No.12186 全摘、温存の選択

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2019.03.19 T 0 Comments

浸潤性乳管癌の診断を受け、全摘か温存の選択を求められています。担当医師からは、「腫瘍が小さいので温存も可能だが、乳頭と皮膚表面に近い為、乳頭の温存は難しいかも、変形はさほどでもない。」との説明を受けました。温存手術の放射線治療後、皮膚状態がある程度改善した場合において、乳頭乳輪の再建、乳輪部分の染色、また乳房の切除部分に脂肪注入などの処置は可能なものでしょうか? 放射線後の皮膚状態、縮小具合、切除による変形がどの程度なのか想像がつかず、判断しかねています。恐れ入りますが、ご回答頂けると幸いです。よろしくお願い致します。

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2019.03.19 斎藤 0 コメント

Tさん ご相談ありがとうございます。私のお返事で少しでも疑問が減れば嬉しく思います。

現在手術前で、術式について迷っている状況ですね。まず腫瘍が乳頭と皮膚表面に近いため乳頭の温存が可能かどうかについては、診察や画像等拝見していないためお返事できかねます。放射線照射後の再建合併症についてご説明します。一般的に放射線照射後にインプラントを用いた再建を行うと合併症が多くなります。逆に自家組織を用いた再建では照射後であっても合併症は少ないと報告されています。しかしいずれにしても放射線を受けていない方に比較すると、照射した皮膚への合併症の割合は多くなります。以上から温存術を選択したい場合は、皮膚の切除範囲や乳頭を切除する可能性の割合について、乳房全摘術を選択したい場合は再建方法とその時期について(再建については形成外科の先生からもお話お聞き下さい)、再度ご担当先生とよくご相談なさって、後悔の少ない選択をして頂きたいと思います。(文責 斎藤)

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