No.12169 今後の治療について

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2019.02.21 匿名希望 (匿名) 0 Comments

今月、温存手術を受けたばかりの42歳です。術後、病理検査の結果が出て、浸潤性乳管癌 浸潤径11mm、リンパ節転移なし、脈管侵襲なし、断端 negative 核グレード3、ER 7 PgR 8 Her2 Negative(score 1+)、MIB 54.3% という結果でした。担当医から提示された今後の治療としては、ホルモン治療(リュープリン注射5年間+タモキシフェン服用)、核グレードとMIBが高いが、点滴の抗ガン剤をするほどでもないので、念の為、内服抗癌剤2年間(エンドキサン錠とフルツロン)ということでした。温存だった為、放射線治療が必須だと思っていたのですが、「腫瘍がきれいに取れており、脈管侵襲もない為、あまり必要がないと思う。もし、やりたければやってもよい。」とのことでした。帰ってからいろいろと調べて、ほとんどの方が内服ではなく、TC療法などを受けられていた為、このまま内服の抗がん剤で大丈夫なのか、セカンドオピニオンを受けた方がよいかと不安に思い、相談させて頂きました。内服の抗がん剤でも同等の効果が期待できるのでしょうか? また、放射線治療は、やはりした方がよいでしょうか? よろしくお願い致します。

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2019.02.21 清水 0 コメント

前提として、貴女が妊孕性についてこだわらない状況であるとします。貴女の乳がんのsubtypeは”Luminal B”ですから、術後補助療法は内分泌療法+/ー化学療法です。Grade3, MIB-1=54.3%であることを考慮すると、化学療法追加をお勧めします。化学療法としては、フルツロン+エンドキサンという治療が転移再発を少なくするというevidenceはありません。私が主治医であれば、点滴による化学療法、TC療法もしくはAC(EC)->DTX(ドセタキセル)療法をお勧めします。また温存乳房への放射線治療も、乳房内再発のリスクを下げるためにお勧めします。治療の順番は、化学療法→放射線治療→内分泌療法(リュープリン5年+タモキシフェン5年もしくは10年)。もしも貴女が妊孕性の維持を考えるのであれば、一から考え直します。もう一度主治医の先生と相談するか、正式に2nd opinionを受けることをお勧めします。(文責 清水)

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