No.12126 化学療法が先か、手術が先か

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2018.10.07 M 0 Comments

14年前に右胸の硬癌で全摘手術を受け、リュープリンとタスオミンの治療を受けました。 今回左胸に大きさ2.1cmの充実腺管がんがみつかりましたが、前回の再発ではなさそうとのことです。 針生検の結果は、ER:0%、PgR:0%  HER2:3+  MIB1 index:20%  in situ lesion(+) comedo(-) f(-)
MRIによると、リンパ節への転移はなさそうです。 CTによると、肺への転移は認められないとの事ですが、肝臓や骨の検査はまだです。 多臓器への転移が無い場合、化学療法(抗がん剤+ハーセプチン)を先にするか、手術を先にするかを決めなければなりませんが、迷っています。 お医者さんは化学療法を先にする方を勧めていますが、私は乳房の温存は希望しませんので、メリットは化学療法の効果がわかるということくらいのようです。一方、「術前化学療法のデメリットは、針生検などの限られた標本で病理診断を行うので、化学療法を行う前の乳がんの状態がわかりにくくなり、術後治療の選択が難しくなる場合がある」との記述をネットで見ました。 また、「化学療法の効果が出ずに、しこりが大きくなる場合も5%くらいある」とのことで、 「化学療法は術前でも術後でも、再発率や生存率は統計的には同じ」とは言え、自分がその5%入る可能性もあるので、手術が先の方が無難ではないかと思ったりします。 腋下リンパ節への転移がないようでしたら、全身への微小転移の可能性も低いと思いますし、そうであれば、化学療法の前に手術で腫瘍を取る方がよいのではないか?と、素人的には考えてしまいますが…。 私の場合の術前の化学療法は、効果が検証できる事の他にも何かあるのでしょうか? お手数ですが、回答宜しくお願いいたします。

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2018.10.07 高橋 0 コメント

ご相談どうもありがとうございます。とても良く勉強をされていますね。おっしゃる通り術前化学療法の良い点は、腫瘍縮小により温存療法を目指せることと、化学療法の効果を確認できること、です。そしてまた、針生検による組織の検査結果が腫瘍を摘出した際の検査結果と異なる場合もございます。乳房温存療法をご希望されない場合には、術前化学療法をお受けになるメリットは少ないと考えます。他臓器への転移が見られる場合には、全身化学療法を優先いたします。検査結果をふまえて、主治医の先生とも良くご相談くださいませ。応援しています。(文責 高橋)

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