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相談室(No.9401〜9500)

このページは乳がんに関する不安や悩みを解消していくことを目的としています。皆様からの乳癌に関する情報、体験談、意見、質問などをお待ちしております。 個人および病院への攻撃や中傷に関してはお答えできませんので、あらかじめご了承下さい。

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なお治療法は、患者さんと主治医がご相談されて決定されるものであり、この相談室でお答えできるのは、一般的な参考意見であることをご了解下さい。

当相談室にお寄せいただいたメールについては、編集・引用・公開させていただく権利を当会(神奈川乳癌治療研究会)が有するものとします。また、名前、メールアドレス等個人情報保護の観点から、皆様から頂戴したご相談のメールは、一定期間の後、アドレスも含めて削除させていただいております。再度ご相談いただく際はその旨ご留意いただき、掲載No.を書き添えて下さるようお願い致します。

 

 

目 次

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No

日 付

名 前

件  名

担 当

9500 10/03/28 K・K 放射線治療後の温泉入浴について 徳田
9499-1
9499-2
10/03/28
10/05/30
T 今後の治療について
今後の治療について(2)
徳田
清水
9498 10/03/28 KN オペ以外の治療法などはございますか? 徳田
9497 10/03/28 T  ステージVb以上の手術について 徳田
9496 10/03/28 M.S.  非浸潤癌のトリプルネガティブ(HPNo.9369-2) 徳田
9495 10/03/27 C  乳癌と乳腺症の石灰化の違い 徳田
9494 10/03/27 M 患側の張りと痛み 徳田
9493 10/03/25 H.F.  トリプルネガティブ 徳田
9492 10/03/25 A.K. ABC生検 徳田
9491 10/03/25 M.E.  肺転移の治療について 徳田
9490-1
9490-2
10/03/25
10/06/02
T 要精検
検査の必要性
徳田
清水
9489 10/03/24 B 術後補助療法について 俵矢
9488-1
9488-2
10/03/24
10/06/23
S.W 骨転移治療
関節痛について
俵矢
須田
9487 10/03/24 M.K.B ハーセプチンの使用について(HPNo.9449-2) 俵矢
9486 10/03/24 M.Y.  乳腺のしこり 俵矢
9485 10/03/24 M  乳頭部のしこりと痛み 俵矢
9484 10/03/24 M.K 精密検査を勧められました 俵矢
9483 10/03/24 K  転移について教えてください 俵矢
9482 10/03/24 T.A.  ホルモン治療中です(HPNo.8785-2) 俵矢
9481 10/03/24 M  乳輪付近のしこりにつて 俵矢
9480 10/03/24 M.M. フェマーラ副作用の関節痛について 俵矢
9479 10/03/24 T  分泌物について 俵矢
9478-1
9478-2

9478-3
9478-4
9478-5
10/03/24
10/04/30
10/06/11
10/06/29
10/10/27
S MRIでの画像診断について
放射線の追加照射について
癌の大きさについて
再発率
今後の治療について
俵矢
緒方
首藤
高橋
俵矢
9477 10/03/24 K  手術方法の選択について(HPNo.9419-2) 俵矢
9476 10/03/24 F  女性化乳房?? 俵矢
9475 10/03/20 MA 浸潤性乳頭腺管癌
9474 10/03/19 K.S リンパ管侵襲 ly3 について
9473 10/03/19 A 生理再開後の治療法
9472 10/03/19 N 温存術後の乳房の赤みについて
9471 10/03/19 J 乳癌が心配です
9470 10/03/19 Y micropapillaryについて(2)(HPNo.9452-2)
9469 10/03/17 Y.S.  乳頭の割れ目について教えてください 俵矢
9468 10/03/17 C CEAについて 俵矢
9467 10/03/16 T  乳管造影について 俵矢
9466 10/03/16 T  乳房のしこり 俵矢
9465 10/03/16 F 乳輪にできた変化について 俵矢
9464 10/03/15 ちょび 針生検の結果について
9463 10/03/15 T  白髪染め
9462 10/03/15 痛み
9461 10/03/15 M  脇の下のしこり
9460 10/03/15 I  母の乳癌について(2)(HPNo.9438-2)
9459 10/03/15 H.S. 首のしこり
9458-1
9458-2
10/03/15
10/06/12
K.K. 放射線後のレントゲン検査について
放射線治療後の発汗について

首藤
9457 10/03/15 M.K. 乳がん手術後の治療方針について(HPNo.9361)
9456 10/03/15 R  男性の胸のしこりについて
9455 10/03/15 S  抗エストロゲン剤変更後の不安について(HPNo.9327)
9454 10/03/12 M.K. 乳腺線維腺腫の手術について
9453 10/03/12 K.I.  今後の治療について
9452-1
9452-2
10/03/12
10/03/19
Y micropapillaryについて
micropapillaryについて(2)

9451 10/03/12 M.T. 原因がわからず困っています
9450 10/03/12 Y・Y 精密検査要です
9449-1
9449-2
10/03/11
10/03/24
M.K.B. 診断及び術後療法に関する質問
ハーセプチンの使用について
高橋
俵矢
9448 10/03/11 N.I. しこりがあります 高橋
9447 10/03/07 Y  治療法について 高橋
9446 10/03/07 S これからの治療について 高橋
9445 10/03/07 H  転移の可能性(HPNo.9414) 高橋
9444 10/03/07 H.M. 炎症性乳癌の治療法について(2)(HPNo.9392) 高橋
9443 10/03/07 S  乳腺線維腺腫と診断されました 高橋
9442 10/03/07 H.I.  左脇の下から左胸上部にかけての張りと痛みについて 高橋
9441 10/03/07 Y 病理検査(HPNo.9403) 高橋
9440 10/03/07 H P53抗体について 高橋
9439 10/03/06 K  組織診CNB検査結果について 須田
9438-1
9438-2
10/03/06
10/03/15
I  母の乳癌について
母の乳癌について(2)
須田
9437 10/03/06 M.S. ホルモン剤の継続で迷っています 高橋
9436 10/03/06 K.M 今後の治療について 高橋
9435 10/03/06 N 今後の治療の選択について 高橋
9434 10/03/06 Y.O.  ゾラデックスは必要なんでしょうか? 高橋
9433 10/03/03 Y.M ホルモン治療の副作用と効果と大豆食品 須田
9432 10/03/03 A.Y.  線維腺腫の術後について 高橋
9431 10/03/03 MK 乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361) 高橋
9430 10/03/03 MARU 乳房に赤い斑点のような物が・・・ 高橋
9429-1
9429-2
10/02/27
10/07/02
じじ 要精密検査と言われました
新たなしこり
須田
9428 10/02/27 H.T.  術後の MRI 経過診断について 須田
9427 10/02/27 A・M  続・化学療法について(HPNo.9332-2) 須田
9426 10/02/27 F.N. アリミデックスの副作用について 須田
9425 10/02/26 M  検診結果について教えてください 須田
9424 10/02/26 N  乳頭真裏のしこりについて 須田
9423 10/02/26 S   タスオミンを飲み続けるべきかどうか(HPNo.6696-5) 須田
9422 10/02/26 A.O.  全摘後のホルモン療法について 須田
9421 10/02/26 B.Y. 骨転移における骨シンチ検査の画像と痛みについて 須田
9420 10/02/26 k  硬膜への転移について 須田
9419-1
9419-2

9419-3
9419-4
10/02/26
10/03/24
10/08/12
10/08/15
k  術前化学療法を受けた場合の術後治療
手術方法の選択について
手術側と反対側の乳房について
再発・転移治療の開始時期と生存率
須田
俵矢
石山
石山
9418 10/02/23 治療の選択について 首藤
9417 10/02/23 J  動注療法後の手の痺れ痛みについて 首藤
9416-1
9416-2
10/02/23
10/04/13
Y.H. 今後の治療について
今後の治療について(2)
首藤
吉田
9415 10/02/23 Z  胸の痛みと張り 首藤
9414-1
9414-2
10/02/23
10/03/07
H 癌の転移の可能性は高いのでしょうか?
転移の可能性
首藤
高橋
9413 10/02/21 T.Y 骨転移の放射線治療について 首藤
9412-1
9412-2
10/02/21
10/04/23
A   疼痛症候群
白血球の低下が気になります
首藤
石山
9411 10/02/21 N  要精検 首藤
9410 10/02/21 Y.M. 多発癌と再発との関係について 首藤
9409 10/02/19 K  再温存or全摘? 首藤
9408 10/02/19 E.Y.  エコーの画像について 首藤
9407 10/02/19 K.S. 乳ガン後の出産 首藤
9406 10/02/18 F.O. 悪性の可能性は? 首藤
9405 10/02/18 M  術後の患部マッサージについて 首藤
9404 10/02/18 K.T. 鎖骨上リンパ節転移の治療について(HPNo.9385-2) 首藤
9403-1
9403-2
10/02/17
10/03/07
Y  授乳中の乳癌の可能性
病理検査
首藤
高橋
9402 10/02/17 A  術後の治療について 首藤
9401 10/02/16 リンパ節郭清の個数について 鈴木

 

No.9500】  10年03月28日  K・K
放射線治療後の温泉入浴について

いつもご丁寧な回答をありがとうございます。3月15日「放射線後のレントゲン検査」のタイトルで、照射終了後のレントゲン回数についてお尋ねしたして、回答をいただきました。次回の診察の折に放射線担当医には回答をふまえてお尋ねしてみます。2月12日に照射は無事に終了して、その後も体調はよく元気に過ごしています。近々、温泉行きのお誘いがありますが差し支えはないでしょうか。皮膚は少し照射後黒ずみ、たまに術側胸に軽い痛みがあることもありますが、日常には応えない程度です。よろしくお願いいたします。

皮膚は、やけどしたような状況になっているわけですから、皮膚に刺激のない温泉であれば、OKと思います。刺激の強い温泉は、避けたほうが無難でしょう。気分転換のための旅行ですから、心配しながらでは、楽しみも半減するのではないでしょうか。(文責 徳田)

 

No.9499-1】  10年03月28日  T
今後の治療について

初めまして。Tと申します。詳しくは分かりませんが、知り得る限りの病歴を記載します。
2003.11.4 左乳房2センチ温存手術、リンパ節切除。 リンパ節転移なし。ハーセプチン(−)、ホルモン(+)。その後、放射線治療、リュープリン、ノルバデックス。
2008.10.1多発性骨転移、リンパ節転移、肝臓転移認める。化学療法。デカトロン、ファルモルビシン、5−FU、エンドキサン、ゾメタ。5クール
2009.3 タキソテール、ゾメタ(当初4週ごと)現在14クール済継続中。
2009.6 PET−CT 肝内異常集積消失、骨転移集積著名に減少、リンパ節集積消失。その他再発認めず。
2010.1 CT 肝転移縮小傾向(大きさは分かりませんが集積が写っています。最大3センチだったのが1センチくらいになっているとのこと)
2010.3 RT−骨シンチ 骨転移消失。
腫瘍マーカー正常値内。現在、肝臓の腫瘍の集積がCTで確認できます。縮小傾向とのことで、PETに写らないので死滅しているかもしれないとのこと。今後、画像に写らなくなるくらいになればいいなぁ〜と思っています。

1) よくなっているので、ここで、休薬したほうがよいのではないか?と思うのですが、どうでしょうか?  タキソテールもそのうち、抗体ができて、新たな転移が出てくると思います。このまま続けて増悪した際に、次の薬に移行するより、休薬して増悪した際に次の薬に移行した方が次の薬が効きやすくなるような気がします。いかがでしょうか? ただ、休薬した際とこのまま治療を続けたのでは、増悪するまでの時間が極端に違うのでしょうか? そこは心配です。本来は無治療が希望ですが、危険でしたら、ホルモン療法に切り替えるというのはいかがでしょうか? 主治医は、このまま同じ治療を続けたほうがよいとの事です。
2) 抗がん剤というのは、正常な細胞にも作用しますので、できるだけ避けたいものです。現在4週ごとに投与しておりますが、間隔を徐々に空けていくというのは意味がないことですか? やはり、細胞が再生される期間に合わせなければ投与しないのと同じなのでしょうか?
3) 著書でハー2陰性の人には、5−FUは効かないことがわかったと書いてありました。私の場合、明らかに効いたのですが、転移癌は、ハー2陽性に変わったと考えられるのでしょうか? そうしたら、ハーセプチンも可能になるのですが・・・。主治医は、ハー2陰性の人にも、5−FUは効くし、陽性に変わったとは考えにくいとのこと。血清ハー2も正確かどうか、まだよくわからないとのこと。

以上3点です。宜しくお願いします。大変、お忙しいとは存じます。感謝します。

1)  治療継続がいいのか、一度休止して、増悪したら再開するのでもよいのか、答えはありません。ホルモン感受性があるのであれば、ホルモン療法に切り替えるのが、副作用の点からも、あなたの希望にもかなうように思います。
2)  この答えもありませんので、1)の考え方でよいと思います。
3)  主治医と同じ考えです。(文責 徳田)

 

No.9499-2】  10年05月30日  T
今後の治療について(2)

HPNo.9499で質問をしましたTです。前回は、大変ありがとうございました。来月から一旦、タキソテール(1年6ヶ月16回)の投与を休薬してホルモン療法で様子をみてみようか悩んでいます。
1)  まだ肝臓に転移している腫瘍は、CTでは、縮小傾向とはいえ、集積が写っています。主治医は、癌が生きているのか死んでいるのか、わからないとのこと。それを判断する方法は、ないのでしょうか? ちなみに腫瘍マーカーは、全て正常範囲内です。 3ヶ月ごとにCTを撮っているのですが、その度に縮小しています。縮小しているというのは、癌が生きていてるから抗がん剤が奏効して縮小しているのでしょうか? それとも癌はすでに死んでいて、抗がん剤とは関係なく、自然治癒により縮小しているとは考えられますか?

2) 前回の質問と重複しますが、このまま治療を続けて順調にいけば腫瘍が消滅するのに後、1年くらいかかる計算になります(だいたい、6ヶ月で6ミリ縮小しています)。今、1センチくらいですから・・・。そうなると、タキソテール28回ということになります。タキソテールは、体内に蓄積されると聞いていますが、投与回数が多くなれば肝臓への負担が気になります。タキソテールの最大投与期間(回数)の目安とかは、あるのでしょうか? ちなみに4週に1回20mg0.5mlと80mg2ml投与しています。やはり、このまま、抗がん剤の治療を続けた方が良いのか、ホルモン療法で様子をみるのか、どちらが良いのか分からないですか? 主治医も悩んで決めかねています。

3) ホルモン療法で様子を見る際に、放射線治療をして肝臓にある腫瘍を強制的に消失させるという方法は、いかがでしょうか? もし、放射線治療をするとしたら、トモセラピーだったら近所の病院で受けられます。後、肝臓の場合、ラジオ派での治療もあるみたいですが、予後を考えると、どの方法がいちばんよいのでしょうか? まとめると、抗がん剤継続 or ホルモン療法 or 放射線治療とホルモン療法の併用のいずれがよいでしょうか?

宜しくお願いいたします。

1) 基本的には化学療法が効果を示して縮小していると考えます。ガンが生きているかどうかの判断は難しいです。強いていえば、PET検査を行えばわかることもあります。
2) 副作用が問題なければ、効果のあるうちは使い続けた方がよいと思います。タキソテールに特に上限使用量はありません。縮小が止まったら中止で良いのではないでしょうか。ちなみに縮小は半減期でみますから、単純な引き算ではありません。
3) 現在行っている治療は、見えている肝転移の治療を目的としているのではありません。現在見えていない、体の他の部分に潜んでいるかもしれないがん細胞を殺すために治療をしています。肝転移巣に対する効果をみているのは、今使っている抗がん剤が貴女のがん細胞に効くかどうかをみているのです。ですから、この肝転移巣だけを放射線で叩くというのは意味のないことだということがおわかりいただけるでしょうか。私の推奨は、縮小が止まるまで現在の治療を続け、その後ホルモン療法です。(文責 清水)

 

No.9498】  10年03月28日  KN
オペ以外の治療法などはございますか?

4年ほど前から右胸から分泌物があります。エコー、マンモには、はっきりとしたしこりなどはないようだが、やや異質な細胞がみられるのと、分泌物の検査で腫瘍マーカーの数値ありのため、造影MRI、細胞診を行いました。結果は、非浸潤性乳管がんと診断されました。医師は違うが、3年前に診断されたものと同じ見解で、ともにオペを勧められています。でも、できるならオペではない医療で完治したいと願い、自己意思でオペを拒否し、何か自分が納得できる治療方法はないかと検索しています。ラジオ波熱凝固療法や、凍結療法などは、乳管内のみのがんにも適応できるのでしょうか? また、オペ以外の治療法などはございますか?

以下の点が問題です。
1) 細胞診では、確定診断はつきません。組織をとって診断する必要があります。そのためには、異常な乳管を切除すること(腺葉区域切除)が必要です。これは、局所麻酔の日帰り手術で可能で、乳輪にそってメスを入れるので、整容的にも許容できると思います。その結果、非浸潤がんであっても断端が陰性であれば、追加の手術は不要です。断端が陽性の場合は、さらに追加切除が必要ですが、全摘の可能性は、少ないと思います。追加の手術をしたくなければ、放射線治療でもよいでしょう。
2) したがって、研究段階のラジオ波熱凝固療法や、凍結療法などは考える必要はないと思います。(文責 徳田)

 

No.9497】  10年03月28日  T
ステージVb以上の手術について

はじめてメールさせていただきます。
私は2008年9月、右乳がん(ステージVb以上、乳房内多発、皮膚浸潤あり)と診断され、術前化学療法を行ない(FEC6クール、タキソール8クール)、2009年12月の時点で、画像上がん組織は見られなくなりました。化学療法は2010年1月5日を最後に現在まで無治療で、経過観察のみの状態です。2月から主治医が変わり、それまでの主治医は手術について慎重だったのですが(手術によって増悪する可能性があるなど)、今の主治医は、3月に入ってから手術を積極的に勧めてくるようになりました。
また前の主治医は、「手術するなら皮膚移植が必要」と言っていたのに、今の主治医は、「皮膚移植は必要ない。4月末に検査をして、異常がなければ手術を」と言っています。二人の医師で言うことが異なっているので、少し混乱しましたが、まだ時間もあるので、それまでに自分なりに調べているところです。私のようにステージVb以上の場合、手術をしたほうが良いかどうか、医師の間でも意見が分かれるような情報も目にしました。また、私は1999年にも、ごく初期の非浸潤がんで同じ右側の温存手術を受け、放射線治療も受けているため、今回は放射線ができません。トリプルネガティブのため、出来る治療は抗がん剤か手術ということになると思います。

1) 私のように画像上全て消えたように見えても手術は出来るならしたほうがよいのでしょうか?
2) 手術をする場合、皮膚移植はしたほうがよいですか?
3) 手術をした場合のメリット、デメリットを教えてください。

自分ではまだ触ると少し痛みを感じることがあり、目に見えないものがまだ残っているのではと思うと、手術には抵抗があります。見た目は皮膚浸潤の跡の色素沈着が見られますが、表面はきれいになっています。一般的なご意見で構いませんので、お答えいただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。

1)  消えたようにみえても、がんが細胞レベルで残存している可能性があります。がん細胞が残っていれば、無治療なら、おそらく再燃するでしょう。したがって、遠隔転移がないのであれば、手術を勧めます。
2)  皮膚をどの程度切除するかによります。皮膚の断端にがんがなく、縫合できるのであれば、植皮は不要です。
3)  メリットは、完全にがんをなくすことができるかもしれない。デメリットは、一般の乳房切除術と同様です。(文責 徳田)

 

No.9496】  10年03月28日  M.S.
非浸潤癌のトリプルネガティブ(HPNo.9369-2)

以前、治療法についてご相談させていただきました。とても参考になるご意見、有難うございました。その後、2月に乳房扇状部分切除を行い現在は放射線治療中です。ステージゼロの非浸潤癌でした。放射線治療の後、ホルモン療法を行う予定でしたが検査の結果、トリプルネガティブであることが分かり、ホルモン療法はやらないということになりました。トリプルネガティブは予後不良で再発率も高く、再発した場合の余命は約9ヶ月と、ある記事に載っておりました。一方で、非浸潤癌の再発率は非常に低いと聞いております。一体どちらの情報を信じたらよいのか困惑しております。やはりトリプルネガティブである以上、再発の可能性は高いのでしょうか。どうぞ宜しくお願い致します。

理論的には、乳管外にリンパ管や血管があるので、非浸潤癌は転移しないと考えられています。したがって、トリプルネガティブでも同様で、非浸潤癌であれば、転移の可能性は、きわめて低いと考えられます。(文責 徳田)

 

No.9495】  10年03月27日  C
乳癌と乳腺症の石灰化の違い

今回初めて投稿させていただきます。数年前、健康診断の触診で要再検査と診断され、エコーを取った結果、乳腺症と診断されました。数ミリの膿胞がいくつかあるようです。それから年1回、その年により、エコーかマンモグラフィーを行い、経過観察中です。先生がおっしゃるには、想定範囲内の膿胞の成長と石灰化があるようです。最近、乳癌にも石灰化があると知りました。乳癌と乳腺症の石灰化は、お医者様には画像で簡単に判断できるものなのでしょうか。担当のお医者様を疑うわけではないのですが、遺伝子的に癌にかかりやすいようで、家族も乳癌をわずらっている為、気になっています。

乳がんに伴う石灰化と良性の石灰化は、おおよそ区別がつきます。区別ができないときは、針生検で、石灰化をとって、顕微鏡で調べればよいのです。(文責 徳田)

 

No.9494】  10年03月27日  M 
患側の張りと痛み

乳がんと診断されて、今手術待ちです。生理が始まって、患側が張ったり痛い感じがするのは大丈夫なのでしょうか。

ホルモンの影響によるものと考えます。問題はないと思います。 (文責 徳田)

 

No.9493】  10年03月25日  H.F. 
トリプルネガティブ

先日、左乳房全摘をしたばかりです。まだ病理結果待ちですが、別病院で受けた針生検でトリプルネガティブ、グレード3と出ていました。針生検後化膿し、みるみる腫れてきたため、針生検した病院とは違う病院で乳腺専門医に手術をしてもらいました。術前抗がん剤もあるが、私の場合は痛みも激しかったのと、腫れがひどくなっているので、先に切除しましょうとなりました。リンパ節への転移も見られなかったですが、念のためとったそうです。トリネガは再発率も高く、生存率も悪いと聞きます。このタイプでも克服されて、長生きされてるかたはいらっしゃいますか?

