No.12313 術前もしくは術後の化学治療の選択の違い

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2019.12.20 cocco 0 Comments

初めまして。34歳、ステージ2b と診断を受けました。しこり4cm弱、腋窩リンパ節にもしこりがあり一番大きいもので3cmです。私はてっきり術前化学療法→全摘&リンパ節郭清の流れだろうと思っていましたが、主治医は術後化学療法の一択です。私自身温存の希望はありませんが、手術まで早くて1ヶ月待つ事(告知から既に1ヶ月半経過なので、トータル2ヶ月以上無治療の精神的不安も強い)それならば来週からでも術前化学療法で少しでも早く治療を開始したいのが希望でしたが通りませんでした。腋窩のしこりは1ヶ月程で自分でも分かる程大きくなり、しこり近くにも小さくコリコリしたものが出来たりと日々不安と焦りで気持ちも落ち着きません。温存希望でなければ、基本的に術前もしくは術後化学療法どちらも変わりはないのでしょうか?術後化学療法でも充分再発リスクは減らせますか? 核グレード3、Ki67 95%、ER15%、Pg0%、Her2陰性、ルミナルb (トータルの性質的にはトリプルネガティブと言われました)です。お忙しい中恐縮ですが、宜しくお願い致します。

 

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2019.12.20 鈴木 0 コメント

術前化学療法についてですが、その目的、コンセプト、特徴など箇条書きにします。

  1. 術前化学療法と術後化学療法は予後同じ
  2. 術前に行うメリットは、腫瘍縮小により温存手術の適応がひろがる
  3. 術前に行うことで薬剤感受性が確認できる
  4. 術前化学療法で、腫瘍が消失した症例は予後良好である。などです。

ご質問の内容からすれば、ほぼ性格的にトリプルネガティブ乳癌だとすれば、術後に必須になります。また、年齢も若く、腫瘍の進行も感じられている(実際には、感覚的なので、客観的に大きくなっているかは不明)ので、術前化学療法をすべきかと思います。先にopeを勧める理由として、もし化学療法を行い、効果が乏しいとすると、opeで切除が出来なくなってしまう症例が存在します。もしかするとそのあたりを危惧、懸念されているのかもしれません。(文責 鈴木)

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