No.12247  再発時の摘出手術

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2019.09.18 匿名希望 (匿名) 0 Comments

8年前に右胸の温存手術をしました。その後、放射線・ホルモン治療・抗がん剤治療を受けましたが、今年、同じ右側に再発してしまいました。幸い7mの大きさで、MRIの画像上では他に転移は認められていません。今把握しているガンの性質は、ER≦90, PgR≦90, ki67=20です。主治医は、腫瘍が小さいこと、女性ホルモンの影響を受けやすい性質のガンであることから、今回も全摘ではなく、温存手術+ホルモン治療で経過観察していこうとの計画を立ててくれました。医師の説明で納得はしているのですが、再発してしまっていることから、全摘手術を受けた方が良いのではないかと、私自身迷ってしまっています。先生方のご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

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2019.09.19 清水 0 コメント

基本的な考え方は、乳房を全摘しても部分切除で治療しても、予後(生存している確率というか余命)に差がないということです。それなので、命のことを考えると、どちらの手術方法でも同じ結果になります。乳がんの手術をして経過を見ていると、反対側に乳がんができることもがありますが、これは最初の手術が全摘でも部分切除でも同じ確率です。しかし、今回貴女が経験したように、部分切除で治療した場合は、乳房内再発(手術した乳房というか温存した乳房内にもう一度ガンが発生)するリスクがあり、これは全摘をした場合にはないリスクです。乳房温存手術というのは、乳房を残すメリットと、乳房内再発のリスクを天秤にかけて決めることになります。したがって、今回、貴女が手術後8年間、患側乳房を温存したメリットを十分感じたかどうか(乳房がない場合の生活をしていないので比較は難しいかもしれませんが)と、8年目に再び乳がんができましたよと宣告されたショックの大きさが、どのくら位だったのかにかかってくると思います。今回の2回目の乳がんの宣告のショックが、乳房があることのメリットより大きいのであれば、全摘を選択することをお勧めしますし、今回再度温存して、将来万が一また乳房内再発した時に、乳房温存を選択したのだからしょうがない、それまでの間乳房が残っていてよかったと割り切れるなら、乳房温存を選択することをお勧めします。ただし、一つだけ初回の温存手術と違っていることがあります。それは、今回は術後に乳房内再発のリスクを下げる放射線治療はできません(最初の放射線治療で乳房の皮膚にかけることができる最大量の放射線をかけているので)。ですから、再再発する可能性は初回より高いと考えてください。そのため、標準的には乳房内再発した場合の治療は全摘が原則と言われています。しかし私は、標準的な治療より、貴女にとって“がんの告知のショック”と、“乳房を失うことのショック”と、どちらが大きいかをよく考えて決めることをお勧めします。(文責 清水)

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