No.12118 温存術後の放射線照射

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2018.08.19 匿名 0 Comments

数日前にガン検診で悪性が考えられ、MRI等の検査を進めているところです。その説明の中で、下記について疑問があり調べたのですがなかなか分からずにいます。

乳房温存手術後の全乳房照射に代わりうる手段として期待されている「乳房部分照射」については、大規模臨床試験の結果を待たずして北米放射線腫瘍学会(ASTRO)などにより臨床応用への指針が示されました。通常の全乳房照射では5~6週間要する放射線照射が4~5日で終了するため、同等の抗腫瘍効果が確認されれば患者様への福音は大きいです。我々の施設では院内倫理委員会の承認のもと、術直後に小線源を用いてこれを行うIOCI(IntraoperativeOpenCavityImplant)法により、初回手術の入院中に放射線照射も終了する方法

まだ手術日等は細かく決まっていませんが、温存術後の選択肢としてのお話がありました。調べてもあまり出て来ません。担当医の話では変わらないとのことですが、納得して受けたいと考えています。ステージ等はまだ確定していないのでお答えしづらいかもしれませんが、よろしくお願いします。

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2018.08.19 須田 0 コメント

乳癌の術後放射線照射の目的の1つは、局所再発のリスクをさげることですが、局所再発の70%は、腫瘍が発生している付近(腫瘍床)からのものです。そのため、断端陽性~近接、若年者等、局所再発のリスクが高い場合は、全乳房照射後、更に腫瘍床に追加照射(ブースト照射)を行うことが多いです。乳癌診療ガイドラインでも、温存乳房内の再発を減少させるためのブースト照射が推奨されています。
腫瘍床に対する放射線治療については、全乳房照射ではなく、腫瘍床のみを対象とした乳房部分照射が考案されており、限られた症例に絞った臨床試験が行われ、全乳房照射と遜色ない短期成績が報告されています。ただし、更なる経過観察が必要で、現段階の乳癌診療ガイドラインでは、エビデンスはまだ充分ではなく、実施する際には、臨床試験の枠組みで施行されるべきであるとされています。短期治療成績は以下の通りです。
「乳房温存術後3㎝以下の浸潤性乳管癌で、病理検査で PT1-2, N0-1 という結果が出ている人が放射線療法を考える場合、40Gy 全乳房照射群と小線源乳房部分照射群では、5年同側乳房再発率は 1.1% と 0.5% であり、部分照射をしても、全乳房照射に劣らない効果が期待できる。」という報告です。
貴女の場合、「治療施設では院内倫理委員会の承認のもと」とありますので、臨床試験の枠組みは整っています。術後の病理結果が出た後、主治医とよくご相談下さい。メリット、デメリット、治療を選択するにあたって心配な点、疑問点等、充分な説明を聞いて、納得のいく治療方法を選択していただければと思います。(文責 須田)

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