No.11867 2015乳癌診療ガイドラインについて(HPNo.11856-2)

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2016.03.22 Y 0 Comments

2015乳癌診療ガイドラインについての質問に、丁寧な回答、ありがとうございました。ガイドラインはカーナビの様なものであることを心して、これからの治療を選択していきたいと思います。
1) 前回質問②についてです。ガイドラインを読み解いていくと、この壁によくぶつかります。死亡率を1%下げたの表現方法は、死亡率を絶対値で1%下げたと表現するのでしょうか? 25%の時は減少させたという表現でしょうか?
2) 前回質問④について
アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンに比較し再発率を12.6%から9.6%に減少し3%下げた。質問②で教えていただいた計算をしてみると(12.6―9,6)÷12.6×100=23%、言い換えれば再発リスクを23%減少(リスク比:0.77,SE 0.05)させたとなるのでしょうか? また死亡率の減少は5.9%から4.8%と統計的な有意差はありませんでした。とありますが、1・1%死亡率を下げ (5.9―4.8)÷5,9×100=18.6%となり、言い換えれば死亡率を18・6%減少させたがSE 0.07だったので統計学的には有意に下げることができなかったと解釈しますか?(リスク比:0.89,SE 0.07)なので11%にならないといけないでしょうか?
3) 前回質問⑥についてです
2011年乳がん診療ガイドラインでは、P34に、アロマターゼ阻害薬の術後5年投与は、タモキシフェンの術後5年投与と比較して、DFSで10~20%の改善効果が得られる再発率を10%と仮定した場合。約1~2%程度の20%と仮定した場合には2~4%程度の差と記述がありますが、2015年ガイドラインでは23%と数値がわずかながら上がっていますが、これは23%の方がエビデンスが高いと解釈しますか?
4) 前回質問⑤についてです
レトロゾール単独群とタモキシフェン単独群の5年再発率は、それぞれ85.5%。82.0%で、8年再発率はそれぞれ76.4%。72%となっておりますが、それだとレトロゾールの方が結果が悪くなるので、これは5年再発率ではなく5年無病生存率ではないでしょうか? 5年生存率はそれぞれ91.8%、90.3%で、8年生存率はそれぞれ85.4%。81.4%となっていますが、これは再発していても生きている方も含んだ生存率の数値と考えますか?

よろしくお願いいたします。

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2019.01.12 清水 0 コメント

1) その通りです。
2) その通りです。
3) 新しいガイドラインの方がより新しい情報を加味して記載されていますが、エビデンスレベルの比較はできません。
4) その通りです。(文責 清水)

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