確かに、このタイプのがんは、悪性度は高いですが、100%再発するわけではありません。再発なく長く過ごされているかたもたくさんいます。(文責 徳田)

 

No.9492】  10年03月25日  A.K. 
ABC生検

初めてメールさせて頂きます。以下について質問させて下さい。
1) ABC生検について教えて下さい。
昨年9月、人間ドックの乳がん検査(マンモとエコー)で再検査を勧められ、10月、近くの病院で再検査を受けました(マンモとエコー)。その時は、「なんらかのしこりがみられるが緊急のものではないので、半年後、様子を見ましょう」ということでした。3月に再度エコーを受けたところ、念のためABC生検をと言われました(大きさは5mm〜6mmくらいのものらしいです)。 少し調べたところによると、細い針による細胞診と少し太い針での生検があるように思ったのですが、ABC生検とは、どのくらいのレベルのものなのしょうか? 教えて下さい。(お医者様の御説明の様子からしても 私が「悪性の場合どうなりますか?」というような質問をすると 「まだそこまで考えなくてもいいと思います。念のためです、念のため。」という感じです。あまり可能性が低いものなら、針も通したくないというのが本音です(針を通すことによって散らす?また悪い影響を与える?といった考え方もあるのかもしれませんし・・・)。できれば一番細い針でというのが希望なのですが。

2) あまり乳がんの可能性を考えていなかったので、人間ドックで紹介状をもらう時は、地理的に一番近い病院を紹介して頂きました。万が一乳がんで手術を受けるとしたら、違う病院を選ぶかもしれないのですが、最終的に手術をしないかもしれない病院でまず生検を受ける事について、不利な点、良くない面があれば教えて下さい。

1) 最近は、ABCという表現は用いませんが、おそらく穿刺吸引細胞診のことだと思います。
2) 穿刺手技が確実であれば、どこで行っても良いと思います。他の病院で手術する場合には、顕微鏡用の標本を拝借して、もって行けばよいのです。(文責 徳田)
 

No.9491】  10年03月25日  M.E. 
肺転移の治療について

私の母が10年前に乳がんになりました。3年後に骨転移(放射線治療)し、今月肺への転移がわかりました。受け持ちだった医師は数年前に転勤になり、今の医師になりました。再発だからなのか言葉少なく、「1)ホルモン剤 2)抗がん剤 3)何もしない」の、どれを選んでも良いとの事でした。現在は、ゾメタを投与するにあたり、口腔外科での治療にあたっています。ホルモン剤(フェアストン)を1ヶ月分処方され、また1ヶ月後に受診するそうです。再発後なのに1ヶ月フェアストン服用でよいのでしょうか? 不安でなりません。どうか教えて下さい。

肺転移の状況など、今後の予後の見通しや、ご本人の年齢や体力、がんの性格により、治療法は異なります。やはり、主治医と十分にご相談なさるべきです。(文責 徳田)

 

No.9490-1】  10年03月25日  T  
要精検

はじめて相談させていただきます。55歳の主婦です。昨年健康診断のマンモグラフィーで要精検といわれ、マンモ、エコー等を受け、左に石灰化が見られ、カテゴリー3と言われました。詳しく検査するため、胸にボールペンの芯ぐらいのものを刺して調べるといわれたのですが、良性の可能性のほうが高いと言う言葉を聞き、その場では、六ヵ月後のマンモの予約だけにしてしまいました。帰宅してから不安になり、家族からも検査を受けるようにすすめられ、悩んでいます。たぶん組織診をされると思うのですが、その検査自体の危険性などは、ないのでしょうか? その検査による痛み、使用する薬等、他の病気もあるので不安です。カテゴリー3でも、その検査はうけたほうが、様子をみるよりはよいのでしょうか? その検査の長所、短所はあるのでしょうか? 石灰化から、かたまりになり、癌化するのでしょうか? 悪性だった場合、すぐ治療にはいるのでしょうか? 「せっかく健康診断受けたのだから、しっかり検査受けないと」とは思うのですが・・・。どんな検査か、リスクはないのかとても不安です。よろしくお願いいたします。

カテゴリー3とは、良性、悪性の鑑別をすべき病変ということです。悪性の可能性が、少しでもあるのであれば、それを否定しておくべきです。一般的に針生検の危険性は、ほとんどありませんが、方法もいろいろあるので、担当医にご相談ください。癌については、その結果がでてから考えられたらいかがでしょうか。(文責 徳田)

 

No.9490-2】  10年06月02日  T  
検査の必要性

先日ステレオガイド下マンモトームの結果がでて、悪性ではないとのことでした。でも、石灰化が増える場合があるという説明で、6ヵ月後のマンモグラフィーの予約をとるように言われました。その結果、またマンモトーム検査になることもあると言われました。何度も検査受けることに不安を感じています。市民検診、精研のため、マンモのためと、何度もレントゲンをとっています。また、6ヵ月後に撮らなければいけないのでしょうか? もう少し間隔をあけて、1年後ぐらいではいけないのでしょうか? 被爆量のことや、そのたびに精神的に不安になってしまいます。お忙しいところ申し訳ありません、後になっていろいろ不安になってきます。よろしくお願いします。

まずは、マンモトーム生検の結果が悪性でなく良かったと考えてください。マンモトーム生検後、マンモグラフィでfollowしようというのは念のための検査と考えていると思います。マンモグラフィーの被爆は必要な検査で受けているので心配しなくてもよいと思います。(文責 清水)

 

No.9489】  10年03月24日  B 
術後補助療法について

40代前半の女性です。2009年11月に針生検の結果、浸潤癌と診断されました。癌の大きさが7cm近くあり、術前化学療法をしても温存できる可能性がないし、大部分が非浸潤癌でリンパ節転移もなさそうなので、手術先行して、結果により化学療法を検討するという事で、全摘+同時再建を希望しました。手術まで3ヶ月待ちだったので、2009年12月から2カ月間、リュープリン+タモキシフェンの治療を受け、2010年2月に全摘+同時再建手術を受けました。術中のセンチネルリンパ節生検が陽性で、レベル1・2ともに腫れが見られたという事で、レベル3まで郭清しました。術後の病理の結果、「腫瘍径7.5cm、うち浸潤部6cm、リンパ節転移数3(レベル1)、リンパ管・血管侵襲なし、ER95%、PgR95%、HER2陰性、核異型度グレード1」と判定されました。
今後の治療方針ですが、主治医からは化学療法を追加するかどうか判断が難しいが、リンパ節転移があるので、化学療法(EC+タキサン)→ホルモン療法(リュープリン+タモキシフェン)を勧められています。私なりに調べた結果、化学療法を追加しても劇的に再発率や生存率が向上する訳ではないように感じ、副作用が生活に及ぼす影響を考えると、化学療法を追加すべきかどうか迷っています。ホルモン療法は受けるつもりでいますが、化学療法は受けた方がよいのでしょうか? よろしくお願い致します。

ホルモン陽性乳癌は抗がん剤の効果はホルモン陰性の方にくらべると小さいといわれており、最近ホルモン陽性乳癌に対し抗がん剤をつかうケースが以前より少なくなってきてはいます。しかし、相談者さんの場合は浸潤部の大きさが6cm、リンパ節転移が3個で再発リスクがそれなりにありそうなので、特に抗がん剤の禁忌事項がなければ、抗がん剤をやっておいたらよいかなと私は考えます。抗がん剤をするかどうかは患者さん本人の意思も大切なので、主治医に抗がん剤についてもう少し説明してもらって、そのうえで最終的にご判断なさるとよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.9488-1】  10年03月24日  S.W
骨転移治療

いつも拝見させていただいております。昨年7月に温存、センチネルリンパ節生検手術実施。ER(+)PgR(+)HER2(1+)でした。断端陽性、転移が一つあり、再手術。その後EC療法、T療法を、それぞれ4回受け終了。ホルモン剤フェマーラを5年間服用という段階で、肋骨に骨転移が発見されてしまいました。現在はゾメタの投与を一回済ませ、フェマーラ服用の治療中です。痛みはほとんど感じません。内臓に転移が無い現在は、今の治療が最善でしょうか? 経口の抗癌剤は必要ないでしょうか? 又、私の場合、抗癌剤投与にも関わらず転移という事は、今後も抗癌剤は効きにくいという事でしょうか? 宜しくお願い致します。

骨転移の診断は実際難しいことが多いです。特に肋骨などのような小さい骨は診断が難しいです。骨生検を行わないと確定診断はできません。治療を行いながら経過を見ていくしかありません。とすると、抗がん剤などのような侵襲的な治療は、骨転移の診断がほぼ確定的となった段階でも遅くはないと思われます。また、もし「骨転移」の診断が今の時点で確定的であったとしても、痛みのない肋骨のみの転移であれば、通常はいきなり抗がん剤にはいかず、ホルモン療法の変更とゾメタの使用という治療は妥当であるといえます。ホルモンの効果があまりなく、病状が進行した時点で抗がん剤使用を考慮することでよいと思います。(文責 俵矢)

 

No.9488-2】  10年06月23日  S.W
関節痛について

いつも拝見させて頂いております。前回HPNo.9488で相談させて頂きました。肋骨に転移が発見されたため、ゾメタ4回目を終え、フェマーラを服用して約三ヶ月経過致しました。最近、関節の痛みが気になります。節々が痛むという感じです。朝晩、特に痛むようです。フェマーラの副作用かと感じておりますが、このような症状は、一旦出ると改善しないものでしょうか? ホルモン剤の服用が必要なため、副作用が強くなった時に困るので、痛み止めの処方を主治医にお願いしようと思いますが、次の診察まで期間があるので相談させて頂きました。又、関節の痛みにはビタミン剤も効果があると聞きましたが、本当でしょうか? 宜しくお願い致します。

フェマーラを使用した方の2.8%に関節痛が出現したという報告がありますが、特別な対処をしなくても、ほとんどの場合、症状は改善します。フェマーラの副作用として骨密度が低下しますので、その予防のために、一般にはビタミンDやビスフォスフォネート製剤を内服します。貴女が使っているゾメタもビスフォスフォネート製剤です。(文責 須田)

 

No.9487】  10年03月24日  M.K.B
ハーセプチンの使用について(HPNo.9449-2)

No.9449で質問させていただきました。早速のご返事ありがとうございました。ハーセプチンの使用について気になるので、またお尋ねします。MDアンダーソンの2009.11.06の記事に、直径1cm以下の早期乳がんでもHER2陽性なら再発と転移が多いとありますが、そこで、かつER陽性の場合はハーセプチンの使用(化学療法単独、或いは併用)はどう解釈されるのでしょうか? 回答していただいたように、私の例では抗がん剤使用の理由付けが難しいということですが、HER2も強陽性ということで、悪性度が高いと理解していますので、ハーセプチン使用で再発率が下がるのではと、素人としては考えてしまいます。かといって、患者が勝手に治療選択できるものではないのはよく理解しているのですが・・・。よろしくお願い致します。

HER2陽性乳癌の場合、浸潤がんの部分が1cm以上の大きさがあれば、化学療法+ハーセプチンをお勧めするケースが多いと思います。ハーセプチンを行うときは化学療法も併用して行うほうが効果があるといわれているので、化学療法の併用が前提となります。1cm未満の大きさの方に化学療法までやるほうがよいのかどうかというところで、専門家の間でも意見がわかれるところです(再発抑制効果と副作用とのバランスが微妙と考えられているということです)。ただし、アメリカのNCCNのガイドラインでは、0.5cm-1cmのHER2陽性乳がんでは、ホルモン療法単独でもよいが、抗がん剤とハーセプチンの使用を考慮してもよいということになっています。浸潤部の大きさは8mmありとのことなので、抗がん剤+ハーセプチンをやる選択肢もないことはないと思います。まずは主治医とお話しになり、場合によってはセカンドオピニオンも考慮してはいかがでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.9486】  10年03月24日  M.Y.
乳腺のしこり

2007年6月に子宮頸がんの異形成の検査とともに、左乳房痛があったため、触診、マンモ、エコーを行いました。結果は多発のう胞とのこと。左右にのう胞がいくつかあり。マンモでは石灰化、触診ではしこりはわからないと言われ、特に問題ないので、1年ごとに検査をしてとのこと。その際は細胞診せず。ただ、2008年12月に左の上の内側の胸にあきらかなしこりを感じ、別の病院で再度、触診、マンモ、エコーをしました。やはりマンモでは石灰化、エコーでは、左の上の内側に2.1センチのしこりあり。触診では、しこりよく動く、先生は問題なし、のう胞とのこと。ただ、2センチのしこりではない別の左胸の箇所を細胞診し、その結果は問題ありませんでした。それから、2010年3月にやはり2センチだったしこりが気になり、再度同じ病院で診察。同じく、マンモ、エコー、触診。マンモでもしこりはかなり大きく写り、エコーでは3.1センチと確認できるとのこと。先生は悪性ではないとのことだったが、1年前にそのしこりの細胞診をしていないことを知り、念のため細胞診やっておきましょう。おそらく線維腺腫、一応2週間後に結果を聞きに来てとのこと。ただ、1年3カ月で1センチ増大。おそらく線維腺腫のため、そのままにしても問題ないが、半年後、大きくなるようだったら、切開して取り出すことも必要かと。手術の際は局所麻酔で1時間程度とのことでした。
1) 線維腺腫は1年に1センチも増大するものなのか? 葉状腫瘍の可能性が高いのか?
2) 3センチのしこりの細胞診の結果が線維腺腫であっても、大きさから考えて摘出が必要か?
3) 1年前すでに2センチのしこりがあったにも関わらず、そのしこりに細胞診をせず、また今回3センチのしこりに細胞診をしたが、また結果が出る前からほぼ心配ないということは、線維腺腫と、触診、マンモ、エコーのみでほぼ判断できるのか?
4) 3センチほどの大きさのしこりの摘出で、局所麻酔、1時間程度の手術でOKか? 傷跡は残るのか? 

回答、よろしくお願いたします。 

1) 1年に1cm程度なら線維腺腫でも径の変化はあるでしょう。葉状腫瘍の可能性は否定はできません。
2)3)4) マンモグラフィやエコーの所見から、細胞診をしなくてもほぼ線維腺腫と診断してよい形状をしているものもありますし、そうでないものもあります。針生検までして、確実に線維腺腫ならば、年齢にもよりますが、絶対に切除というわけではないです。経過観察してもよいと思います。創については、しこりの場所によっても取りやすい場所、創の目立ちやすい場所、目立ちにくい場所があるので、詳細がわからないと何とも言えません。これは執刀なさる主治医の先生にきいてみてください。(文責 俵矢)

 

No.9485】  10年03月24日  M 
乳頭部のしこりと痛み

初めて相談させていただきます。現在3歳と11ヶ月の二人の子を持つ33歳女性です。二人目が6ケ月の頃から授乳は止めていますが、いまでも若干量の分泌はあります。4日ほど前から生理が始まったのですが、それと同時くらいに左胸の乳頭部に痛みを感じ、触ってみるとしこりのようなものがあります。触ると痛く、その後もしばらくはジンジンと痛みます。一人目の授乳期に一度乳腺炎を経験していますが、今回のも乳腺炎なのでしょうか? あるいは生理に伴うホルモンバランスによるものなのでしょうか? それとも、もっと別のことが考えられるのでしょうか? なかなか時間がとれず受診できないのですが、受診の要否の判断がつかず悩んでいます。よろしくお願いいたします。

しこりのようなものがあるということなので、やはり受診したほうがよいと思います。お忙しいとは思いますが、時間をつくって受診されるのが不安を解消する近道だと思います。(文責 俵矢)

 

No.9484】  10年03月24日  M.K
精密検査を勧められました

46歳、11歳の一女の母です。先月2/23に初めてマンモグラフィーによる乳がん検診を受け、昨日3/19郵送されてきた結果によると、右乳房の内側上部に腫瘤が発見され、乳腺超音波による精密検査を勧められました。毎年触診による検査は受けており、今回のマンモグラフィー直前の触診でも、異常は見られないとのことでした。自覚症状としては、示された腫瘤場所を触っても全くわかりません。ただ、仕事柄キーボードを長時間打つせいかもしれませんが、ここ数日、左乳房の内側上部に時々上に引っ張られるような引きつれ感があり、また、腫瘤のある所についても、昨日から時々張るような痛みがあります(月経前のせいかもしれませんが)。精密検査の日は3/30です。ガンであるとしたら、運動制限などした方が良いでしょうか。私は毎日のようにうっすら汗をかく程度の太極拳をやっていますが、控えるべきでしょうか。また、本来は花粉アレルギー対策で購入したのですが、総合的に免疫力を高めるという林原生物化学研究所のLUMIN−A(第3類医薬品)を服薬する予定です。

よく精度管理されている検診であっても、要精検と判定された方の中から乳がんが見つかるのは、せいぜい20人に一人です。ですので検診で要精検と言われても乳がんでない人のほうが多いです。運動制限は必要ないです。(文責 俵矢)

 

No.9483】  10年03月24日  K 
転移について教えてください

不安です。教えてください。30歳です。乳がんで、昨年8月手術をしたのですが、最近時折胸が痛みます。術後7カ月で全身に転移している可能性はありますか? 昨年8月に温存手術をうけました。病理結果は、「組織型 乳頭線管癌、ステージ1、腫瘤径1.9センチ、リンパ節転移なし(0 /4)、N-SAS1、HER2蛋白スコア 過剰発現なし、エストロゲン受容体 陽性、切除断面 陰性、プロゲステロン受容体 陽性」でした。術後は放射線治療をし、現在ホルモン治療をしています。3カ月に1回病院に通い、血液検査をしています。前回は2月15日に検査をしたのですが、血液検査と触診で異常なしということでした。しかし、1週間後に手術側の脇(背中側)に小さいしこりのような物を発見しました。その後、3月3日から胸がちくちく痛むようになりました。腰も前かがみをすると痛みます。このような病理結果ですが、術後7カ 月で全身に転移している可能性とは、どのくらいあるものなのでしょうか。血液検査とは、どの程度正確に病状を把握できるものなのでしょうか。

血液検査は、再発をみるというよりは、薬の副作用による肝機能障害などをみるのを主目的にしていると思います。再発を血液検査で発見できることはあまりありません。わきのしこりは、手術による影響も考えられますし、リンパ節の腫大の可能性も考えられます。リンパ節がはれているからといって必ずしも病的とは限りません。文面からは、それ以上はわかりません。悩んでいるよりは、診てもらうのがよいと思うので、主治医に相談なさってみてください。(文責 俵矢)

 

No.9482】  10年03月24日  T.A.
ホルモン治療中です(HPNo.8785-2)

2回目の投稿です(HPNo.8785)。気になる症状がある為、またご相談させてください。術後ホルモン治療に入り、3ヶ月に1度のリュープリン接種と、1日2回のタスオミンを服用しています(タスオミンは09年5月から服用しています)。幸い何事も無く毎日を過ごしていますが、ここへきて、2月前から時々生理前の排卵時期の様に乳頭の張りを感じます。生理があった時ほどは強くは無いのですが、とても気になっています。ホルモン治療に入った後も、気持ちの落ち込みや、手のこわばりという副作用は多少は有りますが、酷いホットフラッシュの様なものは全くありません。「副作用が強い人は再発の確立が低いというデータが有る」と、以前にどなたかの解答に有りましたので、私の場合は薬が効いていなのでは?と不安になっています。一度、担当の医師にも受診時に相談はしたのですが、はっきりとした解答は得られませんでした。次の受診は来月になりますが、薬が効いているか調べる検査は有るのでしょうか。また、私の様な症状は、よく有る事なのでしょうか。宜しくお願します。

術後補助薬物療法では薬の効き目が出ているか、出ていないかを知ることは難しいです。経過をみて、再発したか、しなかったかでしか知ることはできません。(厳密にいえば、再発をした患者さんでも、薬によって再発までの期間を伸ばしていた可能性もありますし、再発しなかった患者さんには、薬をしなくても再発をしなかった方も含まれる可能性があります。)
臨床試験のデータを解析して「副作用が強い人は再発の確率が低い」という発表もありましたが、一つあっただけなのと、「アロマターゼ阻害剤がタモキシフェンより効果があるだろう」ということを実証するために組まれた臨床試験のデータを流用して解析しているだけなので、本当にこれが真実かどうかはわかりません。一方、ホルモン陽性乳がんにホルモン療法が一定の割合で有効なことは、複数の臨床試験結果から検証されているので、これは真実と思ってよいのではないでしょうか。薬が効くかどうかは、みなさん不安に思っていることと思います。副作用がそれほどでもなければ、あまり苦なく薬を続けていけるということですし、「私にはこのお薬は効いている」と信じて飲んでいていいのではないでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.9481】  10年03月24日  M 
乳輪付近のしこりにつて

初めて相談させていただきます。現在30歳、出産・授乳経験があります。約一年ほど前から、乳輪付近にビービー弾のようなしこりがあります。大きさは5ミリ程度で、つまむと多少は動くのですが、皮膚にくっついているように感じます。硬いほうではないかと思います。痛みはそれほどありませんが、ぎゅっとすると少し痛みます。乳がんでしょうか。

メールだけでは何とも言えません。心配するよりは、まずは最寄りの乳腺外来でみてもらってください。(文責 俵矢)

 

No.9480】  10年03月24日  M.M.
フェマーラ副作用の関節痛について

51歳女性です。44歳で左乳房切除後、化学療法、TAM五年服用後、フェマーラを半年服用しました。足や右手の関節痛がひどいため、フェマーラの服用を中止して七ヶ月くらいになります。足は良くなりましたが、右手の、夜中から朝のこわばり、午前中くらいまでの痛みが、なかなかおさまりません。以前よりはよくなっていると思いますが・・・。別の病気と考えたほうがいいのでしょうか。フェマーラの副作用だとしたら、どのくらいで治るのでしょうか。よろしくお願いいたします。

最も考えるのはフェマーラの副作用ではないかと思います。朝、ゆっくり手指や体を動かして準備体操をするとか、手を温めたりすると症状がよくなったりします。しかし、かなり痛くて生活上の支障が出るようであれば、整形外科の先生にみてもらったり、鎮痛剤をもらったりするのがよいと思いますので、主治医に相談してみてください。(文責 俵矢)

 

No.9479】  10年03月24日  T
分泌物について

初めて相談いたします。どうぞ宜しくお願いいたします。
47歳、10歳と4歳の子どもがおります。昨年11月に乳ガン検診でマンモとエコーを受けました。異常なしでしたが、しばらくして右乳房(両方だったかもしれません)に、授乳中に感じた、お乳がジュワッと満ちてくるような感覚がありました。家事をしていたので、「?」と思いつつ、忙しさに紛れてしまいました。今年2月にまた感じたので(それまでにも1、2回あったかもしれません)、念のため乳首をつまむと、膿状のものがでてきました。ティッシュでおさえると、薄い黄色でした。痛みはありませんし、これまでに下着についていたことは無かったと思います。ただ、10年ほど前に、検診で乳首を強くつままれ、分泌物が出たとかで、細胞診をしたことがあります。結果は乳腺症ではないかということでした。その時は、「あれだけ力一杯絞れば誰だって何か出るだろう」と思って気にしませんでした。もしかしたら、その時からずっと続いていたのかもしれません。再度、マンモとエコーと分泌物の細胞診を受けましたが、悪いものではなかったとのことでした。考えられる原因や病名等の説明はありませんでした。聞いたところ、わからないそうです。結局、経過観察(半年後に検査)となりましたが、「本当は癌なのに、細胞が小さすぎて検査にひっかからなかったのでは?」と不安で、そのことばかり考えてしまいます。もっと精密な検査をするなり、セカンドオピニオンをとる方がよいのか(不安解消のためではなく、癌等の発見のために)、それとも、分泌物のチェックと定期的な検診でよいのでしょうか? ちなみに、40歳頃、クロミッドを服用していた時期に、右乳房が乳腺炎にかかり、手術をしたことがあります。それから、お酒が大好きで、長いこと大量に飲んでいました。そのことと関連があるかどうかわかりませんが、ここ2、3年生理不順で(更年期によるものではないそうです)、ソフィアA配合錠を先月一週間服用しました。最近、「飲酒は癌、特に乳癌になりやすい」というような記事をよく目にします。今からでは遅いかもしれませんが、飲酒量は改めました。長々と申し訳ありません。どうぞアドバイスをよろしくお願いいたします。

乳頭分泌が乳汁であれば、「乳がん」との関連はあまり考えなくてよいでしょう。授乳歴もあるので、多少の乳汁は出ることはあります。しかし量が多い場合は乳汁を生産するホルモンの異常がある場合、ある種の薬剤の影響で出る場合があります。乳頭分泌が血性でなければ、定期健診をなさっているのであれば、よいだろうと思います。(文責 俵矢)

 

No.9478-1】  10年03月24日  S
MRIでの画像診断について

乳癌1期で、センチネルリンパ節生検の結果、リンパ節掻清なしの手術ということで現在手術待ちなのですが、マンモMRIの結果、最初に分かっていた右乳房の1.2センチの乳癌のほかに、その下に0.5センチほどの腫瘍があることが分かりました。MRIの画像から見て、がんではないだろうとのことでしたが、心配でしたので生検をお願いしたところ、エコーで見るとなかなか分かりづらいようで、「これかな〜?」と言いつつ、やってくださいました。生検の結果はがんではなかったのですが、生検をして下さった時の「これかな〜?」というのがとても気になって、違う場所の組織をとってしまったのではないか、などと考えてしまいます。はたして、マンモMRIの画像で、悪性かそうではないかという判断はどの程度つくものでしょうか?

