No.12121 術後検査について

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2018.09.11 kiki (匿名) 0 Comments

はじめまして。術後検診について、ご質問させて下さい。9年前に左乳房温存術を受けました。
癌浸潤部径 0.9cm、 乳管内伸展 1.8cm、 リンパ節 転移なし、 脈管・リンパ管 浸襲なし、 核異型度2、 ホルモン受容体(Er・PgR)90%、 HER2 マイナス
術後療法として、ゾラデックス2年、ノルバデックス9年目 (あと1年)です。術後検診は、血液検査、マンモグラフィ、胸部エコー、全身CT検査だったのですが 、今年から、 全身CT検査がなくなって、代わりに、腹部エコーと胸部レントゲンが入りました。先生がおっしゃるには、最近はステージ3以上の患者さんにしか、全身CT検査はしていないとのことでした。理由は、被曝のリスクの方が大きいから。しかし、「希望ならやってもいいですよ。」という事でしたが、迷っております。他院では、私のような症例では、どの様な術後検査をしているのか? また、学会などで、ステージの低い患者には全身CT検査は推奨されていないのか? もしご存知でしたら、教えて頂けますでしょうか。宜しくお願い致します。

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2018.09.12 齋藤 0 コメント

術後検査の必要性についてのご相談ありがとうございます。
9年前の乳癌の状態は腫瘍径0.9cmでリンパ節転移が無いことからステージIとなります。2018年に改訂された乳癌診療ガイドラインでは、「再発リスクの低いステージI・II乳癌術後に定期的な全身画像検査を行わないことが勧められる」となっています。これは本邦のみならず、海外にある複数のガイドラインでも「症状の無い患者さんへの定期的な全身画像検査は実施すべきではない」となっています。理由は全身画像検査を施行して他臓器転移を早期発見しても生存割合の改善に寄与せず、検査費用・被曝量・造影剤によるアレルギー・誤診などが増えるためです。現在術後検査で推奨される検査は、問診・視触診・マンモグラフィとなっています。(文責 斎藤)

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