Question
No.13107 術後、抗がん剤の種類で悩んでいます
お世話になっております。42歳女性です。ガンの直径8mm 転移なし ステージ1 グレード3・ER陰性0%・PgR陽性20%・HER2陰性・KI-67 90%
先日、手術をして、オンコタイプDXの結果は、再発スコア62 9年遠隔再発率>39% 化学療法の上乗せ>15%でした。 PgR陽性20%とのことでしたが、トリプルネガティブとの判断になりました。抗がん剤治療は、3か月か5か月か、どのようなタイプが適切でしょうか。ご教授お願い致します。
No.13106 抗がん剤の正常細胞への悪影響とその回復について
術後補助療法で、ホルモン療法開始前に抗がん剤治療(AC/EC → タキサン12週)を受けるか検討中です。
1)上記の抗がん剤は、がん細胞以外の正常細胞にどのような悪影響があるのでしょうか? (例えば、傷ついたり、正常細胞も数%は死んでしまうのでしょうか)
2)また、①で受けた正常細胞のダメージは抗がん剤治療が終えると回復する(元に戻る)のでしょうか? (例えば、傷ついた程度なら回復していくが、死んだ細胞は元に戻らない。すなわち、身体は抗がん剤を打つ前より治療後は多少なりとも必ず弱体化する。)
現在、54才です。それぞれの抗がん剤の副作用等は調べて理解しているつもりです。抗がん剤治療のメリット・デメリットを把握し治療の判断が出来ればと思っております。宜しくお願いいたします。
No.13105 胸壁再発後のホルモン療法の期間(HPNo.11436)
10年ぶり(過去の質問HPNo.11436)、3回目の質問になります。よろしくお願いいたします。現在61歳。初発は2003年12月、40歳で右乳房全摘。右乳房の下半分に広がっており、一部浸潤しておりました。リンパ節転移2/21、ホルモンレセプター陽性、ハーツー陰性、硬がん、グレート2or3病期2b と言われました。術後治療は、CEF6クール、ゾラテックス2年、ノルバデックス薬約10年(主治医は5年の提案でしたが、無治療に不安があり長くお願いしました)。
2013年12月、術後10年経過で治療を卒業しましたが、2014年6月手術跡に米粒大のしこりを見つけ受診。パンチで取り調べたところ、胸壁局所再発との結果。結局、胸壁手術をし、放射線治療、その後フェマーラ服用となりました。現在はエルデカルシトールも服用しております。当時の病理結果は、「局所再発4ミリ、パンチ摘出と合わせて1センチ以下。グレード2、ER+PR+、ハーツー陰性、Ki67 3%、ルミナ―ルA」です。この20年で主治医も4人目となり、お薬は別の医師の処方で、ここ3年は1年に1回の検査の結果をお聞きする時だけ主治医とお会いしています。先日検査結果をお聞きし、何事もなく無事10年の経過となり、主治医からお薬を終了しても良いのではないかとのお話がありました。不安が有ると話したところ、局所再発で、手術では十分広い範囲を取っている、薬には副作用もあるとの事。また初発の手術は、乳腺の広がりには個人差があり、残念ながらがんが残ったのではないかとのお話が有りました。ただ私は10年前ホルモン療法を止めたとたん、半年程で再発したので不安が有ります。今は骨密度、若い人との比較腰椎87%大腿骨75%、同年代103%93%です。確かに術後の治療ではアロマターゼは7年と10年の差がないとの話も有ります。でも再発では、ホルモン療法が効く限り続けるとも有ります。私の場合はどのように考えたらよいのでしょう? 胸壁再発から10年無事経過したということは、局所再発だったと思ってよいのでしょうか? 10年たっての再発だったので、初発で行った化学療法をすり抜け、ホルモンというエサが無かったから休眠して、エサが復活したらがんも復活したと思っています。胸壁だけでなく、他にも休眠しているがんがいるのではないか? 10年無事でいられたのは、ホルモン療法でエサが無い状態だからではないかとは、考えすぎでしょうか? フェマーラの10年以上の服用をどう思われますか? 晩期再発の例があまりなく、自分でも薬を卒業したい気持ちと、不安な気持ちが有ります。お忙しい中大変恐縮ですが、ご助言お願いいたします。
No.13104 病理レポートの記載について
お世話になります。浸潤性小葉がんで、今年3月末に右胸部分切除をしました。その後放射線治療をして、現在ホルモン剤治療中です。オンコタイプはどうしようか迷いましたが、やっていません。手術のあとの面談では、浸潤径7mm、組織学的グレード1、核グレード1、リンパ転移なし、脈管侵襲なし、1ER90%、PgR90%、ki67は17.5%、HER2なし等の説明をいただきました。病理のレポートも読んで見たかったので、カルテの開示請求をして、先日開示していただきました。