大きさがある程度あるものであれば、形状や造影効果から判定がつくものもあるし、やはり難しいものもあります。大きさが0.5cmくらいであれば、MRI検査では「疑わしい」までしか判定はできないと思います。ですのでエコー検査をされているのだと思います。MRIで見つかった小さい病変が、「はっきり」分かる場合もありますが、「これかなー」くらいしか分からないこともあると思います。少なくとも現状では、MRI後のエコー検査で穿刺などをしてみて、悪性の判定が出なければ、経過観察するか、画像でかなり疑わしい場合は一緒に切除するかどうかというところになると思います。(文責 俵矢)

 

No.9478-2】  10年04月30日  S
放射線の追加照射について

3月24日のMRIの画像診断について、ご回答いただきありがとうございました。その後、乳房温存手術を受け、これから放射線治療に入るところです。年齢50歳、がんの大きさ 8×8×5ミリ、グレード1、硬がん、ホルモン受容体80%と90%、HER2陰性、センチネルリンパ節生検でリンパ節にがん細胞は無かったので、リンパは掻清しておりません。術後は、放射線治療とホルモン療法を行うとのことで、本日放射線の先生に診ていただきましたところ、切除断端にがん細胞は残っていないが、通常25回の放射線治療だが、追加照射したほうが癌の再発率がより抑えられるとの説明を受け、追加照射をお願いしてしまいました。主治医は、再発のリスクが少ないから、放射線治療の回数も少なくてすむかもといっていたので、果たして追加照射をやったほうが良いのかどうか迷っています。万が一再発した場合、あのときにやっておけばとならないようにと思い、追加することにしたのですが、追加照射をした場合のリスクはどのようなことでしょうか? また、放射線治療を始めてから、副作用がつらかった場合は、通常の照射だけで終了することは可能でしょうか? よろしくお願いいたします。

追加照射は、通常5回です。計30回です。追加を勧められる患者さんは、断端に5mm以内のがんの進展が認められる場合や、顔を出している場合です。照射を追加したことで、患者さんが受けるデメリットは、ほぼありません。もちろん、放射線治療中の副作用で、予定回数を減らすことは可能です。(文責 緒方)

 

No.9478-3】  10年06月11日  S
癌の大きさについて

No.9478、No.9576でお世話になったものです。現在放射線治療中です。いつも丁寧なご回答、ありがとうございます。追加照射を始めるにあたって、放射線のお医者様にもう一度必要性などを伺うと、断端陰性だけれども、これもいろいろ考え方があるからとかで、詳しくは話されませんでしたが、追加照射をしたほうが良いとのことで、現在治療中です。外科手術をした主治医から腫瘍切除後の病理診断の結果を伝えていただいたとき、「がんの大きさ 8×8×5ミリ、グレード1、脈管浸潤なし、センチネルリンパ節陰性、ホルモン受容体陽性など」でしたが、主治医の先生が、「癌からとげのようなものがいくつか(たくさんとおっしゃったか忘れました)出ていて、長いものは2,1センチで、乳頭のほうに伸びていたが、ぎりぎりのところで大丈夫でした。」とおっしゃったのが、急に気になりだしました。このように腫瘍からとげのようなものがいくつか出ているという場合、腫瘍の大きさというのは、最初教えていただいた8×8×5ミリと考えてよいものでしょうか。それともとげの末端まで腫瘍の大きさと考えるべきなのでしょうか? このように、とげが出ているというのは普通のことなのでしょうか? よろしくお願いいたします。

推察するに、とげのようなものとは乳管内がんの伸展でしょう。また、がんの大きさとしては浸潤癌の部分の大きさだと思います。再発率などに関係するのは浸潤癌部分の大きさであり、これは、あなたの場合8mm大ということでよいのではないでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9478-4】  10年06月29日  S
再発率

前回HPNo.9478でお世話になり、ありがとうございました。無事、放射線を終え、多分ホルモン療法に入るようになると思います。現在50歳ですが、20歳くらいから偏頭痛に悩まされており、特にこの15年くらいは、生理の前になりやすく、ゾーミック、ポルタレン座薬などでしのいでいるため、ホルモン療法が偏頭痛を増発するのではと恐れております。あまり偏頭痛がひどくなる場合は、ホルモン療法を断念しなければならない場合もあるかと思い、そのため、自分の再発率をしっかり知りたいと思いますので、この相談室にたびたび出てくるAdjuvant onlineで再発率を算出していただけないでしょうか? 乳管浸潤がん(硬がん)8×8×5ミリ グレード1 センチネルリンパ節 2個とって0(リンパ節浸潤なしということでリンパ節温存 脈管浸潤なし Her2 0 ホルモン受容体 80%と90%(どちらがPrか、Erか分かりません) 断端陰性 放射線治療、追加照射を含め30回、現在50歳。どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問をどうもありがとうございます。あくまでも参考としてご覧下さいませ。Adjuvant onlineでは、無治療での10年生存率は95%です。そして、無治療の場合の10年後の無再発生存率は83%です。再発率は14%。ホルモン治療により、10年後の再発率は5%抑えることができます。抗がん剤により、10年後の再発率は3%抑えることが出来ます。そして、両者を組み合わせると7%の再発を抑えることができます。以上のデータがでました。主治医の先生にもご確認下さいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責  高橋)

 

No.9478-5】  10年10月27日  S
今後の治療について

No.9478で何度もお世話になっています。
乳管浸潤がん(硬がん)8×8×5ミリ グレード1 センチネルリンパ節 2個とって0(リンパ節浸潤なしということでリンパ節温存 脈管浸潤なし Her2 0 ホルモン受容体 80%と90%(どちらがPrか、Erか分かりません) 断端陰性 放射線治療、追加照射を含め30回、現在50歳。現在ホルモン療法のみで、ノルバデックスを服用して4ヶ月になります。私の場合、幸いなことにそう深刻な状態で見つかったものではないことはわかりますが、手術後の治療としてノルバデックスのみというのでよろしいのでしょうか?この2ヶ月、ノルバデックスの影響かどうかわかりませんが、生理がきていませんが、ホルモン療法を始めるときには生理がありましたので、LH-RHアゴニスト製剤の注射をしなくても良いのかなと思いつつ、副作用が出る方の話などを聞いていたので、主治医に注射のことは言われないままノルバデックスのみの治療を受けています。今からでもLH-RHアゴニスト製剤の注射をしたほうが良いのでしょうか? よろしくお願いします。  

LH-RHアゴニストは卵巣からのエストロゲン分泌を抑制する目的で使用します。現在無月経の状態にあるということは、排卵が抑制されていることを意味します。ということは卵巣からのエストロゲンの分泌が止まっているということなので、この状況でLH−RHアゴニスト製剤を追加する必要はないと思います。(文責 俵矢)

 

No.9477】  10年03月24日  K 
手術方法の選択について(HPNo.9419-2)

9419でお世話になりました。その節は、どうもありがとうございました。手術について、主治医から、リンパ節転移はあるが、腫瘍自体は小さいので、温存を勧められました。私の様なリンパ節転移のある病状では、全摘の方が確実ではないのかと思い、決めかねています。診断時の病理検査の結果は、前述のメールのとおりです。当初のリンパ節の腫大は、22×10×24ミリでした。胸の形には美容的な執着はなく、子供が成人するまでにあと15年、出来れば再発を避け、可能な限り生活の質を保ちながら生存したいというのが第一の希望です。現在、40歳で、タキソール治療で生理は止まりました。腋かリンパ節転移を起こしている場合の再発の考え方は、全摘か温存かという局所の問題のみでは不十分で、全身で考えるべきですか? その場合、全摘で手術により体力を消耗をするよりも、温存で、術後の抗がん剤などの治療に耐えうる体でいる方が良いという考えもあるのでしょうか? また、全摘と温存では、術後の腕や指の機能に支障をきたす点で、かなり違いがありますか? どういう組み合わせの選択が、一番予後がよいのでしょうか? 宜しくお願いいたします。

全摘と温存とで、「体力の消耗」「術後の腕の機能」に関しては、ほとんど変わらないと思っていただいて大丈夫だと思います。温存療法の場合は、残した乳房内に「乳房内再発」を起こす可能性は少しありますが、乳房の形態が残るというメリットがあります。遠隔転移再発、生命予後は、全摘とほぼ変わりないと言われています。ただし温存療法の場合は、残存乳房に対する放射線照射が必須となります。全摘の場合は「乳房内再発」を起こす可能性はほぼないですが、乳房のふくらみがなくなります(再建術も可能ですが)。放射線療法が不要な場合が多いので、放射線の手間と副作用は避けることができます(リンパ節転移が多い、しこりが大きい場合は必要な場合もあります)。全摘か温存かは、ご自身のお好みで決めて大丈夫と思います。意思決定に情報が足りない場合は、やはり主治医によくお話しなってみてください。(文責 俵矢)

 

No.9476】  10年03月24日  F 
女性化乳房??

29歳の男です。最近気づいたのですが、右胸の乳首付近を触るとシコリがあります。乳首の両側に楕円形?の様な形で、大きさは小指の先くらいの物があります。いつからあったのかはわかりません。最初に発見した時に弄り過ぎたのか、次の日は触らなくても痛かったけど、今は押すと若干痛いだけです。胸を寄せるような感じで腕を前に持ってくると、右胸だけ尖って前に出ます。普段は言われなければ気付かないくらいだと思います。私は不規則な生活になりがちですが、その関係でしょうか? 規則正しい生活を続けてたら、そのうちシコリもなくなるんでしょうか? これからどんどん大きくなっていかないか心配です。

症状からは「女性化乳房」を最も考えます。不規則な生活とは直接は関連はないかと思います。しこりが大きくなるようなら病院を受診してみてください。そのままよくなっていくようなら、様子をみてもよいでしょう。(文責 俵矢)

 

No.9475】  10年03月20日  MA
浸潤性乳頭腺管癌

現在50歳の女性です。2004年、人間ドッグで乳腺エコーを受けたところ、のう胞がいくつか見られ、癌専門病院で精密検査を受けました。細胞診は問題なしだったのですが、左乳頭分泌物(透明)のマンモテック値が1000ng/mLと高値でした。複数回とも高値でしたが、特に問題あるとは思えないので、毎年の検査を受けることでよいでしょうとのことでした。それから毎年、癌専門病院の検診センターで検査を受け、2007年まで異常なしでした。 2008年の乳腺エコーで左が再検査になり、細胞診をしましたが、結果は問題なしでした。それから半年後の2009年5月の乳腺エコーで、左側ののう胞について、先生から、「良性とも悪性ともわからないから、もしあなたが気になるようだったらマンモトーム生検を受けてもいいけど。ただ5x8mm位と小さいので、マンモトーム生検で確実に取れるかどうかわからないので、もう半年様子を見てからでもいいかもしれません」と言われました。先生の言い方から、あまり疑いをもたず、結局半年間様子を見ることしました。
2009年10月にマンモグラフィーとエコーを受け、マンモグラフィーでは異常なしでしたが、エコーで腫瘍の大きさは変わっていないけど形が怪しいと言われ、その時の先生の言い方から、これは怪しかったんだと感じ、あわててマンモトーム生検を受けたところ、硬癌と診断されました。病院が混んでいるため、2010年1月になって左乳房温存術手術を受け、5cmほどの塊が切除されました。 3月になってようやく病理検査結果が出て、浸潤性乳頭腺管癌、大きさは5mm位、術中センチネル(0/1) 、脈官浸潤 (-)、核異型度 1、ホルモン感受性ER(+) PgR(+)  HER2(−)、断端陽性でした。(他の方が記載しているような詳細なデータはもらっていないため、ここに記載したものが主治医から頂いた結果です。) 断端軽度陽性だったので、放射線25回+ブースト5回、並行して(閉経前)ノルバデックスを服用をすることにしました。

1) 乳頭腺管癌ですが、浸潤していない段階を検査で見つけることはできないのでしょうか? 非浸潤で見つかれば100%治ると本などに記載されているため、もっと早く見つけられれば・・・と思ってしまいます。癌専門病院で定期的に検査を受けていたのに、浸潤していたこと、また腫瘍が小さいわりに5cmも取っていたのに断端が陽性だったことから、もっと早く見つけられなかったのかと疑問に感じています。自分でもまさか癌とは思わずに、マンモトーム生検を半年延ばしたことで、浸潤を広めたのではと後悔しています。 また、2004年にマンモテック値が高かったこととは、何らかの因果関係があったと思われますでしょうか?
2) ノルバデックスを服用するかどうかは判断を委ねられましたが、再発リスクを下げたいので服用することにしました。 今後再発を出来るだけ早く見つけるために、検査は何をどの位の頻度で受けていったらよいでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

1) 乳頭腺管癌についてですが、癌が成育していく際、乳管内で発生した癌が乳管の外に早々に広がってゆく(これを浸潤癌といいます)タイプと最初は乳管の中を広範囲に広がるものの乳管の外になかなか癌がこぼれない(これを非浸潤癌といいます)タイプのものと2通りあるといわれています。貴女の場合は前者にあたり、癌病巣が5mmの浸潤癌とのことですので、ごく初期のうちに乳癌の摘出ができたといえますが、早々に浸潤するタイプなので、非浸潤癌で見つけることは不可能であったと思われます。貴女が乳がん検診をしっかり受診したおかげで、5mmというごく初期の乳癌の段階で摘出ができたと考えるのが一般的な見方であると思います。また断端が陽性である件に関しては、おそらく癌そのものの境界がはっきりしないことが影響してのことと考えられ、マンモトーム生検を半年伸ばしたこととは関係がないと思われます。良性の場合でもマンモテックが1000ng/mlとなることはしばしば見られ、2004年のマンモトームの結果と今回の結果とはあまり関係がないと思われます。
2) 検査は主治医の先生が計画をお決めになると思いますが、私の場合は、およそ視触診および採血は3〜6カ月ごと、CTなどの画像検査は6〜12カ月ごとに施行しております。(文責 谷)

 

No.9474】  10年03月19日  K.S
リンパ管侵襲 ly3 について

ご相談させていただきたくてメールしております。ステージUAです。術前の腫瘍径(3.5×3.0)、ホルモン感受性(−)、HER2(−)のトリプルネガティブです。また、発覚したのが28歳。現在、 29歳です。術前化学療法を行ないました。FEC100(4コース)+ドセタキセル70(4コース)です。その後、1月に右乳房温存手術を受け、病理結果が悪かったため3月に全摘出術を受けました。
<病理の結果>
浸潤癌(浸潤乳管癌・乳頭腺管癌)、グレード3、断端陽性、リンパ管侵襲 ly3、血管侵襲 v0、センチネル (摘出数6個/転移なし)

このような結果だったため、全摘を余儀なくされました。そこで、【リンパ管侵襲 ly3】ということが一番の問題になるのでしょうが、リンパ管に癌が見つかった。しかも、ly3という、「
結構たくさんありますよ」という状態になっています。この場合、全身に張り巡らされているリンパ管に対して、マッサージなどのリンパ液をよりよく流すということを行なってもいいのでしょうか? リンパ管侵襲とマッサージの関係性などありますか? リンパマッサージなどにより、遠隔転移などの危険性も示唆されますでしょうか?

リンパ管侵襲とは、あくまで顕微鏡検査で腫瘍の中のリンパ管に癌が入り込んでいるかどうかを示しており、全身のリンパ管やリンパの流れとはほぼ無関係と考えてよさそうです。実際には腋窩リンパ節転移も認めておらず、リンパマッサージは全く問題なしと考えます。(文責 谷)
 

No.9473】  10年03月19日  A 
生理再開後の治療法

いつも拝見させていただいております。2005年10月に、37歳で左胸の乳がんを全摘しました(腫瘍のサイズは約3センチ、リンパ節に転移一個、ホンモン感受性は有り、悪性度はステージ1)。その後、EC抗がん剤、ゾラデックス、またノルバデックスを2008年まで飲んでいました。生理が再開しませんでしたので、フェマーラへ切り替えました。切り替えたその月に不正出血のようなものがありましたが、当時の主治医より心配ないということでしたので、そのまま飲み続けました。が、昨年8月に1度、11月より定期的に、出血のばらつきはあるものの生理が戻ってきてしまいました。長くお世話になった主治医が昨年末で転勤になり、先日新しい先生に相談したところ、血中のホルモン量はさほど高くはない(閉経期にしては少し高めかなあ〜)が、まだ42歳と若いので、ノルバデックスへ変更したほうが良いといことでした。また、ゾラデックスの使用も少し言われましたが、「私はとても精神的に鬱っぽくなったので、仕事をしてはつらい」というコメントをしたせいか、ノルバデックスへの変更のみになりました。今のところ、腫瘍マーカーもシンチも他の検査でも再発の気配はないのですが、ゾラデックスを無理してやったほうが良いのでしょうか? することで再発の可能性がさがるのでしょうか? また、聞き間違いかもしれませんが、ゾラはもし再発したときにとっておく、とかともおっしゃていました。とりとめもなく書いてしまいましたが、私にとっては、生理=再発 という印象があります。初めてあった主治医と薬の変更が重なったので、余計に不安になっております。ご意見、おきかせください。よろしくお願いいたします。

無理をしてまでゾラデックスを使用することがよいとは思いませんが、もし可能であればゾラデックスも再開してはいかがでしょうか? まだ42歳とお若く、手術時リンパ節転移が1個あったとのこと、できる限りの再発予防に努めるスタンスが必要と考えます。ゾラデックスを再開することで、どのくらいの再発の可能性が減少するかは定かではありませんが、施行するメリットは十分に期待できます。(文責 谷)

 

No.9472】  10年03月19日  N
温存術後の乳房の赤みについて

44歳で初期の乳がんが見つかり、乳房温存術の手術を受けました。術後10日程して乳房の組織を摘出していない部分が少し赤くなっていましたが、その赤みがだんだん濃くなり、範囲も乳房全体に広がってきて、何か別の病気があるのではと心配です。初めて赤みに気づいた時に主治医の先生に尋ねましたが、手術で乳腺の下まで触っているから、その影響だろうという事で、心配ないと言われています。

乳房温存術後の残存乳房の発赤を認めた場合、感染の存在やアレルギー・皮膚炎などが考えられます。特に赤みが現在もまだ強まっているようですので、さすがに炎症性再発の可能性は低いと思いますが、主治医の先生に早々にご相談していただきたいと思います。(文責 谷)

 

No.9471】  10年03月19日  J 
乳癌が心配です

20才の男です。1ヶ月ぐらい前から右の乳首にしこりができました。時々かゆいし、少しの痛みもあります。左の乳首より右の方が出ている感じがあるし、違和感があります。乳癌が心配で毎日鬱で す。助けてください。

直接拝見したわけではありませんので正確にはわかりませんが、男性乳癌は一般に高齢の方がほとんどですので、20歳の貴方に乳癌ができる可能性はきわめて低いと考えられます。頻度的には成長期のホルモンバランスのちょっとした異常から生ずる「女性化乳房」という状態と考えるのが自然と思われます。しかし、とても心配しておられるようですので、一度近くの乳腺外科を受診されてはいかがでしょうか?(文責 谷)

 

No.9470】  10年03月19日  Y
micropapillaryについて(2)(HPNo.9452-2)

No.9452で質問させて頂いた者です。今回のは、micropapillary patternとの事で、組織診断名としてでなければ、それほど気にしなくてもいいと言ってくださる医師もいらっしゃいます。全体にあ
る場合と一部にある場合は、同じなのでしょうか? また抗がん剤やホルモン治療は、効きにくい事とかあるのでしょうか? 度々申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

先にお答えしましたように、micropapillary carcinomaは悪性度の高い組織型として注目されておりますが、その組織型が一部に混じった場合と大半がその組織型の場合とでどのくらい悪性度が変
わるかは知られておりません。またmicropapillary carcinomaが抗癌剤やホルモン治療などが効きにくいっといったデータも特にないと思います。(文責 谷)

 

No.9469】  10年03月17日  Y.S.
乳頭の割れ目について教えてください

はじめてメールにて相談いたします。10年ほど前から、何故だか乳頭に割れ目が出来ています。陥没といったものではなく、丸い乳頭自体はきちんと表にあるのですが、先端に割れ目のようなものが出来てしまいました。近日中に乳がん健診をするのですが、なんだか心配になり、ご相談させていただきました。乳がんの可能性はあるのでしょうか? ちなみに、分泌物なのか割れ目に溜まった汚れ皮脂なのか分かりませんが、乳頭をきゅっとつまむと、白い、水分の少ないクリームっぽいものが出ます。

陥没乳頭の方の陥没の程度は、人によって様々です。乳頭に割れ目ができているのは、ごく軽度の陥没乳頭と思われます。むろんがんとは関係ないですし、その程度の陥没乳頭ならば授乳などにも差支えはなさそうです。白い分泌物は、角化物と皮脂や乳管の分泌物が混ざったものと考えられます。ときどきやさしく拭ってあげたらよいと思います。
陥没乳頭を治療する手術もあります。しかし軽症のようなので、経過をみてもよいのではないでしょうか。陥没乳頭の方は、分泌物で乳管がつまりやすいので、乳腺炎を起こしやすいといわれています。乳腺炎になると乳首の周りが赤くはれて熱をもったりします。そのようなときは病院に行って診てもらうようにしましょう。(文責 俵矢)

 

No.9468】  10年03月17日  C
CEAについて

いつも拝見させて頂いてます。去年の6月から治療を開始し、FEC8クール再燃してタキソールに変更し、昨日で4-2終了し、来週投与後、全摘手術をする予定でしたが、CEAが1月4.4と、今まで低かったのが上がり始め、2月が4.2と0.2下降、3月が5.6とまた上昇しました。やはり再発の可能性が高いのでしょうか。先生のご意見をお願いします。36才、トリプルネガティブ、原発の癌はFEC終了後、画像上では消滅、脇のリンパ節は、触診ではふれず、心臓横(名前がわかりません)リンパ節も画像上消滅、手術のときに摘出後、検査の予定でしたが、再発の場合は手術はできませんとのお話しをされました。FECの治療中に再燃した原発付近のごま塩ほどのシコリも、タキソール2回目に消滅しました。グレード2〜3、充実腺癌です。よろしくお願いします。

CEAの基準値は5ng/mlのなので、5.6はごくわずかに基準値を超えたのみなので、それをもって再発云々とは言いにくいです。このくらいの値ならば、がんをもたない成人でも十分あり得ます。腫瘍マーカーについては今のところ気にする必要はないでしょう。経過観察でOKです。CEA施設基準値が施設によって多少異なる場合もありますが、それにしても5.6ならば、今のところ気にすることはありません。抗がん剤がよく効いていて、画像上、触診上、腫瘍が消えたのであれば、効果がみられていると思われます。(文責 俵矢)

 

No.9467】  10年03月16日  T
乳管造影について

ご質問お願いします。乳頭からの血性分泌のため、検査を受けています。
・触診(しこりなし)、 ・エコー(4mmほどの影?があり)、 ・マンモ(異常なし)、 ・組織検査(量不足で検査不可)、 ・CTスキャン(異常なし)、 ・MRI(異常なし)、 
その後、2回の乳管造影検査を受けましたが、乳管が細いらしく、2回とも造影剤が上手く入らないということです(乳管の画像ではなく、造影剤の塊の画像でした)。

1) この場合、今後の検査はどのようになるのでしょうか。今までの結果は、癌でないと否定は出来ないとのことです。血性の分泌は今も続いています。
2) 子供も欲しいのですが、今は妊娠しない方が良いのでしょうか。

ご回答をよろしくお願いいたします。

血性分泌の出る乳管から、色素を注入して、血性分泌を起こしている原因の組織を切除する腺葉区域切除を行い、組織を採取すると乳腺症か乳がんか確定診断ができると思います。しかし、乳管造影がうまくいかないということであれば、この方法が難しいのかもしれません。もうひとつ、分泌のある乳管に細い内視鏡を入れる「乳管内視鏡」という方法がありますが、実施している施設が限られています。妊娠をご希望ということならば、乳がんか乳がんでないか、鑑別しておきたいところです。今の主治医にその旨をお伝えになり、場合によっては、セカンドオピニオンを求めてみるのもよいかもしれませんね。(文責 俵矢)

 

No.9466】  10年03月16日  T 
乳房のしこり

現在1歳5カ月になる娘がいます。離乳食が始まる5カ月までは母乳とミルクの混合で育てました。母乳をやめて1年近くなるのですが、最近まで乳首をつまむとごく少量ではありますが、両乳首から母乳がでていました。ここ数週間、左(授乳中も左はあまりでていませんでした)からは出なくなり、右だけ絞ればでてきます。しこりらしきものも右にあるのですが、これは乳がんでしょうか? それとも乳腺炎でしょうか? それと、片方だけ出ていても異常はないのでしょうか?

血性の(血が混じった)分泌物は乳がんの症状としてよく知られています。しかし、乳頭分泌物で乳性のものは、乳癌とは直接関連はありません。この場合はしこりがあるので、悩んでいるよりは、しこりについて一度受診されたらよいのではないでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.9465】  10年03月16日  F 
乳輪にできた変化について

39歳女性です。乳輪にできた変化について教えて下さい。
3週間ほど前より生理周期等に関係なく、子供(2歳)を抱いた時等に右胸に弱い痛みを感じるようになり、様子を見ていましたが、生理が来ても改善しない事、同じ頃から右の乳輪の上側の、普通の肌との境目近くに、ごくわずかですが茶色のシミのような物が出来、なおかつ手触りが乳輪の普通の部分に比べて、若干ですが固く、なおかつ隆起しているように感じたので、かかりつけの乳腺科で超音波検査を受けました。因みに乳輪部分は上記の変化の他、痛みやかゆみ、ジュクジュクした感じ等の症状はありません。その乳腺科では昨年9月下旬に、マンモグラフィ、超音波、視触診、の乳がん検診を受け異常なく、今回の超音波でも異常ありませんでした。その時に乳輪の変化についても相談しましたが、乳輪はメラニンの多い個所であり、私の訴える変化も良く見られる事で異常はないとの事でしたが、念のために皮膚科でも見てもらうと安心できると言われ、その足で皮膚科医にも診てもらいましたが、皮膚科的にも問題はなく、下着等がスレる事で乾燥している場合があるのでと、保湿クリームを処方されました。しかし皮膚科医の先生が胸に痛みがある事を少し気にしておられた事、患部をみて痒みが無いかをまずお聞きになった事等から、パジェット病等の疑いもあったのかなと少し不安になっています。当面は皮膚科で処方された保湿剤を塗布して様子を見ようと思いますが、パジェット病等の大きな病気の可能性もあるのでしょうか? 今後妊娠を予定している事もあり不安に思っていて、精密検査を受けておいた方がいいのか迷っています。どうぞご意見を伺わせて下さい。

乳房の痛みは、ほとんどの場合病的なものではないので心配いりません。パジェット病は通常、ご高齢の方に多い病気ですし、皮膚科、乳腺科で大丈夫といわれていれば問題ないと思われます。経過をみて、心配なところがあれば、再診なさるとよいのではないでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.9464】  10年03月15日  ちょび
針生検の結果について

1年半前に、針生検をしましたが、硬化性腺症で、悪性とまぎらわしいものと言われました。
これは、将来がんになる可能性があるという事なんでしょうか? ( 35才)

硬化性腺症とは乳腺症のなかのひとつの分類であり、触診、マンモグラフィー、エコーなどの検査で乳癌との区別が難しいことが特徴です。このことを「悪性と紛らわしい」と仰ったのだと思います。(文責 谷)

 

No.9463】  10年03月15日  T 
白髪染め

乳がんの温存手術を受けて、10日がたちました。白髪染めをしたいのですが、問題ないのでしょうか?

