No.12224 高齢者の抗がん剤治療

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2019.07.15 S 0 Comments

今年6月に左乳ガン全摘手術をした、78歳の祖母のことです。病理診断で、腫瘍34mm.28mm.1mm グレード2 リンパ節転移0/3 ホルモンレセプター95%. 90%

ki15% リンパ管浸襲陽性 でした。

これらの結果から、ホルモン治療だけになりました。本来は抗がん剤が追加されますが、高齢者なので必要ないと言われたのですが、腑に落ちないです。転移がない今、抗がん剤をやるべきではないですか? 転移してからでは遅いです。本当にホルモン治療だけで良いのでしょうか?

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2019.07.16 高橋 0 コメント

ご相談どうもありがとうございます。 ご心配になってしまいましたね。 リンパ管浸潤はあるもののリンパ節転移がなく、グレード2、 ホルモン受容体陽性であることから、Her2 の情報はございませんが、Her2(-)であればルミナルAタイプと推測されます。 ルミナルAタイプであれば、標準治療はホルモン治療が第一選択となります。 Her2(+)であればルミナルB   Her2陽性タイプと診断し、抗がん剤と抗Her2療法ならびにホルモン治療をおこないます。 いずれにしてもホルモン受容体が高値ですので、治療の有効性が高いと判断いたします。 ちなみに、ホルモン治療と抗がん剤治療は同時期には行ないません。 従って、まずはホルモン治療をしっかりと行い、定期的に検査を慎重に行なっていき、必要時抗がん剤を相談するという考え方で良いかと考えます。 おっしゃる通り78歳では抗がん剤を行なわない理由にはならないと考えます。 応援しています。(文責  高橋)

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