病理のレポートには、「Histologial grade 1, nuclear grade 1」とあって、これは組織学的グレードと核グレードのことだと思いますが、それとは別に「structural atypia 3」と書いてありました。次の診察のときに主治医(このときから替わったのですが)にお聞きしてみたところ、お忙しいせいかあまりご説明いただけなかったのですが、グレードは1なので心配ありませんと言われました。 structural atypia 3の意味とは、どういうことでしょうか。オンコタイプをやったほうが良かったのだろうかと心配しています。また、HER2なしとお聞きしていましたが、レポートでは1+となっていました。これも「HER2なし」になるのでしょうか。それと、レポートには、これとは別に「HER2:4B5」という記載があったのですが、これはなんでしょうか。教えていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
No.13103 オンコタイプDX結果を受けた際、冷静に判断する為に (HPNo.13097)
No.13100(HPNo.13097)の者です。言葉を選びながら丁寧かつ現実的なご回答にいつも感謝致します。とても参考になり有難いです。
1)私が化学療法を上乗せされる場合、予想される抗がん剤治療や薬剤名がわかれば教えて下さい。事前に効果や副作用・サイクル(期間)等を調べて判断しやすいように出来ればと。
2)私のようにPgR10%未満の低発現による(her2+やKi67:14%以上ではなく)ルミナールBの方は、乳がん全体の何%程いるのでしょうか?(とても少ないように感じています) また、その該当者はホルモン療法の効き目があまり良くないかもとの事で、やはり予後はルミナールAと比較し、不良なのでしょうか。
3)先生の知見やご経験上では、オンコタイプDX低リスク者が化学療法を上乗せした場合、恩恵はあるように感じられますか? またはその逆(心身に悪影響)? ズバリ低リスク者に対し、先生はどのようにアドバイスされていますか。
4)化学療法の上乗せに深く迷う場合、ホルモン療法をとりあえず開始し、数ヶ月・数年後に(ホルモン療法中断・ダウンタイム後)化学療法を開始するのは、あまり意味がない、もしくは効果が薄れるのでしょうか。そもそも可能なのでしょうか。 また可能な場合、ホルモン療法のダウンタイムの目安を教えて下さい。
いつも複数質問させていただき誠に恐れ入ります。術式判断時と同様に今回の判断が予後に関わるかと思うと、冷静かつ慎重に後悔のないよう判断出来ればと思っております。宜しくお願い申し上げます。
No.13102 トリプルネガティブ乳癌の術後治療について
40代女性、トリプルネガティブ乳がん(ステージIIIa)と診断され、術前化学療法として、キイトルーダ+TC療法→キイトルーダ+AC療法を行い、手術待ちです。現時点の画像検査で腫瘍の残存が予想される状況です。手術後は、放射線療法、キイトルーダ半年間の投薬を予定しています。術後の病理結果で癌が残っていた場合、キイトルーダの投与に加え、ゼローダの内服をすることはできるのでしょうか? キイトルーダが登場する前は癌が残った方にゼローダの投与を行っていたと、主治医より説明がありました。しか、し私はキイトルーダの投与をしているので、残存があっても化学療法の追加はないと説明を受けています。ゼローダは適応にならないのか教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
No.13101 ベージニオ副作用の減量について
4年前に肺とリンパに転移し、現在ベージニオとファマーラ内服治療をしています。ベージニオを4年も服用していますと、副作用が酷く、飲み続ける毎に酷くなってきました。下痢の副作用は勿論出ていますが、脱毛も酷く、髪質もボロボロになって来ました。さらに味覚異常も酷くなり、最近は殆ど味を感じなくなりました。
味覚異常は亜鉛不足が原因かもと、酢酸亜鉛25mgを1日1回1錠服用していますが、全く効果がありません。抗がん剤だと服用期間が終われば副作用も戻るのでしょうが、ベージニオの場合、効果がある間はずっと服用を続けると思います。効果が長く続いているのは有り難い事だと思いますが、ベージニオを続けている間、ずっとこの副作用と付き合っていくしかないのでしょうか? 副作用で赤血球値も下がり、鉄剤も飲んでいます。ベージニオ副作用かは分かりませんが、高血圧になり降血圧剤も飲んでいます。何とか我慢が出来る範囲の副作用では減量の対象にはならないのでしょうか?
