No.12326 術後の治療について

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2020.01.02 みかん (匿名) 0 Comments

72歳の母ですが、術前検査で、浸潤癌、ホルモン陰性、HER2陰性、グレード2、Ki-67 80% 13×6.7×4.8mmの為、温存手術を12/9にしました。術後病理検査で、センチネルリンパ節(-)0/2 腫瘍の大きさ10×20mm、グレード2、脈管浸潤なし、Mib1 74% ホルモン感受性再検査中です。先生より、術後化学療法の話が出ています。アルコールのアレルギーと、週1回を12クールとの提案があり、たぶんパクリタキセルを使用するのではと思います。減量で考えられているようです。年明け、再度先生と話し合うことになっています。

1) まず、化学療法をした方がいいのか、ほかにも化学療法剤があると思うのですが、なぜパクリタキセルの方法が選択されているのか。(パクリタキセルは抹消神経障害がかなり残ると書かれていたので、予後が少し心配です。

2) 減量しても効果があるのか。

3) 新薬RARP阻害薬や抗PD-L1抗体は使えないのか。

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2020.01.02 34 0 コメント

術後薬物療法は、体のどこかにまだ潜んでいる癌細胞を根絶して、再発を予防する目的で行います。再発リスクの予測因子には、腫瘍の大きさ、リンパ節転移、癌細胞の増殖能、HER2の状態、脈管侵襲等がありますが、現時点では、「再発の危険性の高い群、中くらいの群、低い群」に判別して治療を行うのが限界です。再発リスクが高い場合は、薬物療法を行い、低い群では勧めませんが、判断の難しいのが中間リスクの群です。この場合は、再発予防効果と副作用、患者さんの意向等を総合的に検討して、治療法を決めることになります。

1) 再発リスクの高い群では、化学療法が必要となりますが、それぞれの患者さんによって異なる再発リスクの予測因子の状態を検討して、どのようなレジメが良いかを選択することになります。一般的な初期治療のレジメとしては、AC療法、EC療法、FEC療法、TC療法、3週毎ドセタキセル、毎週パクリタキセル等があります。パクリタキセルの副作用としては、しびれ、骨髄抑制、脱毛等があります。しびれに関しては、半数程度の割合で出現しますが、終了後数ヶ月以内に回復することが多いようですが、これも個人差があり、やってみなくては分かりません。

2) 術前の検査で、「HER2陰性、ホルモン受容体低発現、高増殖能」であれば、サブタイプはルミナルBであり、ホルモン療法と化学療法を行うことになり、また、「HER2陰性、ホルモン受容体(-)」であれば、トリプルネガティブであり、化学療法を行うことになります。いずれにしても、効果と副作用を天秤にかけながら,減量も含めての治療計画をたて、主治医の先生と充分にご相談しながら、治療を進めていくことになります。

3) RARP阻害薬リムパーザは、遺伝子乳癌の治療薬なので、遺伝性の乳癌かどうか、調べる必要があります。抗PD-L1抗体薬は、PD-L1陽性のトリプルネガティブ再発乳癌に対して、パクリタキセルとの併用で、2週間間隔で点滴する治療法です。患者さんの状態を最も把握して下さっている主治医の先生とご相談の上、納得のいく治療法を選択してください。(文責 須田)

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