No.12376 トリプルポジティブの補助療法について

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2020.03.04 匿名 0 Comments

どうぞよろしくお願い致します。2/8に左乳房、切除しました。術前は非浸潤と言われていましたが、術後は、浸潤が4ミリ×3ミリありました。乳房内伸展は、88ミリ×26ミリ のコメド壊死です。リンパ節、リンパ菅、血管侵襲はなし。ER 85%、 pgR5%、HER2 3+、ki-67 6.6%、グレード 2でした。

主治医は単独のハーセプチン投与と、ホルモン療法を勧めました。私はホルモン療法(ノルバデックス)だけを選びましたが、再発転移が怖いです。この場合、無治療だとどれくらいの再発率があるのか知りたいです。ホルモン療法だけだと、どれくらいの再発率なのか、果たしてハーセプチンの単独投与の必要があったのか、抗ガン剤を含めた抗HER2療法をすると、再発率がどれくらい下がるのか、教えていただけませんか? トリポジですが、この場合、超早期と思っていいのでしょうか? 再発リスクは極めて低く、ほとんどないと思っていて良いのでしょうか? そもそも無治療でも再発率は、5%未満でしょうか? とても不安です。どうぞよろしくお願い致します。

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2020.03.04 清水 0 コメント

ご指摘のように、無治療の再発率は5%程度と思います。ホルモン療法を追加すると、再発率は3%程度に減少するでしょう。ハーセプチン単独投与という治療法のエビデンスはないので、その効果は不明ですが、再発治療の時のデータから類推すると治療効果はないと思います。ハーセプチンを使う場合は、化学療法と併用することが原則です。化学療法とハーセプチンの併用効果は10mm以上の浸潤径がある場合に有効であることが臨床試験によって証明されているので、現在のガイドラインでは、浸潤径が5mm以上の場合に使うことが勧められています。したがって、貴女のがんの場合、ハーセプチン+化学療法という治療は効果が小さく副作用が強いということになり、投与するメリットが小さいと考えた方が良いと思います。浸潤径が5mm以下の場合、“超早期”と呼ぶかどうかは別として、“極めて早期”と考えて良いと思います。私のお勧めは無治療ですが、副作用なく内分泌療法剤が内服できるのであれば、内服することによって少しでも再発率を下げる効果と、対側乳癌の予防という効果を期待して、内分泌療法剤(閉経前ならノルバデックス、閉経後ならアロマターゼ阻害剤)を内服することもお勧めできます。(文責 清水)

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