No.13100 PgR低発現に対して(HPNo.13097)
No.13097で質問させて頂いた者です。まずはとてもわかりやすく丁寧なご回答に深くお礼申し上げます。ありがとうございます。情報が少なかった為、追記させて頂きます。現在54歳(46歳時に閉経)。2024年6月初旬に左乳房全切除手術。
【針生検病理結果】
浸潤性乳癌 組織学的グレード II
(腺管形成3点、核異型2点、核分裂像1点(<1個/10HPF・視野数22)
ER:(PS)5+(IS)3=8、PgR:(PS)1+(IS)2=3、HER2 score 1、Ki-67 index: 8%(hotspot)
【術後病理結果】
組織学的には類円形腫大核と好酸性の細胞質をもつ腫瘍細胞が小腺管や索状構造をつくって増殖している。癒合腺管もみられる。腫瘍細胞の周囲は線維化している。拡張した乳管内で充実性に増殖する乳管内成分もみられる。浸潤性乳管(腺管形成型>便性型)の所見である。癌は脂肪組織に浸潤している。脈管侵なし。浸潤径は本上で4x2mm。乳管内成分も含めた病変の全体は8x4mm。断端は陰性。
手術療法:乳房全切除、 腫瘍占拠部位:左C領域、 組織分類:浸潤性乳管癌(腺管形成型)、 腫瘍径(浸潤療):4x2mm、 腫瘍径(乳管内進展巣含む):8x4mm、 病理学的T因子 : pT1a、 断片の評価 : 浸潤成分 : 陰性/、 乳管内成分:陰性、 脈管:LY(O)、V(0)、 組織学的波及度:f、 組織学的グレードI (腺管形成1点、核異型2点、核分裂1点(1個/10HPF・視野数22)、 ER:(PS)5+(IS)3=8、PgR:(PS)2+(IS)2=4、HER2 score 1、Ki-67 index: 10%、 病理学的N因子:pNO[センチネル:0/3<F24-000050>] 、UICC(8H%): pT1aNO, pStage IA
【オンコタイプDX】 結果待ち中
質問1)ルミナルAと思っていましたがルミナルBでしょうか?
質問2)
〔術前〕PgR:(PS)1+(IS)2=3、〔術後〕PgR:(PS)2+(IS)2=4、共に10%以下のPgR低発現で懸念しております。
②-A : ホルモン療法は10年以上続ける方が良いでしょうか?
②-B : オンコタイプDXで中or高リスクなら化学療法を受けるつもりですが、低リスクでも中よりなら受けておく方がよいでしょうか?
②-C : 化学療法を受ける場合、術後何日以内に治療を開始するのが望ましいのでしょうか?(仕事のスケジュール調整を考えておこうと思います)
②-D : PgR低発現の対処として
ホルモン療法やオンコタイプDX結果に基づく化学療法の有無の他に、何かオススメの治療(例えば免疫療法など)やアドバイスがあれば教えて頂けますでしょうか。幸い医療保険にも加入しており、経済的な心配はなく、標準治療・先進医療・自由診療等は問いません。家族の事を思うと後悔のないよう出来る事はやっておきたいと考えています。勿論、自分の為にも。宜しくお願い申し上げます。
※PS: 「大豆製品は乳がん経験者(特にルミナルAやB)は食べたいけど食べちゃいけないの⁈ 」 の疑問で、結構悩んでるお仲間も多かったです。今後は美味しく頂きたいと思います。ありがとうございました。