白髪染めは何ら問題ありません。(文責 谷)

 

No.9462】  10年03月15日  C
痛み

2週間前、寝ている時に、右横を向いた瞬間に左胸全体にかなり熱い痛みが出ました。その後も続いてありますが、痛み熱さは小さくなっています。左胸の下部分を外側から触ると、痛みが同じように出ました。5日後に内科に行って痛み止めをもらい、その3日後にまた薬をもらいました。心臓や肺の症状ではないとのことで、2回目に心電図をとっても異常なしと出ました。(いつも心電図をとると異常が出ていたのですが今回は大丈夫でした。) 今は、胸の内側〜下に移って?、しびれるような痛みにも感じます。しこりはあるのか良く判りません。ブヨブヨした柔らかいものがそうなのか不明です。(右下くらいに?) いつも横向きで寝ているのですが、寝返りが出来ず、同じ方向のまま長くいたり(左)、上向きで止まって目が覚めることが多くなっていました。
何かで胸を圧迫していたのかもしれません。また左胸に違和感が時々あります。よろしくお願いします。 

乳房の違和感や痛みをお感じならば、乳腺外科受診を奨めいたします。(文責 谷)

 

No.9461】  10年03月15日  M 
脇の下のしこり

1か月位前に胸にしこりを発見し、乳腺外科を受診したところ、線維腺腫だと思うと言われました。念のため、家の近くの乳腺外科専門のクリニックでまた受診したところ、線維腺腫かすいほうだと思うと言われました。3ヶ月後に、また来院する予定です。家で乳房マッサージをして、しこりを少しでもほぐそうとしていたろころ、わきの下あたりにしこりのようなものを感じましたが、よくさわっていると、骨のような感じもします。骨とつながった部分なので・・・。悪性リンパ腫を心配しているのですが、血液内科を受診したほうがいいでしょうか? それとも、乳がんの検診をして、わきは何も言われなかったので、大丈夫なのでしょうか? とても心配です。

腋窩に新たに腫瘤を自覚されたのであれば、再度乳腺外科を受診し、診察していただくことをお奨めいたします。ちなみに、乳腺の線維腺腫やすいほう(のう胞?)は揉んでもほぐれませんので、マッサージはお奨めできません。(文責 谷)

 

No.9460】  10年03月15日  I 
母の乳癌について(2)(HPNo.9438-2)

HPNo.9438で質問させて頂いたものです。再度教えて頂きたいのですが、今回の母のステージはどのレベルになるのでしょうか? 主治医にきいても曖昧で・・・。ステージUbかVaかな〜と思っていますが、Vbってこともあるのでしょうか? また抗ガン剤の先生に、リンパ転移が多いので再発率(転移)は7割あると言われたそうですが、やはり、再発すると考えていた方がいいのでしょうか? 再発転移などするとレベル4ですか? 腋窩リンパ節廓清をレベル3までしている場合、放射線治療なら36%でリンパ浮腫になるとインターネットにのっていたのですが、それでもやはり切除断端陽性なので放射線治療は必要ですか? 癌が残っているのも、再発するのも不安ですが、リンパ浮腫も不安です。以上、よろしくお願いいたします。

リンパ節転移が腋窩だけにとどまっていたのならば、ステージUAということになり、もし鎖骨下(鎖骨上)リンパ節も腫れていたということになるとステージVCということになります。ただし通常ステージ(病期)は術前の評価項目なので、現段階ではステージで評価するのは適当でありません。また、リンパ節転移が7個と多く、仰る通り再発率はある程度高いと覚悟しなければなりませんが、絶対再発するというわけではありません。リンパ節転移4個以上の場合、乳癌ガイドラインでも鎖骨上〜胸骨傍リンパ節への再発予防のための放射線照射を推奨しておりますが、その代償としてリンパ浮腫の可能性が増すのは事実です。ちなみに乳房温存術後切除断端陽性に対しては、乳房への放射線照射が必要なのであり、これそのものはリンパ浮腫とあまり関係はありません。(文責 谷)

 

No.9459】  10年03月15日  H.S.
首のしこり

三年前に右温存手術後、二年半後に局所再発し全摘出しまたした。最近、患側でないほうの、肩と首がちょうど交わるつけねあたりに、コロっとしたしこりが一個あります。鎖骨上リンパ節とは鎖骨の上を言い、頸部リンパ節というのは首筋のリンパ節をいうのでしょうか。肩こりや花粉症があるのですが、頸部あたりのリンパ節が腫大することはありますか。

乳癌術後の頚部のしこりはリンパ節再発のこともあるため、慎重に対処する必要があります。もちろん炎症性で問題のないリンパ節の腫脹の場合も多いのですが、しっかり調べてみないと判断ができないケースもしばしばあります。主治医の先生に早々にご相談されるのがよろしいかと思います。(文責 谷)
 

No.9458-1】  10年03月15日  K.K. 
放射線後のレントゲン検査について  

相談室、拝見しています。参考にさせていただいていますが、ありがとうございます。2009年10月右温存手術、断端陽性のために術中に追加手術をしています。その後2010年1月から放射線照射を25回受け、副作用もなく2月半ばに終了しました。リンパ転移なし、ホルモン・マイナスで現在は無治療です。三年半前には左全摘出でその後FEC治療を受けました(リンパ転移なし)。今回は新たな悪性腫瘍でしたが、非浸潤でわずかに浸潤部分があったそうです(初期)。照射後のレントゲン検査&採血の回数についておたずねします。放射線医(乳がん担当医とは別の病院医師)は、肺炎経過観察のため、「毎月のレントゲン検査&採血」とのことで、開始時、終了時、3月とすでに受けています。照射後の肺炎罹患率は低いとうかがっていますし、体調も皮膚も順調なので、夏まで毎月レントゲンを受けるのは多いように思うのですが、いかがでしょうか。放射線医師に再度お尋ねしても差支えはないでしょうか。よろしくお願いいたします。

乳房温存手術後の放射線治療によってまれに放射線性肺臓炎を引き起こすことがあり、そのチェックとしてのレントゲン、採血検査であり、夏まで毎月診てくださるというのは非常に熱心な放射線科の先生だと思います。一般的には何か症状があればレントゲン検査や採血検査をするといったスタンスが多いように思いますが、私見としては、そのくらいならレントゲンの被爆もごくわずかですし、もし差し支えなければ夏までよく診ていただくのもよいように思います。ただそれも負担とお感じになるのならば、もちろん放射線科医にその旨仰っていただいて構わないと思います。(文責 谷)

 

No.9458-2】  10年06月12日  K.K. 
放射線治療後の発汗について

いつも拝見して参考にしています。HPNo.9458でご相談して、ご丁寧な回答をありがとうございました。2006年8月末、左全摘出、浸潤癌2cm、ホルモン−、悪性度3で、術後FEC治療を4回受け、その後、無治療でした。2009年10月、右に新たな初期(0.8×0.9)の悪性腫瘍が見つかり、温存手術を受けました。ホルモン−、両胸ともリンパ節(センチネル検査)の転移はなく、取っておりません。その後放射線25回を受け、現在は無治療、放射線後の肺炎チェックに、月一回通院と、乳腺外科定期診察をしています。2月中旬、放射線照射は終わり、順調な日々を送っていますが、思ったより汗をかきます。更年期のホッとフラッシュはすでに経験済みなのですが、右胸(照射)をのぞいて、額、からだ部分です。照射後、なにか発汗に作用することはあるのでしょうか。よろしくお願いいたします。

照射と全身的発汗との関係は薄いと思います。(文責 首藤)

 

No.9457】  10年03月15日  M.K.
乳がん手術後の治療方針について(HPNo.9361-4)

いつもご回答ありがとうございます。FISH検査ですが、陰性ということでハーセプチンは適用できなかったようです。3月17日に入院を予定していますが、アントラサイクリン系+タキサン系の抗がん剤の薬ですが、タキソテール×4とFEC×4(5FU、ファルモルビシン、エンドキサン)でどうかと提案されています。アントラサイクリン系+タキサン系といっても、組み合わせが複数あると思われるのですが、どのような組み合わせがベストと思われるか、アドバイスいただければ幸いです。母の病理検査結果は下記の通りです。

Left,C,浸潤径19×20o,f,1y3,v0,Tis(+),ductal spread(+) mid,comedo(+)
HG tubule:3,HG nuclear atypia:2, HG mitosis:2,N-SAS:2,B&R:2
cut end(+) non-invasive lesion,pN3:13/18,ER(+)>80%,PgR(−)5−10% HER2(+)score2

左乳癌にて乳房温存手術を施行された検体です。C領域に辺縁やや不整な灰色色調の腫瘤をみとめます。組織学的には、核が腫大し大小不動を伴う異型細胞が胞巣状、索状に増殖し、scirrhous carcinomaの像を呈しています。脂肪組織へ浸潤しており、乳管内成分も散見されます。明瞭な静脈浸襲は指摘できませんが、リンパ管浸襲が多数散見され、広範に進展しています。リンパ節転移をみとめます。切除断端は一箇所、標本No.9bにて側方断端DCIS(+)と判断します。

アンスラサイクリン系薬剤としてはアドリアマイシンとエピルビシンの2種類あり、またタキサン系薬剤としてはタキソールとタキソテールの2種類あります。さらにそれぞれの薬剤の使用方法にも少しのバリエーションがあり、よってそれらの組み合わせは何種類も存在することになりますが、基本的にどの組み合わせも大差ないと考えていいと思います。主治医の先生がご提案されたタキソテール4クール+FEC4クールが、お母様にとって副作用少なく効果的に再発を予防してくれることを期待したいと思います。(文責 谷)

 

No.9456】  10年03月15日  R 
男性の胸のしこりについて

私の彼の右乳房からは白っぽい分泌液が出てくるみたいで(自ら絞り出すと出てきます。何もしなければ何も出てこないみたいです)、また、同じく右胸には揉むとわかるくらいのしこりがあります。見た感じも右胸の方が膨らんでいます。また多少尖んがった感じでもあるみたいです。私はこの症状を以前から不思議がっていましたが、彼自身は痛みもないらしく…。今日、TVで男性乳癌の番組をやっており、見ていたら彼と似ている症状だったので、とても不安になってしまいました。29歳という若さですが、早期発見の方が確実にいいと思っていますが、彼はなかなか病院に足を運ぼうとしてくれないので、とても不安な状況です。もし検査を受けるならば外科がいいのでしょうか? また、今のこの彼の症状は乳癌の可能はありますか? ありそうならば、なんとか説得して行かせたいと思います。

直接拝見したわけではないので詳しいことはわかりませんが、「女性化乳房」である可能性が強いように思います。服用している薬剤が原因と考えられる場合や、とくにはっきりした原因のわからない場合などがありますが、いずれにせよその場合は自然に治ってしまうことも多く、とくに処置をせず経過を見ることになります。症状、年齢などより考えると、男性乳癌の可能性はそれほど高いものではないと思いますが、安心のためにも、一度乳腺外科を受診されることをお勧めします。(文責 谷)

 

No.9455】  10年03月15日  S 
抗エストロゲン剤変更後の不安について(HPNo.9327-2)

前回No.9327で相談室への質問を出しました。その節は大変お世話になりました。今回は、来週から変更予定の抗エストロゲン剤に関する不安です。今月13日(土)までの2ヶ月間、不正出血の原因?とされるノルバデックスを休薬致しまして(幸いにも、この4週間は出血が無くなりましたので)、乳腺主治医との話し合いでは、「残りの3年、3月半ばからフェアストンに切り替える」ということになっております。もしまた不正出血やその他の副作用が酷く出た場合には、 「婦人科に内診してもらいつつ内服薬については考える。」と言われ、またノルバデックスに戻す案もでていますが、いかがなものでしょうか? 不正出血はノルバデックスでは珍しい症例なのでしょうか? 「まだ手術してから二年なので、できれば何らかの方法で薬を服用してもらいたい。」とも言われました。 極論だが、どうしても薬が合わない場合は薬を止めるという案もいわれています。
ご参考ですが、今年2月5日に調べた採血によるホルモンレベルは、以下の通りです。 ノルバデックスを1年8ヶ月服用後(その間は副作用のせいか生理は全く止まっておりまして、現在もございません)、不正出血のため休薬して3週間目に採血したものです。
E2→L10  LH→27・4  FSH→64・3

1) 以上の数値から、私はどういう状況なのでしょうか?
2) 一般的に私のような場合(51才、経産婦。私の手術状況でございますが、乳癌(8ミリ)温存手術。断端陰性。術前の針生検はエストロゲンレセプター8分の7、プロゲステロンレセプター8分の6、HER2プラス1でした)、今後は どのような対策をしたらよいのでしょうか?
3) 乳癌の再発 転移は絶対に避けたいのですが、出産以外に行ったことのない婦人科的な事にも弊害が及ぶとは思いもよらず、今後無事に残りの三年が終わるまで、どうしたらよいのか不安です。 また、「三年過ぎて閉経していたら、別の種類の薬を服用させるが、閉経していなければ そこで服用する薬は終了」と言われましたが、閉経しているか否かを、これだけ抗エストロゲン剤を服用している私のような患者で、正確な数値がわかるのでしょうか?  一般的には皆さんはどのようにしらべるのでしょうか?
4) このまま三年間、無事に過ぎればよいですが、半年もしないうちにフェアストンも体にあわなかったら どうしようかと、思い悩むこの頃です。私どもの病院ではフェアストンの症例が少ないのかもしれません。一般的にフェアストンは日本でどの位使われているのでしょうか?

よいアドバイスをいただけますと幸いです。

1)2)3)4) まず年齢が51歳ということであること、3週間休薬後の採血でE2が10以下でありFSHが60を超えていること、ここ1年8か月以上生理がないこと、などよりそれまでのノルバデックスの影響を考えても、現在は閉経後と考えてよさそうです。ノルバデックスによる副作用として不正性器出血は決して珍しい症状ではありませんが、これが何度も生じるようであればフェアストンに切り替えるのもよい選択肢と考えます。前回久保内先生がご回答されているように、ノルバデックスとフェアストンは同系統の薬であり、副作用でノルバデックスが使用困難な場合は、フェアストンに切り替えてほぼ同等の効果が期待できると考えてよろしいかと思います。貴女の場合、乳癌の中でも早期に分類され再発率はそれほど高くないと考えられますので、もし今後フェアストンも継続困難になった場合は、薬そのものをやめてみるのも有力な選択肢です。また、再度の採血等で確実に閉経後であることが確認できれば、アロマターゼ阻害剤(アリミデックス、アロマシン、フェマーラなど)に変更するのも有力です。いずれにせよどれが一番正しいと言える方法はありませんが、上記の方法を念頭に置き主治医の先生とよく相談して、納得のいく方法を選択してください。(文責 谷)

 

No.9454】  10年03月12日  M.K.
乳腺線維腺腫の手術について

乳腺線維腺腫の手術を全身麻酔で受けることになりました。娘(現在25歳)は、胸のしこりが気になり、約2年前に診察を受けました。マンモグラフィー、エコー、細胞診の結果、乳腺線維腺腫と診断されました。今年2月に再受診し、しこりが大きくなっているため、手術で切除することになりました。ネット上でいろいろ調べてみたところ、乳腺線維腺腫の手術を受けられた方は多く、又「乳腺線維腺腫の手術は日帰りだった」という方もいらっしゃって安心していたのですが、全身麻酔と聞いて、少し不安になっています。乳腺線維腺腫の切除手術を全身麻酔で行うことは、一般的なのでしょうか? また、主治医が全身麻酔を選択されたのには、どのような意味があると思われますでしょうか? お忙しいところ、誠に申し訳ございません。よろしくご回答、お願いいたします。

線維腺腫は比較的若い女性に多い良性腫瘍で、増大傾向がある場合や悪性疾患を完全に否定できない場合などに摘出を行います。通常は局所麻酔で日帰り手術にすることが多いと思いますが、しこりの大きさが大きく局所麻酔では麻酔が困難と判断した場合や、局所麻酔が体に合わない方などの場合、全身麻酔で行います。(文責 谷)

 

No.9453】  10年03月12日  K.I. 
今後の治療について

妻(58歳)のことで、ご相談申し上げます。妻は2008年6月に右全摘手術を受け、本年2月に約1年半の術後補助療法を完了しました。ホルモンレセプター陰性(結果だけ通知、判定法も不承知)、HER2陽性、リンパ節転移24/26ということで、AC×4、T×4、H×17を完了しました。幸いなことに未だ転移は発見されていません。最近になって、ザンクトガレン2009でホルモンレセプターの適用判断基準が見直されたことを知りました。新基準判定したら、ホルモン療法対象に入るなら、今からでも術後のホルモン療法を開始していただけないかと思っています。そこで主治医に相談する前に予備知識を得ておきたく、ご教示頂ければ幸いです。
1) 術後補助療法の途中又は補助療法完了後にザンクトガレン2009基準変更に伴って、以前に陰性と判断されたホルモン感受性評価データや検体を再検討することが行われ始めているのでしょうか。
2) 一般に以前の分析データで簡単に再評価することが可能なものなのでしょうか? それとも新たに標本を作成し直す(?)など面倒な操作をしなければならないものなのでしょうか? (どんな分析方法だったのかも知らないで、こんな質問をして申し訳ありません。)
3) 主治医にお願いするに際して、予め気を付けておいたら良いことがありましたら、お教え頂けないでしょうか。

1)2)3) 奥様のためによく勉強され、なんとか奥様に少しでも良い治療を受けさせようという真摯な姿勢にまず心より敬意を表します。ご指摘の通りザンクトガレン2009にてホルモン感受性の概念が少し変更となり、従来10%以上の陽性でもってホルモン陽性としていたものを、1%でもホルモン陽性細胞のあるものはホルモン剤の効果が得られる可能性があるという考え方を提唱しました。従って仰る通り、以前ホルモン陰性と判断されていた人の中でホルモン剤を使用できるケースが混ざっていることになります。通常、以前のデータを見ればまったくの陰性なのかどうかは判定つくと思いますが、再度保存検体を提出することもあるかもしれません。この件に関して主治医の先生にごよくご相談なさってください。予め気をつけることも特にないと思います。(文責 谷)

 

No.9452-1】  10年03月12日  Y 
micropapillaryについて

micropapillaryについてお聞きしたいのですが 、腫瘍(乳頭線管癌)の一部にmicropapillaryがありました。組織診断名ではありませんでしたが 、このような場合、再発する可能性は高いのでしょうか?

invasive micropapillary carcinomaとは、比較的新しい概念の乳癌の組織型であり、高率にリンパ管浸潤、リンパ節転移を伴う悪性度の高い組織型として最近注目されております。乳頭腺管癌の一部にこれがみられたとのことですので、これだけでどのくらい再発率が高くなるかは不明ですが、高くなる可能性はあるかもしれません。これを踏まえ主治医の先生と今後の方針をご検討ください。(文責 谷)

 

No.9452-2】  10年03月19日  Y 
micropapillaryについて(2)

No.9452で質問させて頂いた者です。今回のは、micropapillary patternとの事で、組織診断名としてでなければ、それほど気にしなくてもいいと言ってくださる医師もいらっしゃいます。全体にある場合と一部にある場合は、同じなのでしょうか? また抗がん剤やホルモン治療は、効きにくい事とかあるのでしょうか? 度々申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

先にお答えしましたように、micropapillary carcinomaは悪性度の高い組織型として注目されておりますが、その組織型が一部に混じった場合と大半がその組織型の場合とでどのくらい悪性度が変わるかは知られておりません。またmicropapillary carcinomaが抗癌剤やホルモン治療などが効きにくいっといったデータも特にないと思います。(文責 谷)

 

No.9451】  10年03月12日  M.T. 
原因がわからず困っています

何年も悩み続けておりまして、困りメールしてみました。現在東京在住の42才女性です。痛みの場所はハッキリとしており、ただ、それを説明して受診しても、検査の結果、原因が究明出来ずにおります。また、検査してわからないと、その後こんな原因も考えられるというようなアドバイスも頂けません。医師同士でのコネクションがないのか、とぎれてしまい、また痛むのであれば来院するという事になっています。精神的には調べつくしたいのですが、その度、医療費だけがかかり、痛みを我慢したりして、だましだまし来ましたが、ストレスもたまり、事実痛みには苦しんでおります。前回かかった病院にセカンドオピニオンを申し出ようと思いますが、次に何処にゆけばよいのか、わかりかねます。適切な受診科をお聞きしたいのですが・・・。症状は以下のとおりです。初期は左胸下に違和感がありました。さらに最近1年くらいは、就寝し明け方、特に両あばら骨とその背中側の両下部分が痛み、眠れません。行動を起こすと痛みは緩みますが、左胸下とあばら骨・下の違和感は残ります。色々な観点から、胸の超音波検査や血液検査・胃カメラ・肺の検査・整体などもしてみましたが(整体観点からは横隔膜付近だそうです)、わからずです。宜しくお願い致します。

このメールだけでお答えするにはとても難しいご質問です。何年にもわたり患っておられ、またこれまでにいくつかの医療機関を受診しておられるようですので、納得のいく形で受診していただく方法にはなかなか出合えないのかもしれません。最近では循環器科とか呼吸器科などのように具合の悪い部位を特定できるケースでなく、はっきり「科」が決めにくい症状を診察する「総合内科」という科を標榜している病院も増えてきており、あるいはそういった科を受診することで糸口が見えてくるかもしれません。つらい状態が長く続きお察し申しあげますが、これにめげずにまずご自分に合った医療機関、医師に出会うように頑張ってください。(文責 谷)

 

No.9450】  10年03月12日  Y・Y
精密検査要です

会社の健康診断で右C野膿胞と両乳房リンパ節腫脹の疑いが認められ、精密検査要となっていました。詳しい検査をしないとわからないとは思いますが、万が一ガンだった場合、この名前からだと上皮ガンということになるのでしょうか? また、手術&乳房再建を希望していますが、再建にあたっては、まだ自費なのでしょうか? このような結果が出て、少し動揺していますので、少しでも早く落ち着きたいと思っています。

乳がん検診で要精密検査と診断され、動揺されておられる様ですね。ご質問の件ですが、もし癌であった時にどのような癌であるかは、これらの情報からでは全くわかりません。また乳房再建に関してですが、自家組織(自分の体の一部を使用して再建するやり方:たとえば背中の筋肉を用いて再建するなど)は原則的に健康保険が効きますが、厚生労働省が認可していない人工乳房などを使用した再建は自費になります。なお検診で精密検査の指示をもらった受診者の中で実際に乳癌の方は、決してそれほど多くありません。必要以上に恐れ過ぎないようにして早々に乳腺外科を受診していただきたいと思います。(文責 谷)

 

No.9449-1】  10年03月11日  M.K.B.
診断及び術後療法に関する質問

EU内在住、45歳です。12月にマンモグラフィーで石灰化が見つかり、今年1月20日に手術をしました。インターネットで日本語を調べると、右乳房 皮下乳腺全摘術、同時再建(インプラント)のようです。病理結果には、Carcinoma ductale infiltrans mammae, Bloom-RichardsonII (3点、2点、4/10HPF-1点 合計6点) 最大8mm 周りに浸潤なし(脈管浸潤なしということでしょうか)最小マージン3mm その後に(SMA p63)。 さらに、そのまわりを囲むように非浸潤性 Carcinoma intraductale typus solidus et cribriforme(G2) 最大20mm(18*20*6mm) 切断部にまで達しているとの事。センチネルリンパ生検で転移なし(Lymphonodulitis chronica 0/1) 最後にpT1cN0(sn)と書いてあります。HER2 3+ ホルモン受容体80%で、現在ゾラデックスとノルバデックスDを服用。 一部断片に非浸潤ということで、放射線療法も考えられたのですが、オンコロジーの先生2人と手術した婦人科の乳癌専門の先生2人の合計4人全員意見一致で、放射線療法も、化学療法もなしということになりました。(皮膚しか残っていないのと、手術の方法ー電気メス も考えてのことらしいです) ハーセプチンはこの場合浸潤部が10mm以下なので対象にならないとのこと。早期癌でホルモン受容体が強陽性の場合、ハーセプチンが効くかどうか臨床的に根拠がないということで、私の場合使われないのでしょうか? 信頼おける先生に囲まれていますが、海外ですので医学用語のニュアンスが微妙でよく完全に理解できません。(勿論、日本語でも医師でない私には本質的なところは解らないのですが、、、) 日本では私の場合治療はどのようになるのでしょうか?それと、早期で良かったといわれますが、それぞれケースによっていろいろ違うのだろうと想像しますので、再発リスク等これからのことが、心配でなりません。以前から前向きに考えられないタイプの人間なので、細部まで知らなくていいと、言われるのですが、やはり、自分のことなので、これでいいのかと思ってご相談させていただきます。よろしくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。ホルモンレセプター強陽性のHER2(3+)の早期浸潤性乳がんに対する治療の選択肢についてのご質問ですね。まず乳腺全摘はされており、リンパ節転移もないので、放射線治療は必要ありませんね。病理検査からは、積極的に抗がん剤をおこなう理由付けが難しいですね。ホルモン感受性がかなり高いので、ホルモン治療のみでの予防効果は高いと思います。もしハーセプチンを使用するのであれば、抗がん剤との併用でないと効果は期待できません。以上より現在おこなわれている治療が適切であると判断します。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9449-2】  10年03月24日  M.K.B.
ハーセプチンの使用について

