No.12241 今後の治療について

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2019.09.04 H 0 Comments

今後の治療について悩んでいます。44歳です。

2018.12  左乳房全切除術+腋窩リンパ節廓清(2/13)、ルミナルB(ER90%以上、PgR30%程度、MIB25%)、HER2 1+、グレード2、Ly1、V0、

2019.7  化学療法(EC、パクリタキセル)終了。タモキシフェン内服~

鎖骨上リンパ節転移(1か所)があり、術前のPETーCT検査で指摘されました。化学療法後のPETーCT検査では、前回に比べ集積低下しており、治療効果のある転移巣とのことでした。今後の治療として、主治医からは、イブランス+ホルモン治療を提案されています。私は放射線で鎖骨上リンパ節を治療して根治を目指す(インターネットの情報から)ということを考えていたので、主治医の提案をすんなり受け入れることができていません。もし先生でしたら、どのような治療を進めていかれるか、ご意見をお聞かせ願います。よろしくお願い致します。

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2019.09.05 久保内 0 コメント

非常に難しいご相談で、どう返答しようか苦慮しました。この問いに対する答えは一つではなく、乳腺科医によっては多くの意見が出るかと思います。そのうちの一つと捉えて、ご一読ください。

あなたの乳癌はTxN3cM0でStageⅢCになると考えます。PET+CTでは、より遠隔のリンパ節や遠隔臓器に転移が無いことから一応M0とされていますが、われわれ臨床家は「PETで写っていなくてもmico-の転移が存在しているのではないか?」と考えるのが普通です。だからこそ手術時に鎖骨上窩のリンパ節を切除することなく腋窩郭清のみで終わっていますし、術後補助療法としてECとパクリタキセルの投与があったのだと考えます。術後補助用法としての化学療法は、本来は見えないmicro-の転移を淘汰する目的で行うものですが、残念ながら化療後のPET検査でも集積低下したものの残存してしまったわけです。

次に提案されたイブランス+ホルモン療法ですが、この治療法の適応は手術不能または再発乳癌ですから、本来は遠隔転移の有るものに行う治療です。すなわち現在残っている転移巣が、鎖骨上窩のリンパ節だけでなくともそれまでも視野に入れての治療です。ですからイブランス+ホルモン療法を一定期間施行して有効性を見て(その間は超音波検査等で縮小を見て)から、放射線治療を行うことの方が、一網打尽に出来る(あなたの言われるところの根治の)可能性が高いと考えます。

放射線治療はあくまで局所治療ですし、一度放射線治療した場所は2度目の治療は出来ません。そのことからも、「根治を目指した放射線治療は狙いを澄まして1度だけ」です。絶好球が来るまでもう少し待たれてはいかがでしょうか?

以上は小生の私見です。この相談室の先生方のなかでも、この質問に対する答えは様々ではないかと推測します。(文責 久保内)

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