No.12293 乳ガン発覚後のマンモグラフィ検査について

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2019.11.28 匿名 (匿名) 0 Comments

病理検査のできるクリニックでエコーと針生検を受け、粘液性乳ガンと診断されました。しこりの大きさは、2.8㎝程のものです。その後、大きな病院を紹介してもらい、詳細の検査を受ける事になり、先日マンモグラフィを受けた所、激痛で当日は服がすれても痛く、検査から2日経っても、胸に物が少し当たるだけでも痛く、痛みが治まりません。中で何か起こっているようにも思う感じで、広がったり、刺激した事により、ガン組織が漏れたり転移したりしていないか不安です。(粘液性というものがどのようなものか詳しく解りませんが、圧迫により潰れて液が漏れたりするのでは?等と思ってしまいます)
又、マンモグラフィをしてから、しこりのある方の胸が腫れているかのように大きくなっているようにも感じます。ガンのしこりがあって、それを圧迫した場合、こんなに後にひく痛みがあるのが普通なのでしょうか? マンモグラフィの圧迫によって上記のようなガン細胞が漏れたり広がったりしないのか、そんなに痛みが続くものなのか、お教え頂けないでしょうか。

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2019.11.28 久保内 0 コメント

通常のマンモグラフィ検査の圧迫では、癌組織でも良性病変でも正常組織でも潰れたり変性したりしません。「粘液癌」という言葉を聞くと、粘液貯留した嚢胞のようなものを想像しがちですが、顕微鏡で見たときに「腫瘍の内部に粘液物質が豊富にある腫瘍」なので、この名が付いたのであって、ご質問のような組織ではなく、固形の腫瘍です。むしろ嚢胞そのものや、嚢胞内乳頭腫(癌)の方が液体成分をたっぷり含んでいますが、そのような病変をマンモグラフィで圧迫することの方が数多くあるのですが、破裂したり潰れたりしません。

では、どのようなことが起こったのでしょうか? あくまで想像でしかないのですが、あるとき以来腫瘍の部分が痛みを持って腫大した場合、「腫瘍の梗塞・壊死」という極めて珍しい現象が起こった可能性があります。乳管内乳頭腫のような良性腫瘍に多いのですが、乳癌でも現在まで30例弱の報告があります。そのような乳癌は悪性度が高そうに思えますが、報告されたほとんどの乳癌はLuminal typeという低悪性度の乳癌だったそうです。

痛みに対しては、通常のロキソニンやボルタレンといった鎮痛剤でしのげば良く、慌てないことが重要なようです。「急に痛くなって大きくなった」ことを主治医の先生に伝えて、きちんと診断して頂いた方が良いでしょう。マンモグラフィとの因果関係は多分無いと思います。(文責 久保内)

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