No.9449で質問させていただきました。早速のご返事ありがとうございました。ハーセプチンの使用について気になるので、またお尋ねします。MDアンダーソンの2009.11.06の記事に、直径1cm以下の早期乳がんでもHER2陽性なら再発と転移が多いとありますが、そこで、かつER陽性の場合はハーセプチンの使用(化学療法単独、或いは併用)はどう解釈されるのでしょうか? 回答していただいたように、私の例では抗がん剤使用の理由付けが難しいということですが、HER2も強陽性ということで、悪性度が高いと理解していますので、ハーセプチン使用で再発率が下がるのではと、素人としては考えてしまいます。かといって、患者が勝手に治療選択できるものではないのはよく理解しているのですが・・・。よろしくお願い致します。

HER2陽性乳癌の場合、浸潤がんの部分が1cm以上の大きさがあれば、化学療法+ハーセプチンをお勧めするケースが多いと思います。ハーセプチンを行うときは化学療法も併用して行うほうが効果があるといわれているので、化学療法の併用が前提となります。1cm未満の大きさの方に化学療法までやるほうがよいのかどうかというところで、専門家の間でも意見がわかれるところです(再発抑制効果と副作用とのバランスが微妙と考えられているということです)。ただし、アメリカのNCCNのガイドラインでは、0.5cm-1cmのHER2陽性乳がんでは、ホルモン療法単独でもよいが、抗がん剤とハーセプチンの使用を考慮してもよいということになっています。浸潤部の大きさは8mmありとのことなので、抗がん剤+ハーセプチンをやる選択肢もないことはないと思います。まずは主治医とお話しになり、場合によってはセカンドオピニオンも考慮してはいかがでしょうか。(文責 俵矢)

 

No.9448】  10年03月11日  N.I. 
しこりがあります

33歳、未婚女性です。生理が始まる2週間前から左胸下部分に大きなしこりを発見しました(もっと前からあったのかもしれませんが・・・)。昨年の8月に乳がん検診(マンモ・触診・エコー)を受けた時、同じく左胸下を何度も触ったり画像を撮っていたので、何かあるのかと不安になっていたのですが、乳腺外科の先生がおっしゃるには、「のう胞があるが問題ない。1年後に再度受診してください」との事でした。乳がん検診は30歳から、毎年1年に1度受けております。今回、しこりのようなものが手に触れたので、生理が終わってもしこりがなくならなかったら受診しようと思っていたのですが、痛みも出てきました。中から、じんじんというような鈍い痛み?で、左胸だけに違和感があります。しこりが気になり何度も触ってしまいます。胸の中からつーんとした痛みがある感じで、不快な痛みです。常に痛いので乳がんかと疑っております。このしこりはやはりがんなのでしょうか?心配で夜も眠れません。

ご質問をどうもありがとうございます。嚢胞と言われたのであれば、嚢胞は良性ですので心配する必要はありません。しかし乳がん検診は、「検診の時点での合格」を証明するためのものです。そこで合格と言われたから、一年間は絶対に大丈夫という意味ではありません。その間にもしご心配なことが出てきましたら、必ず乳腺外来を受診してください。乳がんは基本的にはじんじんしたり、つーんとすることは、まずありません。でもご不安を解消する意味でも一度早めに乳がん検診をお受けになってくださいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9447】  10年03月07日  Y 
治療法について

初めて質問させていただきます。先日、58歳の母が右乳房温存手術を受けました。結果は、「非浸潤がんの病巣主体、わずかに微小浸潤性乳管がん(詳しい大きさはわかりません)、断端(−) リンパ節転移(−) 脈管浸潤 (−)、核異型度 3 ER(−) PgR(−)  HER2(−) 、stage1」とのことでした。主治医の先生との相談の結果、母の希望もあり放射線30回のみの治療となりました。トリプルネガティブですので、ホルモン治療もハーセプチンも効果がないのは理解しておりますが、放射線のみでは再発する可能性が高いのではと心配です。抗がん剤をあわせての治療のほうが、今後の再発のリスクが低くなるのではないのでしょうか? わからないことばかりで、とても不安です。お忙しい中申し訳ありませんが、教えていただきたく思います。

ご質問をどうもありがとうございます。微小ですが浸潤がんということで、“ステージ1のトリプルネガティブ乳がんに対する標準治療は何か”というご質問ですね。確かに主治医の先生がおっしゃる通り、御本人が御希望されれば放射線治療のみという選択肢もあると思います。でも、御家族が不安に思われるのでしたら、抗がん剤治療を追加していただいて良いのではないでしょうか。トリプルネガティブ乳がんに対する抗がん剤治療では、アンスラサイクリン系やタキサン系の抗がん剤を使用しますが、アンスラサイクリン系はトリプルネガティブ乳がんに対して効果が弱いというデータもありますので、主治医の先生との話し合いが必要です。抗がん剤は再発のリスクを下げるためにおこないます。しかし抗がん剤には副作用があります。副作用によりつらい思いをするのは御本人です。御本人の御希望をよくお聞きいただき、方針を決定していけば良いと思います。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9446】  10年03月07日  S
これからの治療について

平成21年8月、乳房温存術を受け、その後放射線25回+ブースト5回、平行して(閉経前)リュープリン+ノルバデックスで治療しています。手術後の病理検査所見は次のとおりです(主治医の抜粋)。52歳、閉経前、組織型 硬癌、腫瘍径 1.5cm、術中センチネル(1/2) 2つのうち1つのリンパをスライスした半分に反応有り、L2まで郭清(0/38)郭清した部分に転移なし、脈官浸潤 ly(+)、核異型度 1、ER100% PgR100% 、Her2 0 、術後病期診断 T1 N1 M0。 術後補助療法としてホルモン治療を(7〜10年)という事で治療を始めました。先生から、ホルモンがよく効く癌なのでホルモン療法でと言われました。
1) 09年の乳癌治療では私のような場合 手術+放射線+ホルモン治療が標準なのでしょうか? 手術+抗がん剤+放射線+ホルモンとなる場合はどの要素が重要ですか? リンパ節転移有りがとても重く感じます。、
2) 現在の治療法の再発率、生存率と 抗がん剤を+した場合の再発率、生存率を教えてください。
3) 放射線でブースト5回をしました。ブーストをするという事は断端陽性ですか? ネットでは断端陽性の場合追加切除とありますが、追加切除はしていません。大丈夫でしょうか? 

半年経ってやっと冷静になり、色々な情報が目につきます、これから頑張って治療していくためにも、今疑問に思う事にお答えいただけたらと思います。宜しくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。
1) ザンクトガレン2009ではホルモン感受性のある方は、できるだけホルモン療法を中心にという考え方です。S様の場合には、腫瘍も小さく、ホルモン感受性も良く、核異型度も1です。ホルモン治療が中心となり、御希望により抗がん剤を選択することになると思います。考え方としては、局所の再発を防ぐためには、手術と放射線が大事、そして全身への転移、再発を防ぐためにはホルモン療法が大切ということです。リンパ節転移が一つあってもこの“ホルモン療法中心“を選ぶ乳腺外科医が現在は多数を占めると思います。
2) adjuvant onlineでは、無治療での10年生存率 88%、ホルモン療法における生存率加算 2%、抗がん剤治療における生存率加算 1%、両者併用による生存率加算 3%、無治療での無再発10年生存率 73%、ホルモン療法における無再発10年生存率加算 9%、抗がん剤治療における無再発10年生存率加算 5%、両者併用による無再発10年生存率加算 12%。 ホルモン療法がより有効であることが確認されます。
3)断端陽性が明らかではなくてもブースト照射をすることはございます。まずは断端がどうだったかを、主治医の先生にご確認下さいね。

またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9445】  10年03月07日  H 
転移の可能性(HPNo.9414)

HPNo.9414で相談しました53歳の主婦です。その後の検査の結果、転移の可能性はあまりないということでした。ありがとうございました。今後の転移の可能性について質問します。病理の結果は、しこり1.3センチ、リンパ節1個転移でした。これだけですと、先生もステージ2Aということでした。しかし核グレード3で、ハイリスクとなっています。今後の転移に、どのくらいのパーセンテージで影響してくるのでしょうか。ステージ2Aとしてみてよいのか、あるいはステージ3〜4位と考えた方がよいのでしょうか。核グレード3でも転移しない人もいるのでしょうか。それとも転移することを前提に生活していた方がよいのでしょうか。よろしくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。核グレードが3でも転移しない方はもちろんいらっしゃいますし、核グレードが3だからステージがあがるというわけでもございません。腋窩リンパ節への転移がない乳がんの場合の数字については、5年術後無再発生存率は、核グレード1が約98%、核グレード2が97%、核グレード3が81%で、核グレードが上るほど再発する率が高くなっているという報告が国立がんセンターよりございます。しかしこれは全体における数字ですので、一つの客観的データとして受け止めておいてください。そして、これからの生活の中では、再発のことはできるだけ考えないように生活なさってください。もし仮に再発したとしても、腫瘍のスピードはゆっくりですし、制御できる薬剤も増えつつあります。乳がんだけにとらわれず、体全体の健康に注意して、事故などのないように安全にも気を配りながら、生活していくのが一番です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9444】  10年03月07日  H.M.
炎症性乳癌の治療法について(2)(HPNo.9392-2

不躾な質問に丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございまいました。現在AC6クールを終了し、ウイークリータキソールを今日から始めたところです。AC終了後のCT検査では、腋の下のガンがやや小さくなっている感じでしたが、全体としては、まだ大きいままのようでした。最近読んだ本の中にCD-DST検査というものがありました。細胞を取り、その細胞にどういう抗がん剤が効くか、あらかじめテストできるようです。今後の事を考えると、有効な抗癌剤をある程度知っておく必要もあると思うのですが、術前治療中でもCD-DST検査は可能かつ意味があるでしょうか。HER2陰性の場合、ACや ECは有効ではなく、トリプルネガティブの場合タキサン系も効果が薄い事が分かってきたとあります。その場合、ナベルビンやゼローダが良いと書かれています。これからタキソールなのですが、非常に不安です。効かない抗癌剤を何カ月も投与し、やっぱり駄目だったよでは済ます事ができません。その間にガンが進行してしまうのではと、とても心配です。

ご質問どうもありがとうございます。ひとつの方法として、CD-DST検査が可能な病院であれば、行っていただいて結果を参考になさってもよいかと思います。トリプルネガティブにも様々なタイプがありますので、一概にアンスラサイクリン系もタキサン系も効かないとか効果が薄いと決めつけることはできません。今ある手段をしっかりと順番におこなって行くことが大切です。ナベルビンやゼローダはもちろん今後選択肢に入ってくると思いますが、まずはタキサンに期待をしましょうね。手足のしびれがでてくると思いますので、牛車腎気丸などの漢方薬を併用しながら、がんばっていきましょうね。応援しています。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9443】  10年03月07日  S 
乳腺線維腺腫と診断されました

去年、針細診をして乳腺線維腺腫と診断されました。しこりが小さいため、うまく採れたかは判らないが、良性なので大丈夫と言われました。その時に、もう一つしこりがあると見てもらったら、しこりではないと言われたのですが、今年の検診でしこりが2つになったと言われましたが、その一つは去年私が言っていたしこりだったのです。説明もよくわからないし、病院を変えようかと思っているのですが、また検査もしてほしいので、初めての検査と言うつもりだったのですが、前に受けた事があると話した方がいいのでしょうか? 去年刺した場所に、また針を刺して調べてもらってもいいのでしょうか? 不安になり、長くなってしまってすみません。

ご質問どうもありがとうございます。まず、偽る必要はありません。今おっしゃっているありのままを、次の病院でお伝え下さい。偽りのまま、話を進めていても先生には分かってしまうと思いますし、信頼関係は、お互いがすべてをさらけ出すことから始まると思います。S様に必要なことは、御自分のなかにある不信感や不安を全て次の先生にお伝えすることです。そうしないとまた、説明不足、認識不足、コミュニケーション不足で病院を変えることになってしまうと思います。また、毎年毎年そしてそのときのホルモンバランスによっても乳腺の状況は変わります。去年はこう言われていたのに、今回はこう言われた。というのはよくございます。毎年変化があるから毎年検診を受けるのです。どうか、まずは先生と信頼関係をつくっていただいて、先生のお話をもう一度聞いてみてくださいね。何回針をさしてもしこりの性格が悪くなることはありませんので大丈夫です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9442】  10年03月07日  H.I. 
左脇の下から左胸上部にかけての張りと痛みについて

初めてメールいたします。41歳で、2回の出産経験があります。一ヶ月ほど前に左の肋骨に軽くひびが入ってしまったのですが、その頃から左脇の下から左胸上部にかけて痛みがあります。当初はひびによるものかと思っていましたが、肋骨の状態が治った今でも、その痛みは変わらずあります。整形外科の先生に筋肉痛かと尋ねたところ、筋肉痛とは違うと思うというお返事でした。上体を起こしたり、横になる時、くしゃみをするときに痛みを感じ、呼吸をするときも、やや痛む感じがします。腕を上げるときはちょっと突っ張る感じの痛みです。右側や他の関節と比べ、違和感・・膜を張っているような感じ?や、じんじんと熱いような(触っても体温は変わりないのですが、中のほうが熱い感じ)感覚を覚えます。
乳がん検診は3〜4年前から毎年受けていますが、過去の記録を見ると、診断結果に異常はありませんでした。ただ、自覚症状として、左脇の下辺りが引きつる感じがする・・と問診で記入をしたため再検査となった年が、3年前と昨年に2度ほどありました。再検査でも異常は無く、気のせいだったで終わっていますが、気になることは毎回左側なので、今度こそ気のせいじゃないのかも・・と思ってしまいます。次の定期検診は9月頃だと思いますが、それまで待っていてもよいものでしょうか。ちなみに昨年の再検査は12月でした。お忙しい中大変恐縮ですが、ご回答いただけましたらありがたいです。よろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。お話からは乳がんに関連したと思われる症状は確認されません。肋間神経痛でも良いかと存じます。どうしてもご心配なときには、乳腺外来を受診してください。皆さまにお伝えしたいのは、乳がん検診は何月にやっているから大丈夫!と思わないで欲しいということです。乳がん検診は、その時点での異常を発見することを使命としています。その後何ヶ月かで病気が発症することもございます。ですから、乳がん検診を受けていても、何か気になることがあれば、必ずその時点で乳腺外来でもう一度診察をお受けになって欲しいのです。ご心配ごとは、積極的に行動を起こして解決しましょうね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9441】  10年03月07日  Y
病理検査(HPNo.9403)

前回は、迅速なお返事有難うございました。その後、針生検の結果、のう胞内乳頭腫という良性の腫瘍のでした。経過を見るとの事で、3ヶ月後再診です。色々自分で調べたら、のう胞内乳頭腫と、のう胞内乳癌は、診断が難しいとの事で、誤診がある時もあると、書いてあるのを幾つか見て不安になっているのですが・・・。
1) 病理診断の誤診は心配しなくても大丈夫でしょうか? 針生検まですれば、そんなに誤診がある事はないですか?
2) しこり内で、針生検で取った組織以外の所に、癌細胞があるという事は考えられますか?
3) 針生検から2週間以上経っていますが、検査後、しこりが大きくなった気がするのですが、大丈夫でしょうか?
4) 病理セカンドオピニオンを受けるか迷っています。そこまでする必要は無いでしょうか?
5) 主治医の先生は、「良性の腫瘍は取る必要はない」との話でしたが、良性が悪性に変わる事はないですか?
6) 子供が6ヶ月なので、まだ授乳は続きますが、腫瘍が大きくなっていく可能性は大きいですか? 授乳を終えると、小さくなっていきますか?

良性と言われて、安心したのですが、姉が乳癌という事があり、心配が拭いきれません。色々質問してしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。検査をしてもしても、次から次へと心配はわき上がってきますね。それは仕方がないことです。少しでもご不安が解決できるようにお手伝いいたします。
1)針生検の正診率すなわちがんの時にがんと診断できる精密度は、施設によって報告が異なりますが、90%前後と言われています。ですから、もし良性という結果が針生検ででたとしても定期検査をお勧めしています。
2)おっしゃるとおりです。その確率が10%前後あるということです。
3)針生検がきっかけで腫瘍が大きくなることはありません。内出血で痛みを感じたり、しこりを感じたりしているのです。時間が解決してくれるはずです。
4)病理結果のセカンドオピニオンも良いでしょうし、違う病院で検査を予定したり、心配な部分は手術で切除してしまうのも一つの選択肢です。御自分が納得できるように、御希望を一つずつ叶えていってください。
5)主治医の先生のおっしゃるとおりで、良性のものに対して、体にメスをいれますと、今度はY様が後悔する可能性があります。「なんで良性なのに、こんな傷が残ったんですか。」そうおっしゃる方も中にはいらっしゃいます。ですから良くお考えになってください。悪性のものは、はじめから悪性。良性のものはどんなに大きくなっても良性。基本的には良性のものが急に悪性になるというようなことはないと考えます。
6)もちろん授乳中は乳腺全体が張っていますので、授乳が終われば乳腺全体が縮小していきます。それとともにしこりの様に触れている部分は縮小する可能性が高いです。しかし乳腺全体が小さくなって、相対的にしこりを大きく感じる可能性も否定できません。

お姉様が乳がんとのこと。遺伝子についても関連が最近指摘されていますので、是非今後も、できれば半年から1年に一回は乳がん検診を継続されてくださいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9440】  10年03月07日  H
P53抗体について

以前にも メールでお世話になった者です。右乳癌の全摘出を5年半前にした47才の女性です。手術後の抗がん剤はCMFのみです。去年の10月頃にした血液検査で、新しいP53抗体という腫瘍マーカーで数値が異常に高くなり、つい先日の検査でも、また更に高くなりました。今年より、右の胸部が痛み、乳癌で縫った箇所に1センチ弱のしこりを感じる様になりました。先日病院で診てもらいましたが、日帰り手術で19日に手術をする事になりました。教えて頂きたいのは、P53抗体という腫瘍マーカーです。また、今できたしこりは、私としては局所の再発ではないかと思っていますが、病院の先生は、取った物を病理検査しないとわからないと言っています。また、手術する病院では放射線がないので、放射線のある病院に行った方が良いのか、今の病院で手術した場合は、抗がん剤をやるのかどうかなど、わからなく、不安になっています。お忙しい所恐れ入りますが、教えて頂きたいのです。よろしくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。P53抗体は、施設によっては最近計測することも増えてきておりますが、あくまでもひとつの目安ですから、そのデータに一喜一憂しなくてよいと思います。ただし、このマーカーは大腸がんによる影響も受けますので、もししこりの摘出検査で異常が確認されなければ、大腸の検査もお受けになっておいてください。また治療は各チームが分担しておこなっても構いませんので、放射線治療は別の病院でも良いと思います。主治医は、あくまで今の先生なのですからね。放射線が必要かどうかも今の時点では分かりませんし・・。局所再発であれば、その部分の切除のみで経過観察となるかもしれません。抗がん剤のことは、まずその部分を切除して調べてから考えましょうね。色々ご不安なのは良く分かります。あせらず一つずつ段階を追って解決していきましょう。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9439】  10年03月06日  K 
組織診CNB検査結果について

初めてご相談いたします。現在45歳です。今年1月に定期健診もかねて今回初めてマンモグラフィをやったところ、そこから検査・再検査となりました。各結果は次の通りです。
マンモグラフィ・・・石灰化の広がりが気になる為、エコー検査へ。
エコー・・・約1cm弱の腫瘍が見える為、細胞診検査へ。
細胞診・・・5段階中「3」、硬癌の疑いの可能性ありとの病理の判断とのことで、組織診CNB検査へ。
CNB・・・上皮成分は腺上皮がわずかにみられるが明らかな異型はみられず、悪性所見無し。

医師の判断は、悪性所見なしだがマンモグラフィとエコーで疑わしいのが取れない為、局部麻酔にて腫瘍とその周りを取り除くのが安心とのこと。ただ、良性か悪性かは、その後の検査結果になる為、それをするかどうかよく考えるようにとのこと。腫瘍(硬癌)の疑いが拭えない場合、この段階でも乳房温存手術が妥当なのでしょうか?? ご意見をうかがわせてください。宜しくお願いいたします。

主治医の提案は、「約1cm弱の腫瘍を局所麻酔下で摘出し、よく調べましょう。」という事です。検査のための手術を生検といいますが、主治医は、この生検を勧めているのです。乳房温存術は、その腫瘍が癌であった場合の治療のための手術の一つの方法です。癌かどうかわからないものに温存術を勧めているのではありません。誤解が生じているようなので、主治医から、もう一度よく説明を伺い、納得のいく検査を受けてください。(文責 須田)

 

No.9438-1】  10年03月06日  I
母の乳癌について

60才の母が先日乳がんの手術をしました(温存)。手術前は初期と言われておりましたが、腋窩リンパ節にも転移しておりました(リンパ節郭清 レベル1,2,3とも)。癌の種類は硬がんで、大きさは1.2mmX10mm、リンパ管浸襲 1、血管浸襲 0、グレード 1、ホルモン ER 陽性 PGR 陽性、リンパ節 17個中7個、切除断端 陽性。

1) 癌は小さく、そんなに悪くないがんとのことでしたが、リンパ節に転移が多いのです。癌自体は小さくても、こんなにリンパに転移することは、よくあることなのでしょうか?
2) 切除断端陽性で癌がまだ残っており、放射線を通常より強めにあてるそうなのです。癌は残っている可能性があるので放射線をあてるのは分かっているのですが、切除断端陽性という結果はよくあることですか?
3) こういった状況の癌の場合、全身に転移している可能性が大きいでしょうか? リンパに転移している数が多いので、すごく気になっております。
4) PET−CTなどで全身を検査しなくてもいいのでしょか? 担当医に検査をしなくてもいいのか?確認しましたところ、してもあまり意味がないとの回答でしたので・・。手術前に胸付近のCTを撮っただけ(造影剤)で他は何もしておりません。
5) リンパに転移が多いので、抗がん剤はしたほうがいいですよね? 予定では、CEF療法 タキソテール、ファルモルビシン、5FU、エンドキサンをするそうなのですが、アドバイスがあればお教えください。

以上、長々と申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

1) よくあることでもありませんが、特別に珍しいわけでもありません。
2) 切除断端陽性である場合、陰性になるまで追加切除するやり方と、放射線を通常より強めにあてるやり方があります。
3) 微小転移が起こっている危険度が高い因子として、リンパ節転移個数がありますが、4個以上転移のあるリンパ節が存在する乳癌は、全身のどこかに微小転移がある危険性が高くなります。
4) 微小転移は、分裂・増殖して、1cm前後の大きさになると、CT、MRI、PET-CT、骨シンチなどの画像診断で遠隔転移として見つかるようになります。そのため、PET-CTをやる意味があまりないと、主治医はおっしゃっているのだと思います。
5) 2009年の St.Gallen コンセンサスガイドラインでは、ホルモン感受性があり、HERU陰性である乳癌の治療計画は、ホルモン療法がまず基本で、それに化学療法の追加が必要かどうかを検討することになります。お母様の場合、リンパ節転移が4個以上ありますので、できる限りの治療を行い、1%でも再発リスクを減らしたいと考えるのであれば、アンスラサイクリン系薬剤、又はダキサン系薬剤をベースとしての化学療法を行います。ただし、いずれの組み合わせでも副作用がありますので、効果と副作用のバランスをみながら使っていくことになります。主治医と充分ご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9438-2】  10年03月15日  I
母の乳癌について(2)

HPNo.9438で質問させて頂いたものです。再度教えて頂きたいのですが、今回の母のステージはどのレベルになるのでしょうか? 主治医にきいても曖昧で・・・。ステージUbかVaかな〜と思っていますが、Vbってこともあるのでしょうか? また抗ガン剤の先生に、リンパ転移が多いので再発率(転移)は7割あると言われたそうですが、やはり、再発すると考えていた方がいいのでしょうか? 再発転移などするとレベル4ですか? 腋窩リンパ節廓清をレベル3までしている場合、放射線治療なら36%でリンパ浮腫になるとインターネットにのっていたのですが、それでもやはり切除断端陽性なので放射線治療は必要ですか? 癌が残っているのも、再発するのも不安ですが、リンパ浮腫も不安です。以上、よろしくお願いいたします。

