No.11885 抗癌剤治療について

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2016.04.23 ペリカン 0 Comments

乳がんの抗癌剤治療についてご相談させて下さい。現在再発を防ぐ為の術後抗癌剤としてウィークリーパクリタキセルの投与を行っていますが、好中球の戻りが悪く、2回投与して1週延期を2回繰り返しています。延期になった時の好中球の値は夫々850位、830位と少しずつ下がっています。パクリタキセルの前に投与していたACでも好中球の値が低く、25~26日に一度の投与となっていました。掛かる状況を鑑み、主治医からは80%への減薬を提案されております。主治医曰く、「このままいってもおそらく2回投与して1週延期を繰り返していくだろう、又回復数値もどんどん下がっていき、投与スケジュールが後ろ倒しになっていくことが予想される。80%の減薬であれば毎週投与出来ると考えられ、又副作用も減ることから、効果としては減薬前と変わらない(エヴィデンスがあるようなことも仰ってた気がします)」、と言われています。私自身、将来の再発リスクを考えると、抗癌剤の量が減ることに一抹の不安がありますが、スケジュール通りに投与出来ない現状に対しても不安を感じており、本当に効果が変わらないのであれば減薬するのも一つかと考えております。そこで質問なのですが、パクリタキセルの場合、投与期間が長くなっても問題ないのでしょうか? 若しくはスケジュール通りに毎週投与することの方が大事なのでしょうか? 前者が大事であれば、現状の量でいけるところまで行くことを考えたいと思いますし、後者であれば減薬を考えたいと思います。参考までにご貴見賜り度く、何卒宜しくお願い致します。

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2019.01.12 0 コメント

抗がん剤治療の投与量は、通常その方の身長と体重から計算して決められます。しかし同じ体格の方でも薬の効果や副作用にはもちろん個人差があります。好中球の下がり方をみると、このように計算された抗がん剤の量だと貴女の場合はすこし多いと考えて良いのではないでしょうか?一方で今行っている治療はあくまで再発予防の治療で、言い換えれば今後の再発の可能性を少しでも減らすことが目的ですから、最も大事なことはまず安全にこの治療を乗り切ることだと思います。私もたくさんの患者様に抗癌剤治療をさせて頂きみなさんに頑張っていただいておりますが、減量するとやはり抗がん剤の効果が落ちるのではないかと多くの方が心配されます。投与期間が多少長くなることや一回の投与を少し減量して治療を行うことが、貴女にとって予定通りに行う場合に比べ再発の可能性をどれだけ上げるかと考えれば、それは問題となるほどの再発増加には繋がらないと考えて良いと思います。ですからいずれの方法も正解であるとお考えいただいて良いと思います。まだまだこれからも大変なことと存じますが、陰ながら応援しておりますので是非頑張ってください。(文責 谷)

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