No.11974 ホルモン療法薬変更について(2)(HPNo.11960-2)

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2016.10.17 M.J. 0 Comments

お世話になっております。ゾラデックスは、3ヶ月毎に今年の4月まで使用しておりましたが、6月に卵巣を両方とも切除したため、今後は不要と言われ、現在は使用しておりません。卵巣切除したため、閉経と同じ状態なのでアロマターゼに変更と言われたのですが、違うのでしょうか? よろしくお願いします。

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2019.01.10 0 コメント

おっしゃるとおり、両側卵巣摘出により「人工閉経」となったことを受けて、主治医の先生が閉経後薬剤であるアロマターゼ阻害剤への切り替えを提案されたものと思います。一般論として自然閉経、人口閉経合わせた閉経状態の女性に対して、ノルバデックス5年間よりもノルバデックスから遠中でアロマターゼ阻害剤に切り替えた方が再発予防効果が強いことはよく知られておりますが、貴女の場合もこれを踏まえてアロマターゼ阻害剤に切り替えた方が再発率が低くなる可能性があります。ただしアロマターゼ阻害剤により骨密度の低下が進行する可能性が十分にありますので、その場合は6ヶ月〜1年くらいの間隔で骨密度も調べてゆく必要がありそうです。骨密度の低下が進行するようであれば骨粗鬆症の薬剤も併用するか、再度ノルバデックスに戻す必要があると考えます。どのタイミングで切り替えが良いのかは明らかでありませんので、切り替えるのであればいますぐでも良いと考えます。現在日本で使用しているアロマターゼ阻害剤は、アリミデックス(一般名;アナストロゾール)、アロマシン(同エキセメスタン)、フェマーラ(同レトロゾール)の3種類ですが、効果、副作用ともにほぼ同じと考えて良いと思われます。アロマターゼ阻害剤の投与期間も10年間とすれば5年間よりも再発予防効果がいくらか上昇する可能性はありますが、その分骨密度の低下に伴う骨折の頻度もいくらか上昇する可能性もあり、その優位は難しいところであると考えます。(文責 谷)

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