リンパ節転移が腋窩だけにとどまっていたのならば、ステージUAということになり、もし鎖骨下(鎖骨上)リンパ節も腫れていたということになるとステージVCということになります。ただし通常ステージ(病期)は術前の評価項目なので、現段階ではステージで評価するのは適当でありません。また、リンパ節転移が7個と多く、仰る通り再発率はある程度高いと覚悟しなければなりませんが、絶対再発するというわけではありません。リンパ節転移4個以上の場合、乳癌ガイドラインでも鎖骨上〜胸骨傍リンパ節への再発予防のための放射線照射を推奨しておりますが、その代償としてリンパ浮腫の可能性が増すのは事実です。ちなみに乳房温存術後切除断端陽性に対しては、乳房への放射線照射が必要なのであり、これそのものはリンパ浮腫とあまり関係はありません。(文責 谷)

 

No.9437】  10年03月06日  M.S. 
ホルモン剤の継続で迷っています

よろしくお願いいたします。4年前、53歳のときに右側の温存手術を受けました。リンパへの転移はなく、放射線治療とホルモン剤タスオミンを5年服用ということでやってきました。手術をした時は閉経前でした。タスオミンを飲んで4年目の去年7月に、「閉経後の人により効果のあるホルモン剤があるので、副作用は強いかもしれないけれどやってみましょう。」ということで始めました。3つ薬があるので、副作用がつらかったら薬をかえて様子をみていくことにしました。 まずアリミデックスを2ヶ月飲みましたが、関節痛がでたため、去年の9月からはアロマシンにかえてみました。これもいろいろ更年期症状、神経症症状が強く出て、仕事や日常生活のつらく、精神的にも落ち込み、今年の1月に主治医の先生に相談し、1ヶ月服薬を休むことにし、精神科からコンスタンをもらい飲んでいます。1ヶ月服用をやめても、いろいろな症状はあまり改善されませんでした。1ヶ月服用をやめましたが、3週間前から、飲まずにいるのも不安なので、今度は3つめのフェマーラを始めました。まず1週間飲んでみましたが、むかつき・めまいはきけ・脱力感・強い冷感などがすぐ出てしまいました。主治医の先生は、「つらかったら無理しなくてもいいですよ」とおっしゃってくれます。頑張ってまた2週間飲んでみることにしましたが、実際毎日いろいろな症状が出てつらいです。つらいだけ効果があるのなら頑張りたいとも思うし、これから4年以上もつらい生活をしていかねばならないのかと思うと、やめたいと悩んでいます。少しでも再発や転移の期間をのばすのか、今を質のよい生活(言い方がへんですが)、元気に過ごしていったほうがいいのか、毎日悩んでいます。主治医の先生も良い先生で、よく相談にのっていただいていますが、どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。ホルモン治療による更年期症状はつらいですよね。薬の種類を変えてもきついのであれば、漢方薬を試す方法もあります。更年期症状に対する漢方薬は、加味逍遙散(かみしょうようさん)などがございます。主治医の先生にお聞きしてみてください。そして、どうしてもおつらければ、中止という選択肢もあります。そうでなければ、うまく副作用をコントロールするか、がまんするということになります。でも、主治医の先生が良い先生であるということは何よりの宝物です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9436】  10年03月06日  K.M
今後の治療について

初めて投稿します。年齢44歳、平成22年1月浸潤性乳がん(乳頭性管癌)にて右乳房全摘術を行いました。術前のマンモトームでは、「悪性度T、腫瘍約1.2o」でした。術後の病理検査では、「ホルモン受容体ER100% Pgr90% 腫瘍は1.3mm リンパ節転移0/2 悪性度U 脈管侵襲 ly(−)v(−) HER2タンパク陰性」の結果が出ました。今後の治療として、悪性度以外を考えるとホルモン療法の方針でいけると言われてますが、悪性度がマンモトーム時のTから術後はUになっているため、ホルモン療法プラス抗がん剤が必要なのか、非常に迷っています。oncotypeDXの検査の話しもありましたが、自費で高額の為、考え中です。
1) 悪性度Uになったため、抗がん剤を使った方がよいのでしょうか? ホルモン療法のみでよいのでしょうか?
2) oncotypeDXをして、はっきりした方がよいのでしょうか?
                                        
よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。ザンクトガレン2009によりますと、ホルモン感受性もよく、腫瘍径も小さく(1.3cmでしょうか)、K.M.様の推奨治療はホルモン治療単独であろうと考えます。核グレードが2だとしても、それだけでは抗がん剤が絶対に必要ということにはなりません。主治医の先生にadjuvant onlineなどでリスクに関する数字を見せていただいて方針を決定してもよいのではないでしょうか。Oncotype DXをしたからといって、治療が完全に振り分けられるということではありません。絶対にしなければいけないものではありません。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9435】  10年03月06日  N 
今後の治療の選択について

母のことで、お聞きします。70歳女性(閉経後)、非浸潤性乳管がんの疑いで、右乳房全摘しました。病理結果は以下のとおりです。「組織型 浸潤性乳管がん、リンパ節転移なし、大きさ 範囲9.1センチ 浸潤0.2センチ、核異型度1、断端陰性、ホルモン感受性あり」でした。主治医は無治療、もしくはタモキシフェン5年間の服用というお話でした。主治医は、ほぼ治ったといえるので、飲まなくてもいいと思うが、心配ならばホルモンをしてもよい、といった感じです。非浸潤で、無治療というのが一番希望だったので、飲まなくて済むならそれがいいのですが、2ミリの浸潤というのが気になってしまいます。これは殆ど無いという解釈でいいのでしょうか? 自分で選択できる分、逆に迷ってしまいます。また、タモキシフェンではなく、アロマターゼのほうがいいのか、これも含めて、どのようにお考えになるか、教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。病理検査の結果浸潤がんということですので、ホルモン治療を行うことが推奨されます。基本的には浸潤部位が2mmだから大丈夫とは言えないと思います。閉経後のホルモン治療は、現在、アロマターゼ阻害薬5年間が推奨されております。いろいろ悩んでしまうと思いますが、またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9434】  10年03月06日  Y.O.
ゾラデックスは必要なんでしょうか?

現在48歳。温存手術後4年4ヶ月になります。腫瘍経2.5cm×2.5cm、グレードV、ホルモン+、ハーツー−、リンパ節転移なし。化学療法、放射線、ホルモン療法(ノルバデックス)で治療しました。その後、化学療法終了1年後に生理が再開したためゾラデックスを2年追加しました。そして、ゾラデックスを終了して1年になる今月、また生理が再開してしまいました(現在はノルバデックス服用中)。今後の治療について教えて下さい。私の希望としては、あと1年ノルバデックスのみ服用して、ゾラデックスは再開したくありません。今後数年生理があるとして、ゾラデックスは必要なんでしょうか? ゾラデックスを追加しないと再発のリスクは高まるのでしょうか? どうか、よろしくお願いいたします。

ご質問どうもありがとうございます。ゾラデックスの標準的な投与期間は2年ですが、最近は5年まで継続した方が良いとする報告もあります。また、平均閉経年齢52歳に近ければ、閉経まで継続することも考え方としてはございます。でも、もしゾラデックス投与でつらい思いをしていらっしゃるのであれば、このまま中止していても良いと思います。特にそういったことがなければ、52歳まで継続するのも一つの選択肢です。再発のリスクについては、特に閉経まで継続したら何%リスクが下がる、といったデータはございません。生理が再開していること自体は心配ありません。ノルバデックス5年間は標準治療ですので、いまのY.O.様の判断は正しいと思います。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9433】  10年03月03日  Y.M.. 
ホルモン治療の副作用と効果と大豆食品

温存手術後に放射線を終え、閉経前、ノルバデックス+アゴニスト注射のホルモン治療を開始して3ヶ月を迎えようとしていますが、ホットフラッシュ等の副作用を感じません。「生理がある人は必ず起こる」と主治医には言われましたが、副作用が無いのは薬が効いていないのでしょうか? また、大豆食品はどのくらいまでとっていいものでしょうか?

ホルモン療法により、エストロゲンが少なくなると体温調節がうまく出来なくなり、皮膚の血流が増えて、顔面の紅潮や発汗、ほてりやのぼせ(ホットフラッシュ)が起こる事があります。ホットフラッシュは程度の差はありますが、50%以上の患者さんに出現します。これはエストロゲンを抑えるという乳がん治療本来の目的の結果生じるもので、このような症状は治療開始後数ヶ月を過ぎると次第に軽減します。従って、ホットフラッシュが起こっていない患者さんはエストロゲンが抑えられていないとは言えません。もし不安であれば、エストロゲンが抑えられているかどうか確認する事が出来ます。主治医にお願いして血中のエストロゲンの量を測れば分かります。
大豆のイソフラボンは体内でエストロゲンと同じような作用を持っていますが、かなり弱い作用です。乳癌はエストロゲンの作用で増殖が活発になる可能性があるので、イソフラボンを大量に摂取すると乳癌のリスクが高くなるのではないかという心配がありますが、イソフラボンの適切な量の摂取により、乳癌の予防効果の期待ができるタモキシフェンと同様の効果が期待されています。たとえば、毎日味噌汁を3杯以上摂取すると、1杯以下の人より4割乳癌の発生を減らすという報告があります。しかし、味噌汁を毎日3杯飲み続けると塩分過剰摂取で高血圧になり易くなります。大豆食品を、常識の範囲内で、日々の食事の中に上手に取り入れる事が良い事です。(文責 須田)

 

No.9432】  10年03月03日  A.Y. 
線維腺腫の術後について

37歳未婚です。去年11月、大学病院にて右胸にあった線維腺腫の手術を受け、本日3/1、術後検診に行ってきました。超音波エコーで診てもらい、手術の痕が黒っぽくなっていると言われました。それほど心配はいらないと言われたものの、黒っぽいという表現がすごく気になり、他の先生の意見が聞きたくなった為、メールさせていただきました。これは何が原因なのでしょうか? また、去年7月に気づいたのですが、左胸の乳頭に0.5cmくらいのしこりを感じ、本日そちらのほうもエコーで診てもらいました(寝転ぶとしこりは全く感じられません)。多分、乳腺症で、しかも左端の方にはのう胞があると言われました。のう胞については、全く自覚症状がなかったので、ショックでした。次回の検診は半年後なのですが、それまで放置してもいいのでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが、お返事宜しくお願い致します。

ご質問どうもありがとうございます。ご不安が少しでも解決できましたら幸いです。通常乳腺の手術をおこないますと、その部位に一時的に体液が貯留します。エコーで黒く見えるのは液体成分です。今回指摘されたものは、手術後の正常な変化であると思われます。またのう胞は良性のものですので、指摘されても別に気にされる必要はありません。女性が乳腺の検査をおこなうと、乳腺症と言われたり、嚢胞と言われたりすることが多いです。いずれも心配なものではありませんし、それらはそもそも病気ではありません。大丈夫です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9431】  10年03月03日  MK
乳がん手術後の治療方針ご相談(HPNo.9361)

非常に参考となるご意見いただき感謝しております。母は、自分自身でアンスラサイクリン系+タキサン系の抗がん剤治療を選択し、2月25日に電車を乗り継ぎ、約1時間近くかかる病院まで一人で行き、担当医師に抗がん剤の決意表明をしてまいりました。転院前の病院で乳がん告知された時や、転院後に検査や診察をしていた時期と比べ、不定愁訴ぎみな気持ちの面が、入院して同じ病気の方々と接することで改善されたようで、これまで4年位腰痛があると言っていて、昼からはほとんど横になっていたことが多かったのですが、手術後、外科的治療で完治したのかと思ってしまう程、体調は以前よりもよくなっております。
アントラサイクリン系+タキサン系の抗がん剤治療とお聞きしているのですが、FISH検査という検査を現在している様子で、それが陽性であれば、ハーセプチンを考えないといけないらしいです。
インターネットでハーセプチンを検索したのですが、心機能障害の副作用のことが書かれていました。67歳の母の場合は、ハーセプチンを使用することとなれば、特にこれまで心臓に問題がなければ、心配ないと思われるでしょうか? ハーセプチンは、飲み薬のホルモン剤治療よりも、効果のある人には効果があると思われるでしょうか? 担当医師は、転院後臨床試験を勧めていた時は、がんの顔つきから、ホルモン剤が効くタイプのがんであると言うことで、フェマーラ+エンドキサン(85.9%に効果がある)、フェマーラ(70%)に効果があると話しており、術前半年間そのような治療をするのがベストと言うことを言っておりました。(臨床試験が合うタイプの患者には病院の方針として、最初は臨床試験を勧めないといけないらしいです。)
この時の診断は、ステージUのリンパ節転移疑いあり(転移は合っても2から3個)、転院前の担当医師はステージTのリンパ節転移なしでした。フェマーラのようなホルモン剤よりも、FISH検査が陽性であれば、ハーセプチンの方が副作用も少なく効果があるとみて良いものでしょうか? ご迷惑でなければ、ご回答いただければ幸いです。

ご質問どうもありがとうございます。色々な情報がお耳に入るために治療方針にお悩みですね。少しでもお力になれましたら幸いです。
まずホルモン感受性があれば出来るだけホルモン治療はおこなった方がよいと思います。再発予防効果が期待できるからです。またFISH検査で陽性であれば、ハーセプチン効果が期待できるのでこちらも行ったほうがよいと思います。しかし、ホルモン治療とハーセプチンだけの組み合わせでの効果は証明されていませんので、ハーセプチンをおこなうのでしたら抗がん剤治療も併用すべきです。すなわち、ホルモン治療かハーセプチンかという選択方法ではなく、1.ホルモン治療のみとするか、2.抗がん剤とハーセプチンさらにホルモン治療をおこなう、という二者択一となると思います。心毒性は心臓超音波検査(心エコー)により定期的に評価をおこなうことにより、チェックしていきます。年齢的には特に使用して問題ないと思います。もちろん呼吸が苦しいとか胸が痛いというような症状が出るようでしたら中止しないといけませんが、外来で皆さまおこなっておりますので、大きなご心配は不要です。臨床試験参加については、主治医の先生に再度詳しくお聞きいただいて決定されてください。
以上少しでもお役にたてましたら幸いです。お母様も通院が大変だと思いますし、様々な悩みがあると思います。MK様を中心に皆さまでお母様を支えてあげてくださいね。私たちはお母様、MK様の味方です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9430】  10年03月03日  MARU
乳房に赤い斑点のような物が・・・

検索していてこのサイトを見て、メールしました。最近、すごく気になっている物があります。乳房に(上の方に)赤い斑点のようなでき物ができていて、かゆみとかはなく、ただ、赤くなっているだけです。いったい何なんでしょうか?? 教えてください。

初めまして。ご質問どうもありがとうございます。皮膚にできる赤い斑点は、血管腫という良性のものである可能性が高いです。全身どこにでもできるもので、たまたま乳房にできたのではないかと思います。ただ、実際に拝見したわけではございませんので、一度皮膚科を受診されてみてください。その上で、乳がん検診を受けた方が良いですよと言われましたら、乳腺外来を受診されてください。いずれにしても、一年に一度は乳がん検診をお受けになることをお勧めいたします。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9429-1】  10年02月27日  じじ
要精密検査と言われました

41歳主婦。市の乳がん検診受診→マンモグラフィ撮影→医師による受診、そこで要精密検査と言われました。不安だった事と恐怖心から「怖いことは言わないで下さい」と、自分で先生からの説明をさえぎりました。他方向からの撮影で違ってくる(結果)との事を頼りに、大きい病院で診てもらえば「何でもないですね」って言われるはずと、乳腺外来のある病院を二日後に受診。マンモグラフィ(上下、縦横)撮影→エコー、マンモグラフィの結果を診ながら、先生から左にしこり有りを告げられました。そこで、しこり=がんと思い、ショックを受けてしまいます。診たところ良性だと言われましたが、細胞診をすると言われました。あまりの恐怖心からその日は受けられずに1週間後に受診。私は極度の恐怖心があり、歯の麻酔でも貧血を起こしてしまい、とにかくただただ怖いのです。この1週間食事も取れずに体重も3k減ってしまいました。おっぱいに注射すると考えただけで耐えられません。先生からも、「皆さん耐えられてる痛みですが・・」との説明もありましたが、結局1週間後の受診日にも極度の緊張と恐怖心から貧血になってしまい、この日もできませんでした。できないならしょうがないとの事で、三ヶ月後に経過観察で受診する予定となりました。腫瘍が変化していたら、その時は検査しますとの事でした。細胞診の必要性も、頭では理解できてるんです。検査ではっきり分かって安心したほうが良いに決まってます。でも怖くて怖くてどうしてもできません。カルテには、9mm×9mmVと記されていました。これもとても気になります。このまま三ヶ月間悶々と不安と戦いながら、食事も喉を通らない状況は良くない事と分かっています。三ヶ月の間に大きくなっていたり悪くなっていたりと、マイナスな事しか考えられなくなっています。細胞診を受けるのが一番いいのでしょうが、相談させていただきました。どうぞよろしくお願いします。

自分の胸にしこりを見つけたり、要精検と言われたりすると、精神的な不安や混乱を感じる人は少なからずいます。不安は、自分に対する脅威をうまくコントロールできるようにするための正常な心の反応のひとつの過程です。通常は一時的なものですが、不安が強かったり、長く続いたりすると、身体的な症状が現れ、日常生活に影響を及ぼすこともあります。自分の気持ちを整理したり、不安を取り除く方法として、誰かに話を聞いてもらうことも大事だと思います。それぞれの病院には対応してくれる看護師さんがいますから、通院されている病院の看護師さんに相談してみるのもいいかもしれません。細胞診を受ける前段階として、心の落ち着きを取り戻すためにも、乳腺外科外来の看護師さんに話を聞いてもらってはいかがでしょうか。前に進む手がかりになるかもしれません。(文責 須田)

 

No.9429-2】  10年07月02日  じじ
新たなしこり

前回はお返事ありがとうございました。また質問させていただきます。
その後の受診で、恐怖心から結局細胞診検査を受ける事ができませんでした。先生からも、「そこまで怖いのなら、経過観察にしましょう」と言われ、「しこりが大きくなっていたり、変化があった時は、やはり細胞診をしましょう。」ということになりました。5月-エコー、視触診。しこりに変化がなく、半年後の11月の受診予定となりました。しこりがあると言われてから、常にしこり(?)に痛みを感じたりしていました。10日程前から、しこりのない方の胸にも痛みを感じ、気のせいかと思っていたところ、 コリッとするしこりらしき物を感じました。受診してから3週間位後の事で、診察で先生からは何も言われなかったという事は、その後にできたのでしょうか? 短期間でも自覚できる程のしこりができるのでしょうか? しこりは増えるものなのでしょうか? 次の受診まで待っていても大丈夫でしょうか? 今回はマンモグラフィは撮っていませんが、次回は撮影する予定です。お忙しい中恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いします。

毎日が非常に不安に感じておられる様子がメールからとても伝わりました。もちろんわたくしは直接拝見しておりませんので、想像でのお話が入ってしまうことはご了承いただきたいと思いますが、貴女の場合、今年の2月に左右の乳房を含めて詳しく精査をしておられ、今回までに右側乳房にしこりを触れる程度の「腫瘍」が生じる可能性は決して高くないと考えます。むしろ月経前の乳腺の変化など、生理的な乳腺の硬さである可能性のほうが高いように思われます。よって次の受診の際に主治医の先生に相談することで、わたくしは問題なしと考えます。しかし、月経が終わった後も「しこり」が気になるようであれば、心配を払拭するためにも一度受診をして主治医の先生に診察していただくのがよろしいかと考えます。「受診すること」は、病気を見つけるためにだけあるのでなく、安心を得ていただくためでもありますから・・・。(文責 谷)

 

No.9428】  10年02月27日  H.T. 
術後の MRI 経過診断について

H19年10月に、35才で左胸にしこり2cmの硬がんを温存手術しました。リンパ節に転移は見られませんでした。術後はゾラデックス注射とノルバデックス錠を服用し、出産希望のため、2年で服用を終了し、終了後4ヶ月を過ぎたところです。先日の定期健診のMRIで左胸は異常が見られず、右胸に赤く染まるところが少しあるという結果でした。(1年前のMRI検診の際には、両胸とも異常なしでした。)
1) 良性か悪性か今はわからなくて、診断がつくには何年もかかるということでしたが、すぐにでもわかる方法はないでしょうか?
2) 赤く染まるというのはがん細胞に反応するということですか?
3) リンパに転移していなかったのに反対の胸にがんができることは、良くあることでしょうか? そうだとしたら、薬を止めた事にも原因がありますか?
4) 出産についても見直したほうが良いのでしょうか?

MRIで赤く染まるという意味がよくわかりませんが、昨年なかったものが出現したということですので、右乳房のマンモグラフィ、エコー検査、細胞診、マンモトームなど、精査したほうがよいと思います。反対側に新たに発生する異時性の乳癌も少ないながらゼロではありません。新たに発生するのですから、薬をとめたことと直接的な関係はありません。出産については、よく調べた上で、その結果も踏まえて、主治医とご相談ください。不安を取り除く意味でも精査は必要だと思います。(文責 須田)

 

No.9427】  10年02月27日  A・M
続・化学療法について(HPNo.9332-2)

前回No.9332で術後からの転院についてと抗がん剤治療をした方がいいかについて質問させていただいた者です。その節はありがとうございました。
その後前の主治医の先生のご理解があり、無事転院することができました。今は転院先の病院で納得して抗がん剤治療を受け始めたところです。
私のデータは腫瘍の大きさ2,5×2,5×2,5(cm)、硬癌+非浸潤性癌、リンパ節転移0/4(センチネルリンパ節のみ)、リンパ管侵襲+、静脈侵襲−、ホルモンレセプターER・PR+、そしてNGは3と聞いていたのですが、実は転院先の病院で再度調べてもらったところNG2だということでした。「そんなことがあるのですか?」と聞くと、病理の先生の見立てでそういうこともあるとのことで、少々驚きました。
今回治療に入るときには、私が前の病院で抗がん剤はしなくてすむかもしれないと言われていたのに、結局3種類の抗がん剤(5時間点滴)を3週間毎×4回、その後できればウイークリータキソール12回とタキソテール3週間毎×4回と術後に言われて、心の準備もできていないし、それはとてもじゃないけどやりきる自信がない、というやり取りがあったと、今の主治医の先生に話し、また病歴に不整脈(日常生活には支障なし)、完全右脚ブロックと書いたため、心臓に負担のない抗がん剤ということで、TC療法(3週ごと×4回)を提案されました。説明を聞くうちに、私も納得して前向きに抗がん剤治療をやっていく気持ちになれました。
そして三週間前に一回目をやったのですが、その日実はタキソテールを点滴し始めてすぐから10分間くらい胸が苦しくなって、途中から2倍の時間で入れてもらうようにして無事終えました。エンドキサンも少し頭痛がするなどありましたが、後日副作用も特に我慢できない程ではなく、2回目も大丈夫と思っていたのですが・・・。スタッフの方に連絡がいってなくて、タキソテールをする時にまた通常の速度で入れてしまったようで、また前回のような症状が出てしまい、すぐ治まるだろうと我慢していたら、今度は腹痛と手足のしびれがひどく、息も苦しくなり、しばらくして血圧が60台と30台に下がってしまい、危険だということで、その日は中止になりました。がんばる決意でのぞんでいただけに残念です。どうも薬へのアレルギー反応が強く出てしまったようです。花粉症ではありませんが、アレルギー性鼻炎があり、数年前までアレグラを服用していました。少し睡眠不足だったのと、副作用の便秘で二日間便が出ていなかったことも関係しているかもしれません。
主治医の先生からは、「NGが2ということもわかったので、無理せず抗がん剤治療をやめて放射線とホルモン治療でいくのか、薬を検討して再チャレンジするのか、二週間後に決めましょう、考えてきてください。」と言われました。再発のリスクを少しでも下げるためには、抗がん剤はやった方がいいとわかっていますが、親からあまり体を痛めないように・・と言われると、今の状態でどう判断したらいいのか迷います。そこで、前回もお聞きしたと思いますが、上記のデータ+NGが2になった場合、見解に変化がありますか? もうひとつ、これは参考になるかどうかわかりませんが、上記のデータの腫瘍の大きさは組織学的な数値で、肉眼では2.5×2.0×1.5(cm)だったということでした。また薬との相性もあると思いますが、私のようなケースで、他にも抗がん剤の組み合わせとして有効なものはありますか? 
お忙しいところ申し訳ありませんが、わかる範囲でお答えいただけたらと思います。HER2−、41歳、閉経前。既婚で、子どもが二人います。

乳癌治療の術後補助療法を決定するにあたっての指標となるものに、2009年の St.Gallen のコンセンサス会議があります。これによると、「内分泌感受性あり、HERU陰性」の場合、ホルモン療法が基本であり、更に化学療法を追加するかどうかを検討することになりますが、NG3は化学療法を行う決定因子ですが、NG2は化学療法を行う決定には役立たない因子ということになっています。従って、主治医が言われるように、「放射線+ホルモン療法」という選択肢が出てきますが、腫瘍範囲の脈管侵襲もリスク因子であり、広汎な侵襲があれば化学療法を行うことになります。リンパ管侵襲(+)が広汎であれば、抗癌剤に再チャレンジしてみる価値はあると思いますが、効果と副作用のバランスを考えながら使っていく必要があります。薬としては、タキサン系を使用したので、次の手としてアンスラサイクリン系が考えられます。納得のいく治療を受けることが大切ですので、主治医と充分ご相談ください。(文責 須田)

 

No.9426】  10年02月27日  F.N. 
アリミデックスの副作用について

母(68歳)が乳がんになり、術前療法でホルモン療法のアリミデックスを服用しています。しこりの大きさが5.5cmあり、小さくなってから手術との事で、最初2週間分を頂いて、効果をみて引き続き方針を決めるとの事です。2週間が過ぎ、本日病院に行ったのですが、後1ヶ月服用との事でした。ところが、母は後1ヶ月この薬を飲むことが辛いらしく、情緒不安定なのです。『もう私はダメだ』とか言い、泣きわめき、挙句に包丁を持ち出して 私(娘の) 首元をかすめました。大事にはいたりませんでしたが、ミミズ腫のよう線がいっています。感情の起伏が激しくなるのは、副作用からなのでしょうか? 主治医に言ったほうがよいのでしょうか? 乳腺専門の病院なのですが、ソーシャルワーカーさんがいらっしゃらなくて、誰に相談して良いか分からなく、途方にくれています。

直接診察していないので推測の域を出ませんが、おそらくアリミデックスの副作用ではないような気がします。患者さんの多くは、乳癌と診断されたり、手術や薬の治療が始まるときなど、その時々で様々な不安や混乱を感じます。不安が長く続いて、身体的な症状や精神的な症状が出て改善しない場合は、主治医は勿論の事、専門家による手助けが必要になります。患者さんの心のケアを扱う専門医を精神腫瘍医といいますが、お母様の場合も、精神科医、心療内科医などに相談するほうがよいと思います。主治医にお母様の状態を話し、専門医を紹介してもらってください。(文責 須田)

 

No.9425】  10年02月26日  M 
検診結果について教えてください

市の乳がん検診で、「触診---乳房腫瘤の疑いあり、マンモグラフィで---異常なし」の結果でした。乳腺外科での精密検査が必要でしょうか?

