No.11906 治療方針について(3)(HPNo.11802-3)

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2016.05.24 H 0 Comments

【No.11802】にてご質問させていただいたものです。お世話になります。その後、AC療法3ケ月、ハーセプチン+パクリタキセル3ケ月の術前化学療法を終え、術前検査を行った結果、抗がん剤の効果があり、画像上がん細胞が消失したくらいになりました。当初8cm大のがんであり、リンパ節転移陽性であったことから、「乳房全摘+リンパ節郭清」の手術になることと覚悟していました。ところが、担当医より、この状態であれば「乳房部分切除+センチネルリンパ節生検」で手術して、リンパ節は、センチネルリンパ節生検の結果により周囲のリンパ節切除範囲を決め、乳房については、病理検査の結果、取り残しがなければ1ケ月半程度放射線治療を行い、取り残しが合った場合は全摘などの追加再手術をしたらどうかということで、薦められました。そこでご意見を伺いたく思います。

1)一般的に上記手術方針で問題ございませんでしょうか?
2)当初、ステージⅢaと言われていたがんでしたので、とても心配していましたが、現在の状況で乳房部分切除+放射線治療でも、乳房全摘でも、今後のリスク(生存率、再発率、治癒率など)は変わらないものでしょうか?

手術は6月初めになりますが、乳房全摘でなくても生存率や再発率などのリスクも変わないのであれば、放射線治療をしたとしても、切除範囲が少ないに越したことはございません。ハーセプチンは、まだ来年まで投与が続きます。本日、思いがけないことを担当医に言われたため、本当に大丈夫かなと、帰宅後やや不安に思い始めました。是非、ご意見をお聞かせ下さい。お手数おかけいたしますが、どうかよろしくお願いします。

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2019.01.12 緒方 0 コメント

1) 8cmのしこりが、化学療法で小さくなったことは、大変良いことです。一般的に、小さくなる際に同心円状に小さくなったのであれば、切除範囲は小さくできます。乳房切除が温存術に変更になる可能性は、この場合です。他には、8cmの範囲でパラパラとがんが存在して、治療効果があるのですが、それぞれが小さくなったり、非浸潤がんの形で残ったりして、切除しなくてはいけない範囲は変わらないというパターンもあります。このパターンでは、画像上、消失したように見えて非浸潤がんの形で残っていることがあります。どちらであるかは、メールなどでは判断できないので、主治医の先生に良く聞いて決めるほかありません。
2) 変わりません! ただし、温存術を受けた場合は、局所再発というリスクが発生します。また、全摘を受けた場合でも、腋窩リンパ節の転移が多く残っている場合(4個以上)は、放射線治療を受けた方が生存率に差が出てきます。いずれにしろ、良く主治医と相談して、納得して治療法を選択することに尽きます。(文責 緒方)

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