腫瘤がマンモグラフィで写らない場合もありますので、癌でない事を確認するためにも、エコーも含め、精密検査を受ける必要があります。(文責 須田)

 

No.9424】  10年02月26日  N 
乳頭真裏のしこりについて

先日乳ガンと診断されました。乳ガンについてまだ知らないことも多く、手術についても判断できずにいます。針生検の結果、ガンで、クラスは2と説明されましたが、しこりのできているのが乳頭の真裏なので乳房切除と言われました。他の先生でも、そう判断されるのでしょうか?

直接診察していないので、はっきりした事はわかりませんが、乳癌の診断が間違いではないと仮定しますと、クラス2ではなく、ステージUでしょうか? stageUだとすると、乳頭直下のしこりの大きさによって、乳房の大きさのバランスから美容的な仕上がりがよくない事が予想され、乳房切除と提案されたのかもしれません。ご自分で充分に納得し、安心して治療を受けるために、セカンドオピニオンを求める方法もあります。現在の担当医に診療情報提供書(紹介状)等の正確な資料の準備をお願いし、別の医療機関で意見を聞く事も一法です。(文責 須田)

 

No.9423】  10年02月26日  S  
タスオミンを飲み続けるべきかどうか(HPNo.6696-5)

平成7年6月に左全摘手術(多発・非浸潤・断端+(癌が2mmまで迫っていたとの事))、その後、放射線治療。そしてタスオミンによるホルモン治療を5年と言われ、服用して2年半経ちます。先日、同病院の産婦人科で子宮体癌の検査をした所、細胞?内膜?(すみません、記憶が曖昧です)何かの増殖がみられるため、半年後に再検査と言われました。そこでも結果があまりよくなかったら、精密検査とのことです。主人は「せっかく乳がんが非浸潤だったのに、子宮がんで命取りになるような事になったら」と、「薬の服用をやめる方向で考えてくれないか。」と言います。タスオミンの副作用の事は聞いていましたが、子宮がんになるのを覚悟で飲み続けていくのも複雑な心境で、かといって服用をやめたことにより再発してしまうのは、実際もっと怖いです。主治医の先生とは4月の下旬に次回の予約が入っているのですが、そこで相談する前に、この相談室での先生方のご意見をお聞かせ頂きたく思い、投稿させていただきました。よろしくお願い致します。

抗エストロゲン剤(タスオミン)は、5年間行うのが標準です。多発の乳癌であった事、病理検査で断端+である事などを考慮すると、婦人科で適切な間隔で子宮癌検診を受ける事を条件に、5年間内服するほうがよいと思います。病理検査の詳しい情報も含め、貴女の状態を把握してくださっている主治医にご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9422】  10年02月26日  A.O. 
全摘後のホルモン療法について

手術で左乳房全摘。病理結果については、素人の私にはわからないので、そのままを列記させてください。「最大の浸潤巣1.4×1.0×0.9p(DCISを含めると10.5×6.0×1.5p)NG1,ER+,PgR+,HER2−,ly+,v―, Sentinel n(0/2 ) Margin negative」と診断されました。お聞きしたいのは、術後の全身療法についてなのですが、主治医は、「@ホルモン剤を単独で飲む Aホルモン剤を飲む+3か月に一度注射をする」の、@かAどちらかを選ぶように言われました。自分で選ぶと言っても判断の基準がわからないので、選びようがないのが正直な気持ちです。選ぶ際のポイントというか、主軸はどこに置いて考えればよいのか教えてください。まだ閉経前です。

ER+、PGR+ ということは、エストロゲンを取り込んで増殖する性質がある乳癌ということです。ホルモン剤を使用することによって、体で作られるエストロゲンを減らしたり、癌細胞内のエストロゲン受容体に結合するエストロゲンを邪魔することによって、癌細胞の増殖を防ぎます。
@ ホルモン剤を単独で飲むと、タモキシフェンに代表される抗エストロゲン剤で受容体を塞ぎ、エストロゲンが癌細胞に作用するのを妨害することによって増殖を防ぎます。
A 「ホルモン剤+3か月に一度注射」とは、卵巣でのエストロゲン合成を抑えるためにLH-RHアゴニスト(リューブリン等)を3ヶ月に1回皮下注射(2〜5年)をし、更にタモキシフェンを1日1回5年間服用を追加する案です。

閉経前のエストロゲンを抑えるためにもA案がベストだと思います。主治医とご相談ください。(文責 須田)
 

No.9421】  10年02月26日  B.Y. 
骨転移における骨シンチ検査の画像と痛みについて

現在53歳です。2004年に温存手術をし、その後2年後に局所再発したため全摘手術を受けました。昨年11月に受けた骨シンチ検査で、肋骨後面に軽度の集積が見つかり、骨転移の可能性ありとの診断でした。それまで服用していたノルバデックスをアリミデックスに替えて経過を見ることになりました。その頃から、それまで感じなかった痛みが少しずつ出始め、それが日を追うごとに頻繁になりましたので、今月初めに再び検査をしていただきました。検査の結果は、前回よりもかなり影が薄くなってきており、ほとんどわからないまでになっているというお話でした。ところが実際には痛みを感じる頻度が増してきており、主治医にそのことをお伝えしましたが、薬の副作用でも関節痛が出ることもあるのでその痛みかもしれないと言われました。でも関節部分ではありませんし、痛みの種類が違うような気がします。骨シンチの画像で、影が消えても痛みだけが残るということはありますでしょうか?  痛みが増しているのは、骨シンチではわからないがんの増殖があるということは考えられませんか? いろいろ調べてみますと、骨シンチは造骨型のがんには有用ですが、溶骨型にはあまり適さないとあります。他の検査でも調べていただいたほうがいいのでしょうか? 腫瘍マーカーも正常値ですが、痛みがあるのでとても不安です。どうぞよろしくお願いいたします。

骨転移の検査方法として骨シンチは、わずかな骨転移でも診断することができますが、MRIは、調べる範囲を狭めれば、骨シンチより更に小さな転移を診断することができます。骨シンチで影が薄くなっているので、転移巣がよくなってきているとすれば、骨痛についてはアリミデックスの副作用という事も考えられます。しかし、骨転移の可能性がないとはいえないので、検査をして調べておく必要があります。骨シンチ以外にMRIとかPET-CTで再度checkする方向で検討してみてはいかがでしょうか。主治医とご相談ください。(文責 須田)

 

No.9420】  10年02月26日  k 
硬膜への転移について

いつもお世話になっております。49歳のKと申します。お忙しいところ、申し訳ありません。2004年に左全摘、2005年に局所再発(放射線治療)、2007年に骨と肝臓に転移と左腕麻痺(ハーセプチン、ゾメタ、タキソテール)。2009年、手術したところに皮膚転移(ハーセプチン、ゾメタ、ナベルビン)、2010年に右肺と頭の硬膜に転移がみつかりました。今回、頭部MRIを撮る前に、「脳に転移ならタイケルブとゼロータで」とおしゃっていましたが 硬膜ということで考えさせてほしいとのことでした。硬膜だと、どんな治療または薬剤が適しているのでしょうか? お教えいただけませんか。よろしくお願いします。

タイケブルは、ハーセプチン抵抗性乳癌に対しても一部有効であり、更に脳転移に対しても縮小効果が期待できる分子標的薬剤です。もともと脳には血液中の細菌や薬物などが脳実質に取り込まれないような関所があり、これを血液脳関門といいますが、このような仕組みで脳は保護されています。そのため脳実質への転移は起こりにくいのですが、いったん転移が起こると、抗癌剤治療をしても転移巣に薬が到達しにくく、効果が発揮できないことになります。タイケブルは、脳実質転移に対して縮小行為が期待できる数少ない薬剤です。
主治医が、「硬膜ということで考えさせてほしい」とおっしゃったのは、「硬膜に転移したものに特別な治療があるという意味ではなく、硬膜の転移も脳実質の転移と同様に考えてよいかどうか調べてみる」という意味だと思います。私個人としては、ハーセプチン抵抗性乳癌と考え、硬膜転移であろうと脳実質転移であろうと、治療効果が期待できるタイケブルは、使ってみる価値があると思います。いずれにしても、あなたの状態を最もよく把握してくださっている主治医とご相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

 

No.9419-1】  10年02月26日  k 
術前化学療法を受けた場合の術後治療

初めてご相談させていただきます。現在、FEC1004クールの後、毎週タキソール80r(全12回)の術前化学療法を受けています。当初の診断は、ステージUB、腋下リンパ節転移有り、ER+(90%)、PgR+(70%)、HER2はFISH法で陽性でした。FECを終えた時点のCTでは、腫瘍の大きさは、26ミリ×15ミリ→15ミリ×11ミリで、腋下リンパ節は縮小はしているが、以前腫大が見られるとのことでした。術前化学療法を受けて手術という順序である場合、術後の化学療法は、どのようになるのでしょうか。手術の病理検査の結果次第では、またFECのような副作用のきついものから受けることもあるのでしょうか。現在、仕事は長期休暇を取っていますが、将来の治療のスケジュールが、現時点ではまだあまり見えてこないのが不安です。

HER2が陽性ですので、術後治療としてハーセプチンと抗がん剤を使用することで、再発する危険性が半分近く抑えられることがわかっています。手術後の病理検査で、腋かリンパ節に転移があったり、再発のリスクが高いと判断された場合、ハーセプチンとタキサン系薬剤と同時、又は順番に使用する方法が考えられます。ハーセプチンは3週間に1回、1年間点滴を行います。術後、病理検査結果が判明して後、主治医とよく相談してください。(文責 須田)

 

No.9419-2】  10年03月24日  k 
手術方法の選択について

9419でお世話になりました。その節は、どうもありがとうございました。手術について、主治医から、リンパ節転移はあるが、腫瘍自体は小さいので、温存を勧められました。私の様なリンパ節転移のある病状では、全摘の方が確実ではないのかと思い、決めかねています。診断時の病理検査の結果は、前述のメールのとおりです。当初のリンパ節の腫大は、22×10×24ミリでした。胸の形には美容的な執着はなく、子供が成人するまでにあと15年、出来れば再発を避け、可能な限り生活の質を保ちながら生存したいというのが第一の希望です。現在、40歳で、タキソール治療で生理は止まりました。腋かリンパ節転移を起こしている場合の再発の考え方は、全摘か温存かという局所の問題のみでは不十分で、全身で考えるべきですか? その場合、全摘で手術により体力を消耗をするよりも、温存で、術後の抗がん剤などの治療に耐えうる体でいる方が良いという考えもあるのでしょうか? また、全摘と温存では、術後の腕や指の機能に支障をきたす点で、かなり違いがありますか? どういう組み合わせの選択が、一番予後がよいのでしょうか? 宜しくお願いいたします。

全摘と温存とで、「体力の消耗」「術後の腕の機能」に関しては、ほとんど変わらないと思っていただいて大丈夫だと思います。温存療法の場合は、残した乳房内に「乳房内再発」を起こす可能性は少しありますが、乳房の形態が残るというメリットがあります。遠隔転移再発、生命予後は、全摘とほぼ変わりないと言われています。ただし温存療法の場合は、残存乳房に対する放射線照射が必須となります。全摘の場合は「乳房内再発」を起こす可能性はほぼないですが、乳房のふくらみがなくなります(再建術も可能ですが)。放射線療法が不要な場合が多いので、放射線の手間と副作用は避けることができます(リンパ節転移が多い、しこりが大きい場合は必要な場合もあります)。全摘か温存かは、ご自身のお好みで決めて大丈夫と思います。意思決定に情報が足りない場合は、やはり主治医によくお話しなってみてください。(文責 俵矢)

 

No.9419-3】  10年08月12日  k 
手術側と反対側の乳房について

参考にさせていただきお世話になっており感謝しております。ありがとうございます。以前、HPNo.9419−1・2 にてお世話になりました。術前化学療法を終え、5月に左乳房切除術・左リンパ節郭清を受け、病理の結果は、以下の通りでした。

術前化学療法の効果・1b 
腫瘍サイズ21×7ミリ pT2,f,ly,(+/−)、v(−)
核異型1(核異型2・核分裂像1)
pT1 (2/20) レベルVまで郭清 レベルTに2/14の転移

1) (+/−)とは、どういう意味なのでしょう。(+)とは、何か異なる意味があるのでしょうか? 所見には、「肉眼では、明らかな結節は見られなかったが、標本上、異型細胞が小嚢胞を形成しながら増殖し周辺の脂肪組織へ浸潤、乳管内成分も広く観察される。Viable無腫瘍細胞が観察されるが、周辺の組織には、線維化が観察され、一定の治療効果がみられる。」とありました。当初の診断では、乳頭腺管癌とありました。

2) 術後、左胸壁と鎖骨上に放射線照射を受け、それと並行し3週に1度のハーセプチン投与とノルバデックス20ミリの服用をしています。術前化学療法の終わりの4月頃から、右乳房の右腋の内側辺りと乳頭にも違和感を感じるようになり、手術後、暫くは治まっていましたが、また術後療法の前くらいから症状があり、今思えば左の時と酷似しており、不安に感じています。主治医は、術前化学療法により生理が止まってしまったので、ホルモンのバランスが崩れているのかもしれない、とおっしゃっています。先月、念の為、エコーとマンモグラフィーの検査を受け、異常は見当たらないと言われ、腫瘍マーカーは、CEAが0.9とCA-15が5です。再発高リスクという点からみて、右へのリンパ節転移が始まっている可能性があると思った方がよいのでしょうか? その場合は、どう対処すればよいのでしょうか? 現在受けている術後の治療法は、その場合に効果がありますか? たとえ再発したとしても、まだ子供が小さいので、少しでも生き延び、前向きに治療に励みたいと思っています。

一昨年、健診で異常を指摘されたにもかかわず、再検査を受けた病院で見落とされてしまい、かなり放置期間が長くなってしまった後に、昨年診断された経過があります。同じ過ちを繰り返したくないと思っています。長々と記し、お手数かけますが、どうかよろしくお願致します。

1) (+/−)とは、どういう意味なのかは記載した病理医しかわかりませんが、陰性に近いが、わずかに陽性という意味でしょうか。当初の診断では、乳頭腺管癌であればその通りです。手術標本は抗癌剤の影響で変化しているはずです。
2) エコーとマンモグラフィーで異常がなければ普通は心配ないと思いますが、不安ならPET-CTなどもされてはいかがですか。(文責 石山)
 

 

No.9419-4】  10年08月15日  k 
再発・転移治療の開始時期と生存率

HPNo.9419で、お世話になりました。早々にお返事頂き有難うございました。ご回答をふまえて、追加で質問させていただきたく、お願い申し上げます。再発高リスク分類なので、再発・転移の可能性は覚悟しております。

1)  エコーなどの画像検査で異常を指摘されてから再発・転移治療を開始する場合と、今の時点でPET-CTなどの、より精密な検査をして早期発見し、治療を開始するのとでは、その後の生存率に差がありますか?
2)  違和感・痛みなどに対して、ロキソニン等の鎮痛剤を服用してもよいですか? (症状があると、病気のことばかり考えてしまうため)

再発といっても局所再発ですから予後に影響はなことが多いですが、心配するよりは早く対処することをお勧めします。まず細胞診は簡単ですから。痛みが我慢できないならロキソニンで良いのですが、いずれにしても医師の処方がないと服用できないので、主治医にご相談ください。(文責 石山)

 

No.9418】  10年02月23日  H
治療の選択について

いつも大変勉強になり、ありがとうございます。
1) ジェムザールが認可されましたが、どのように使われますか? 単独?タキソールとの併用でしょうか? ハーセプチンといろいろな抗癌剤で再発治療してきた者には、どのような使い方が考えられるでしょうか? ハーセプチンはそのままでジェムザールを併用というのは可能ですか?
2) ホルモン剤の5年投与か、10年投与かについてお伺いします。タモキシフェン5年よりも、タモキシフェン5年+フェマーラ5年が有効であるのならば、タモキシフェン2年+アロマシン3年+フェマーラ5年というのはありますか?10年投与の対象になるのはどのような人でしょうか? 骨密度は、手や足、測る部位や測定方法によって値が大きく異なることはありますか?
3) トリプルネガティブにカルボプラチン+PARP阻害剤が効果があるということですが、日本で使えるようには、まだ時間がかかりますか?
いろいろ質問してしまいました。よろしくお願いいたします。

1) ジェムザールは再発乳癌に対して使用される予定です。
2) タモキシフェン5年とタモキシフェン2年+アロマシン3年はTEM Trialという臨床試験からは同じ効果があるとされています。5年以降に関しては不明です。
3) 海外でも臨床試験の段階です。海外で認可された後に日本で使用可能となるでしょう。(文責 首藤)

 

No.9417】  10年02月23日  J 
動注療法後の手の痺れ痛みについて

よろしくお願いいたします。妻が4年前に乳がん(右乳房1期)で全摘手術後、昨年暮れに再発して、今年他の病院に転院しました。動注化学療法を2度実施した後に右手の痺れがひどくなりました。その後リンパ節郭清を行いましたが、さらに右手の痺れ及び痛みがひどく、退院後は眠れない状態が続き心配です。近くにペインクリニックがあるので、外来受診も考えています。ちなみに、主治医からは鎮痛剤とV.Bを処方されており、飲み続けていますが、痛みは和らぎません。しびれ、痛みの原因と、今後の対処方法について御教示願います。

しびれの原因としては抗癌剤の副作用である場合や、骨などへの転移によるものである場合などが推定され、対処のしかたもまちまちです。したがって、メールの内容からは何とも判断しかねます。原因と対処方法については、奥様の状況を最も把握している主治医のご意見がまず最優先といえます。(文責 首藤)

 

No.9416-1】  10年02月23日  Y.H. 
今後の治療について

はじめてメ−ルさせて頂きます。宜しくお願いいたします。36歳独身です。細胞診でクラスWの判定になり、外科生検で乳頭腺管癌と診断されました。主治医とセカンドオピニオンの意見が違う為、どうすべきか悩んでいます。以下、病理診断の抜粋です。
左乳房部分切除(6×3.8×1.5cm大)
割面では6×5×5mm、5×4×5mm、4×4mm、7×7mm大の4個の結節性病変を認めます
乳管内進展により連続性に繋がった病変。脈管侵襲は認められない。
頭側および尾側では切除面にまで乳管内進展が認められ、切除断端、一部(+)
f(-)、ly(−)、v(−)、stump(+)
グレード1
ER+++、PGR+++、HER2score0+

主治医は、乳頭側と尾側に取り残しがある為、追加切除が必要、合わせてセンチネルリンパ生検、状況によりレベル2まで郭清。追加切除部分は1cm程度な為、温存可能であり、その後放射線治療とホルモン治療を行うとのことです。セカンドオピニオンは、胸が小さい為これ以上の切除は胸変形する可能性がある、他の部分に癌が残っている可能性がある、放射線が効きにくいタイプの癌であることから、皮下乳腺全摘術、同時再建を勧められました。(外科生検を行っていると、リンパが腫れていることが多い為)センチネルリンパ生検は行わず、レベル1郭清。

1) 温存が可能なケースなのか
2) 追加切除で、陰性になった場合は、癌は取り切れたと考えてよいのか
3) 追加切除で陰性と判定され放射線を掛けた後に再発した場合は、全摘になってしまうのか(放射線をあてると再建は出来ないのか)
4) 温存と皮下乳腺全摘術のそれぞれの再発率はどのくらいか(どちらが再発率が高いのか)
5) 断端陽性で、皮下乳腺全摘術、同時再建を行い、断端陽性部分は陰性になるのか
6) 再発する可能性が高い癌なのか

出来れば温存したいと思いますが、再発の心配を考えると皮下乳腺全摘の方がよいのでしょうか? お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

1) 温存は可能でしょう
2) 追加切除で、陰性になった場合は、癌は取り切れた可能性が高い。
3) 追加切除で陰性と判定され放射線を掛けた後に再発した場合は、全摘したほうがよいでしょう。放射線後も再建は可能でしょう。
4) 温存のほうが局所再発の率は高いでしょう。
5) 断端陽性で、皮下乳腺全摘術、同時再建を行い、断端陽性部分は陰性になると思います。
6) 乳管内伸展があり、局所再発する可能性は比較的高い癌なのかもしれませんが、細胞自体はホルモンレセプター陽性、脈管侵襲もみられないことからはリンパ節転移を含めて他の臓器への転移の可能性は低いのではないでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9416-2】  10年04月13日  Y.H. 
今後の治療について(2)

2回目のメールになります(1回目は2010年2月20日です)。宜しくお願いします。乳頭腺管癌で、2回目の手術で、断端陰性になりました。センチネルリンパ生検も陰性でした。今後の治療の件でご意見を伺いたく、ご連絡しました。放射線治療とホルモン治療を平行して行う予定です。ホルモン治療は、リュープリン注射2年とタモキシフェン5年だが、今後、子供を産む可能性を残したいのであれば、タモキシフェンは省略し、注射2年だけで良いと言われました。

1) タモキシフェンは妊娠に悪影響があるのでしょうか?(妊娠出来なくなるのでしょうか?)
2) リュープリン治療だけで、効果はあるのでしょうか?
3) リュープリン注射2年とタモキシフェン5年の場合と、リュープリン注射2年の場合では、再発率はどのくらい違うのでしょうか?
4) タモキシフェンは5年続けなければ効果が無いのでしょうか?
5) タモキシフェンとジェネリック商品のタスオミンは、どちらも効果は同じですか?

お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。

1) タモキシフェンを服用している時に妊娠するのは良くないと考えますが、タモキシフェン服用をやめた後ならば問題は無いと思います。勿論妊娠出来なくなることもありません。
2) 効果はあるでしょう。
3) この両者を比較したデータはありませんが、再発のリスクが低い乳癌の場合、差は僅かでしょう。
4) そんなことは有りませんが、2年よりも5年続けた方が効果があることは確かです。
5) 同じと考えて良いでしょう。(文責 吉田)

 

No.9415】  10年02月23日  Z 
胸の痛みと張り

私は接食障害で、過食症から始まり、毎日食べては指をつっこんで吐いたりを繰り返し、次には拒食症になり、入退院を繰り返していました。生理が10年とまっていましたが、食欲増進剤で約15キロ増え、それから生理が来るようになりました。そうしたら生理前には尚更精神的に安定がなくなり、もうどうにかなりそうになるぐらいです。それに気になるのは、最近生理前でもないのに乳房が張って、生理が終わってもしこりがあって、触ると痛いんです。何故なんでしょうか。悩んでいます。

おそらくは女性ホルモンの影響による乳房の腫れでしょうが、一度乳腺専門医を受診されることをおすすめいたします。(文責 首藤)

 

No.9414-1】  10年02月23日  H 
癌の転移の可能性は高いのでしょうか?

53歳の女性です。昨年12月に乳がん手術をしたばかりです。しこりは、1・.3センチ。リンパ節1個転移。核グレード3でした。安心したばかりでしたが、術後、今年1月中頃から耳のあたりに軽い痛みをかんじ、造影剤での検査をしたところ、第3頸椎に影がありました。術前の骨シンチ検査には影がありませんでしたので、先生は、詳しい検査をしないとわからないが、骨シンチ検査に写らなかったのかもしれないということでした。これから検査をしていくのですが、心配で相談致します。検査に写らなかったというようなこともあるのでしょうか。癌の転移の可能性は高いのでしょうか。また、この2カ月ほどで、耳後方の軽い痛み、首の違和感、また今日あたりからは、唾液を呑み込むときにも違和感を感じるようになりました。癌は、このように進行が早いのでしょうか。また、癌とすれば、相当悪いたちなのでしょうか。このように症状が早く変わっていくと心配でなりません

申しわけありませんが、メールの情報からは判断しかねます。印象としては乳癌の転移ではなさそうですが・・・。(文責 首藤)

 

No.9414-2】  10年03月07日  H 
転移の可能性

HPNo.9414で相談しました53歳の主婦です。その後の検査の結果、転移の可能性はあまりないということでした。ありがとうございました。今後の転移の可能性について質問します。病理の結果は、しこり1.3センチ、リンパ節1個転移でした。これだけですと、先生もステージ2Aということでした。しかし核グレード3で、ハイリスクとなっています。今後の転移に、どのくらいのパーセンテージで影響してくるのでしょうか。ステージ2Aとしてみてよいのか、あるいはステージ3〜4位と考えた方がよいのでしょうか。核グレード3でも転移しない人もいるのでしょうか。それとも転移することを前提に生活していた方がよいのでしょうか。よろしくお願い致します。

ご質問をどうもありがとうございます。核グレードが3でも転移しない方はもちろんいらっしゃいますし、核グレードが3だからステージがあがるというわけでもございません。腋窩リンパ節への転移がない乳がんの場合の数字については、5年術後無再発生存率は、核グレード1が約98%、核グレード2が97%、核グレード3が81%で、核グレードが上るほど再発する率が高くなっているという報告が国立がんセンターよりございます。しかしこれは全体における数字ですので、一つの客観的データとして受け止めておいてください。そして、これからの生活の中では、再発のことはできるだけ考えないように生活なさってください。もし仮に再発したとしても、腫瘍のスピードはゆっくりですし、制御できる薬剤も増えつつあります。乳がんだけにとらわれず、体全体の健康に注意して、事故などのないように安全にも気を配りながら、生活していくのが一番です。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。 (文責 高橋)

 

No.9413】  10年02月21日  T.Y
骨転移の放射線治療について

初めて相談します。
妻52歳、骨転移がわかって2年たちます。肋骨2箇所と右足大腿付け根から少し下の小転子と言われる部位です。右足の付け根付近の鈍痛が、今年に入り時々感じられますが、痛み止めを飲むには至りません。治療は、歯が弱い為ゾメタはせず、ホルモン治療と経口の骨粗鬆症薬のベネツトを飲んでいます。放射線治療で痛みをとったり、骨折予防ができると聞いたことがありますが、いかがでしようか? 右足に放射線を かけた方が良いのでしようか? 副作用も心配ですが、もしかけるとしたらタイミングも教えてください。お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

骨転移による痛みに対しては放射線療法の適応と思います。いつ治療を開始するかは状況により異なりますので、主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9412-1】  10年02月21日  A 
疼痛症候群

昨年、乳房切除後、疼痛症候群で相談させていただいた者です。今、トリプタノール錠10を処方して頂いています。昨年末くらいに、プロテカジン錠10も疼痛症候群に効くと言う情報を聞きました。もし之を処方していただくとしたら、トリプタノールと併用しても宜しいでしょうか。そして、副作用等も一緒にご回答いただければ有り難いです。ご回答の程宜しくお願いいたします。

併用禁忌とはなっていませんが、他種類の胃酸分泌抑制剤との相互作用は記載されています。基本的に薬品に関する詳細は薬局の薬剤師のほうがエキスパートですので、そちらにおたずねください。(文責 首藤)

 

No.9412-2】  10年04月23日  A 
白血球の低下が気になります

いつもお世話になっています。HPNo.9412で相談させていただいた者です。今回血液検査で、白血球が2320(前回は3500ありました)に下がりました。そしてCEAが5.2になりました。化学療法はしておりません。白血球の低下が気になりますが、大丈夫でしょうか。ご回答宜しくお願いいたします。

白血球が低下するのは抗癌剤以外の薬剤性のこともありますし、骨髄の転移で低下することもあります。次回もう一度採血し、低下が一時的なものでなければ、骨髄転移を含め精査したほうがいいと思います。転移では赤血球や血小板も遅れて下がることもあります。また健康食品やサプリメントの影響があることもあります。(文責 石山)

 

No.9411】  10年02月21日  N
要精検

お忙しいところ申し訳ございません。40半ばになるものです。癌と決まったわけではありませんが、どんどん胸が痛くなり悪くなりご相談にのっていただきたく、投稿させていただきました。昨年(2009)10月に健康診断でマンモグラフィーを受けました。忙しくて結果を聞きに行かず、今年(2010)(2月はじめに)行ったところ要検査。レントゲン写真にくっきりと丸っぽい白いものがありました。先生が、「気づかなかったな・・・。これね・・・。」と教えて下さいました。健康診断の病院は総合病院ではありますが、老人のリハビリをメインにやっているようで、1週間に一度の午後しか先生が来ないため、3月末まで予約がとれず、別の病院に紹介状を書いていただきました。次の日、朝一番で行き、お昼にやっと見てもらえるのかと思ったら、こちらの病院もメインは消化器系の先生がほとんどで、乳腺の先生は一週間に一度しかきません。その先生からの説明は聞けません。「2時間は待ちますよ。前の病院と同じ状態です。」と言われました。
癌の病院なんて知らず、そんなこと言われても・・・と思いながら、とりあえず又、マンモグラフィーとエコーをやっていただきました。「結果は他の外科の先生にも見てもらい検討します。」とのことで、結果は早くても3月はじめと言われました(20日後)。はじめてのことで、頭は真っ白で、正直パニック状態です。こんなに結果を聞くのに時間がかかるものなのでしょうか?健康を過信し、検査をしてから4カ月もたってから結果を聞きにいった私も馬鹿ですが、もし癌であったと仮定したら、その間に症状が悪化しているのかと思うと不安でなりません。どうぞ宜しくお願いいたします。

メールの内容からでは何とも判断しかねます。乳腺専門医のいる施設は乳癌学会HPより検索できるので、お近くの専門施設を直接受診されてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9410】  10年02月21日  Y.M.
多発癌と再発との関係について

72歳の母が7月に乳がんの手術を受けました。その際、乳首のところのしこりの他に、同じ乳房の中にもがんのしこりがありました。現在はTC療法の抗がん剤治療を受けています。多発がんだと再発率が高いと聞きましたが、どうなのでしょうか。母はステージUで、2pを少し超える大きさ、リンパ節の転移はありません。

多発癌と再発との関係としては、乳房を温存した場合の乳房内再発率が高いことが知られています。他の臓器(骨、肺など)への転移に関しては、多発癌であるから転移しやすいということはないと思います。(文責 首藤)

 

No.9409】  10年02月19日  K 
再温存or全摘?

55歳、閉経♀です。2/24乳がんオペです。前日までにどちらか決めるようにとのことです。充実腺管癌、発育速度が速い癌、原発癌のようです。骨、肝臓転移なし。12年前、右乳房温存、4分の1ほど切除。今回も再温存可能とのこと。ただし、左側との差は、2分の1ほどになると思う。全摘にして、命の安心をと思いましたが、「全摘したから転移しないとは言えない、ただし、局所に再発することはない」とのことでした。発育速度が速いとは、進行がんの事でしょうか? わずか4カ月強で2.6cmの癌のしこりに驚きを隠せません。8/27にエコーで異常なし。あとで、医師より、その時癌があったかも知れないと言われました。8月の時点で1cm大だったら、迷わず再温存でした。初回、放射線治療を受けています。将来、乳房再建をするならば、乳首など残せる再温存のほうがいいでしょうか? 女性として、乳房を喪失することは、死ぬのと同じくらい辛いです。

乳房内再発に対する考え方が重要です。前回放射線療法を施行して、乳房に対する局所療法としては最大限の治療をしたにもかかわらず発育の早い乳癌が発生するということは、基本的にあなたの右側の乳房は癌を発生する素地が強いということではないでしょうか。そう考えれば、今回は乳房切除が治療選択として重いメリットを持つと思います。乳房喪失に対するお考えと、再度温存した場合の再々再発の可能性とを踏まえて、しっかり主治医と意見交換をされてはいかがでしょうか。(文責 首藤)

 

No.9408】  10年02月19日  E.Y. 
エコーの画像について

41歳既婚 子供なしです。10年少し前から、左胸にしこりと、手を上げるとはっきりと、ひきつれがあります。10キロ太ったせいか、ひきつれの長さが長くなりれました。しこりの大きさはあまり変わっていないか、少し大きくなったかも?という感じです。会社の健診では、5年前までは、線維腺腫か筋肉の塊みたいなものだろうと、ずっと要経過観察になっていました(エコー画像は見たことはありませんでした)。ここ5年は一度しか健診を受けていなくて、最後に受けたのが2年前です。その時は全く異常なしでした。しかし先日、その時もらった画像を出してみた所、大きな黒い塊やら、楕円形の黒っぽい塊やら、はっきりと沢山映ってました。かなり大きな黒い影だけでも2.3個あります。あとは豹柄上に写る黒い小さな丸です(これは加齢と共になると書いてありました)。調べたところ、黒く丸く映るところは、乳腺症や、良性なり悪性なり、何らかの腫瘍だとなっていました。

1) 実際しこりのある左胸の画像に、かなり(縦に細長く)、(大きな)真っ黒い影かはっきりとあるのですがガンの場合、かなり細長い腫瘍もあるのでしょうか? 他のエコー画像での例をみても、どれも丸い形や楕円形が、少し縦長に崩れている程度が多いのですが、水筒のような縦に長い、大きな黒い影もガンの可能性はありますか? 筋肉の塊とか、脂肪の塊の時も真っ黒く映りますか? 濃く黒い影の周りは、一部にくっきりと(ぼこぼこ)している所もあります。
2)  もし、この大きな影が悪性だった場合、既に2年経過していますので、全身転移している頃でしょうか? そこまで大きなガンであっても、進行はゆっくりなのでしょう?

病院にいく前に覚悟しなければという気持ちもあり、ご相談させてください。

実際の画像判断の出来ない状況ですので、申し訳ありませんが、しこりの良悪性の判断は不可能としか言いようがありません。相談室としては、専門医の受診をおすすめいたします。(文責 首藤)

 

No.9407】  10年02月19日  K.S. 
乳ガン後の出産

今年で手術をしてから6年目をむかえます。31歳で子供が7カ月の時に乳ガンになりました。しこり2.4センチ、リンパ節はなく、ハーツーハマイナス、ホルモンは両方マイナス、充実腺癌でした。術後はCMF療法をしました。最近、私の心と体が少しずつですが、元気になり、もう一人、子供がほしくなりました。でも、妊娠することによって、体調が変わり、再発しないか心配で、考えてしまいます。一人いるので、このままでいいかなと思う自分と妊娠したい自分がいます。生理は毎月あります。術後5年したら妊娠をしたいと思っていましたが、いざ過ぎてみますと、なかなか怖くて出来ません。乳ガン後の出産は、どのくらいのリスクがあるのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。

乳癌の手術から6年後としては、再発の徴候がなければ積極的にご妊娠を否定する要素は無いように思います。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9406】  10年02月18日  F.O.  
悪性の可能性は?

姉の代わりでメール致します。
先週月曜日(2/8)、47歳の姉が左の乳首から出血していると言うので、翌日、あるクリニックを受診したところ、エコーで左右両方にしこりがある事が分かりました。クリニックで、悪性の可能性が高いから10日後にマンモをやりますと言われ、予約を入れて来たのですが、待っていられず、先週土曜日(2/13)、一日で乳ガン検診の全て(エコー、マンモ、細胞診、触診)をやってくれる別のクリニックを受診しました。左のしこりは2〜3pで、やはり悪性の可能性が高いと言われました。右のしこりはそれよりも小さいらしく、細胞診の結果が出ないと悪性か良性か分からないとの事でした。今週の土曜日に結果を聞きに行きますが、姉はとても気が弱く、すっかり落ち込んでしまっています。ハッキリ乳ガンと言われる前に妹の私が心の準備をしておきたく、こちらの相談室に投稿させて頂きました。左はもう乳ガンである事がほぼ間違いないと思いますが(2つのクリニックで言われましたので)、2〜3pのしこりで、今も毎日、乳首から出血しているみたいです。もし、右のしこりも乳ガンであったなら、姉のガンはどの程度進行しているのでしょうか? 右の乳房のガンは転移で出来たものなのでしょうか?
両方の乳房にガンがあっても、助かりますか? あまりにも突然で頭が真っ白になり毎日、ネットで乳ガンの情報ばかり見ています。まだちゃんとした結果も出ていないのにと思われますが、考えると私も母も眠れないのです。宜しくお願い致します。

メールの内容からは推測しかねます。基本的には手術や生検などを行って病理学的検索から癌細胞の性格やリンパ節転移の有無などを把握し、それらを思料して再発率や今後の治療方針などが決定されるのが一般的乳癌診療です。(文責 首藤)

 

No.9405】  10年02月18日  M 
術後の患部マッサージについて

温存くり抜き手術後、病院で、乳房の変形を予防する、患部マッサージを指導されました(結構強く揉みます)。よくマッサージしている人ほど、綺麗な形状を保っているそうです。術後一ヶ月ですが、患部はまだチクチク、ズキズキと痛むこともあり、また断端を触ると神経を刺激するような痛みもあり、このままマッサージしても良いだろうかと思っています。また、現在、放射線は別の病院でしており、放射線医師には治療中もマッサージはOKと言われましたが、こっそりカルテを見たら、技師の方のコメント欄に「マッサージは効果的?かもしれないが、放射線後の方が良いのでは…」とあり、心配になりました。手術した胸は、してない方に比べると、腫れているというか、硬いのですが、これがマッサージで腫れているのか、術後だからなのか、よくわかりません。このままマッサージを続けても良いものでしょうか。

乳房の変形を予防する乳房マッサージというものの経験がございませんので分かりかねます。ご心配でしたら主治医にご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9404】  10年02月18日  K.T. 
鎖骨上リンパ節転移の治療について(HPNo.9385-2)

丁寧な回答ありがとうございました。再度、相談させてください。
1) 転移の治療の第一選択はホルモン療法とのことでしたが、母は現在アリミデックを服用中ですが、服用中の再発なので、アリミデックスではなく、ほかの薬に変えたほうがいいのでしょうか?
アリミデックスは2006年1月から始めていますが、きちんと服用していたのは3年半くらいです。
2) ホルモン療法を選択する場合、どの薬が母の場合有効でしょうか?
3) PET検査の結果、他にも転移があった場合は治療の選択も変わってくるのでしょうか?

まだ、母の転移の現実を受け止められなく、転移後の治療の選択をどうしたらいいのかわからずにいます。よろしくお願いします。

再発部位に関係無く、基本的にはホルモン療法でよいでしょうが、骨や脳転移に対しては局所療法として放射線療法などの選択もあり得ると思います。アロマターゼ阻害剤としては、他にアロマシン、フェマーラがあります。服用中の再発でしたらアリミデックス以外を使用する選択肢もよいのではないでしょうか。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9403-1】  10年02月17日  Y 
授乳中の乳癌の可能性

子供が3ヶ月の去年11月に左胸にしこりがあることに気づき、すぐ近くの乳腺外来に受診しました。マンモグラフィーでは何も写らず、超音波の結果、のう胞と診断されました。2p位の大きさです。授乳中のため、母乳の濃くなったのが溜まっているとの事でした。しかし、のう胞にガンが隠れている場合がある時もあるとの事で、3ヶ月後に再診という事になりました。姉が乳癌という事もあり、不安だった為、今年2月初めに他病院の乳腺外来を受診しました。やはりのう胞との事でしたが、周りに気になる所があるし、姉が乳癌との事から、一応、細い針で細胞を取って調べる事になり、結果は疑陽性。次に、生検(麻酔をして、太い針で細胞を取りました。カチッっと音のするのです)をして、今、結果待ちです。去年5月に、検診で超音波をし、その時は何もありませんでした。8歳・5歳・6ヶ月(授乳中)の子がいて、皆、完全母乳で育てています。7年前位と、4年前位の授乳期に乳腺炎をやっています。
1) 授乳中だと、疑陽性になる事が結構あるから心配ないと近所の医師が言ってくれましたが、生検でも陽性・陰性ではなく、疑陽性と出る事もありますか? 授乳中でも、生検で、はっきりした判定がでますか?
2) 5月になかったものが、11月には2pになるような、進行の早い乳癌はありますか?
3) 調べたところ、のう胞は、乳や黄色い液体が溜まるとあったのですが、細胞診をした時に、のう胞の中身も取れましたが、血液の色をしていました。これは、授乳中だからですか? それとも、のう胞の中に癌があるのでしょうか?
4) 生検で疑陽性と出た場合、次は、どういう検査が考えられますか? 疑陽性でも、手術になりますか?
5) 癌だったとしても、のう胞にできる癌は、広がらないのが多いと医師は言っていましたが、そうですか?

色々と書いてしまいましたが、御返答のほど、よろしくお願いします。子供も小さいですし、心配でなりません。

授乳中であれば乳腺細胞が活発に働いている状態で、一見細胞の形が正常と異なることがあり「擬陽性」と判断されることは想像に難くないところです。嚢胞性腫瘤であれば内部に液体が含有されていますから、液体貯留という形で急に大きくなることがあります。針生検などで悪性を完全に否定できないのであれば、やはり腫瘤を摘出して確定診断を求めた方がよいと思います。(文責 首藤)

 

No.9403-2】  10年03月07日  Y 
病理検査

前回は、迅速なお返事有難うございました。その後、針生検の結果、のう胞内乳頭腫という良性の腫瘍のでした。経過を見るとの事で、3ヶ月後再診です。色々自分で調べたら、のう胞内乳頭腫と、のう胞内乳癌は、診断が難しいとの事で、誤診がある時もあると、書いてあるのを幾つか見て不安になっているのですが・・・。
1) 病理診断の誤診は心配しなくても大丈夫でしょうか? 針生検まですれば、そんなに誤診がある事はないですか?
2) しこり内で、針生検で取った組織以外の所に、癌細胞があるという事は考えられますか?
3) 針生検から2週間以上経っていますが、検査後、しこりが大きくなった気がするのですが、大丈夫でしょうか?
4) 病理セカンドオピニオンを受けるか迷っています。そこまでする必要は無いでしょうか?
5) 主治医の先生は、「良性の腫瘍は取る必要はない」との話でしたが、良性が悪性に変わる事はないですか?
6) 子供が6ヶ月なので、まだ授乳は続きますが、腫瘍が大きくなっていく可能性は大きいですか? 授乳を終えると、小さくなっていきますか?

良性と言われて、安心したのですが、姉が乳癌という事があり、心配が拭いきれません。色々質問してしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

ご質問どうもありがとうございます。検査をしてもしても、次から次へと心配はわき上がってきますね。それは仕方がないことです。少しでもご不安が解決できるようにお手伝いいたします。
1)針生検の正診率すなわちがんの時にがんと診断できる精密度は、施設によって報告が異なりますが、90%前後と言われています。ですから、もし良性という結果が針生検ででたとしても定期検査をお勧めしています。
2)おっしゃるとおりです。その確率が10%前後あるということです。
3)針生検がきっかけで腫瘍が大きくなることはありません。内出血で痛みを感じたり、しこりを感じたりしているのです。時間が解決してくれるはずです。
4)病理結果のセカンドオピニオンも良いでしょうし、違う病院で検査を予定したり、心配な部分は手術で切除してしまうのも一つの選択肢です。御自分が納得できるように、御希望を一つずつ叶えていってください。
5)主治医の先生のおっしゃるとおりで、良性のものに対して、体にメスをいれますと、今度はY様が後悔する可能性があります。「なんで良性なのに、こんな傷が残ったんですか。」そうおっしゃる方も中にはいらっしゃいます。ですから良くお考えになってください。悪性のものは、はじめから悪性。良性のものはどんなに大きくなっても良性。基本的には良性のものが急に悪性になるというようなことはないと考えます。
6)もちろん授乳中は乳腺全体が張っていますので、授乳が終われば乳腺全体が縮小していきます。それとともにしこりの様に触れている部分は縮小する可能性が高いです。しかし乳腺全体が小さくなって、相対的にしこりを大きく感じる可能性も否定できません。

お姉様が乳がんとのこと。遺伝子についても関連が最近指摘されていますので、是非今後も、できれば半年から1年に一回は乳がん検診を継続されてくださいね。またご心配なことがございましたら、いつでもご相談くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。(文責 高橋)

 

No.9402】  10年02月17日  A  
術後の治療について

昨年末、左乳房温存、リンパ節かくせいしました。しこりの大きさ 25×35ミリ、根が張っていた部分 70×80ミリ。「リンパ節2個転移、硬がん、核グレード1、脈管侵略軽度、ホルモンレセプタ中〜高、HER2なし」という結果でした。しこりが大きかったので、取り残しの可能性を考え、再手術全摘か、放射線かで悩み、放射線25回とブースト5回を受けることに決めました。 この後の治療を悩んでおります。抗がん剤を6カ月とホルモン療法(ノルバデックスとゾラデックス)、もしくは、ホルモン療法のみ。抗がん剤の副作用と、上乗せ効果が10%という数字に、抗がん剤をやる意味がどれほどあるのか、考え方次第だとは思いますが、とても悩んでおります。先生方のお考えをお聞かせいただけたらと思います。48歳、神奈川在住。

基本的にはご本人が判断されることとなりますが、一般的には上乗せ効果10%であれば、その治療を選択されることが多いと思います。よく主治医とご相談ください。(文責 首藤)

 

No.9401】  10年02月16日  k
リンパ節郭清の個数について

いつも勉強させていだたきありがとうございます。先日、右乳癌手術を終えましたが、以前から疑問に思っていたことがあります。切除するリンパ節は、どのような目安でなされるのでしょうか。
つまり、多く切除して少しの転移((例)2/20)と、少し切除して少しの転移((例)2/8)、多く切除して多くの転移((例)24/27)の違いということです。他の方の情報を見ると、多く切除して少しの転移もあるようですが、切除する数が少ない方が後遺症も少ないような気がするのです。自分は、今回右乳房(温存)、右腋窩と、右鎖骨上の手術で、合計LNs 24/27とのことでした(SN(2/2)、#1(18/21)、#2(3/3)、術中迅速組織診SC(1/1))。今回は24/27、2年前は10/13で、いずれも多く、素人考えで「切除したリンパ節(分母)に占める転移数(分子)が多いので上手な手術」と満足しているのですが、主治医にそれとなく言うと、妙な顔をされました。基本的に、転移のあるリンパ節は郭清した方がいいのか、別にしなくてもいいのかという疑問もあります。素人の変な質問で恐縮ですが、よろしくお願いします。

質問から察しますところ、2回目の手術で、どちらかの乳癌の時にリンパ節転移が10/13で、今回のリンパ節転移が24/27だったと理解しています。切除するリンパ節は、[目の前にある、腫れているリンパ節は切除する]という考えですが、リンパ節をたくさん切除したからと言って、乳癌が治るわけではなく、あくまでも悪性度の評価の為にリンパ節を切除します。すなわち、10個のリンパ節を切除して、3個転移をしていたら、3個の癌細胞は血液中に回っている可能性があるということです。ただし、目の前に腫れて、転移を疑うリンパ節があるのに、そのまま置いてくるわけにはいきません(今後、腕のむくみの原因となったり、そこから全身に癌細胞が及ぶ可能性がある)ので、ある程度の数のリンパ節が切除されることになります。 基本的には、1群のリンパ節といって、腋窩でも比較的浅い位置に存在するリンパ節を切除します。手術中に1群のリンパ節転移が確認されたり、その奥の2群のリンパ節に腫れているものがあれば、2群も切除してくることになります。腋窩リンパ節は、元々個人差があり、数の違いがあります。この数の違いがリンパ節郭清を行った時の分母に来て、そのうちのリンパ節転移をしている個数が分子に来ます。よって、8個のリンパ節を切除して、転移が1個の人、2個の人、様々な結果が出ます。 分母、分子の数ともに、手術の腕に関わることではなく、個人差による元々存在しているリンパ節の個数と、悪性度の指標となる転移しているリンパ節の個数で決まってきます。(文責 鈴木)

 

 

 

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