No.12019 異時性両則乳癌の抗癌剤について

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2017.02.22 E.E. 0 Comments

異時性両則乳癌の抗癌剤について質問させていただきます。 2012年6月、47才で右乳癌温存手術。ステージ1  1.9ミリ×1.6ミリ  リンパ節転移無し  グレード2  Ki 67=86%  トリプルネガティブ。 術後化学療法 FEC 100(3w)×3回  TC(3w)×3回 。放射線2グレイ×25=50グレイ 。
2016年11月、51才 、左乳癌温存手術。ステージ1  1.5ミリ×1.5ミリ  リンパ節転移無し  グレード3  Ki 67=20%  トリプルネガティブ 。 術後化学療法・予定  EC (2w+Gラスタ)×4回  1wパクリタキセル×12回 。 放射線2グレイ×25=50グレイ 。現在EC +Gラスタ、3回まで終ったところです。 FEC 、EC、TC、パクリタキセル。それぞれ心毒性が心配です。 特にEC ですが、既に前回FEC 100を3回打っているので、今回4回は多いのでは、と心配です。 前回FEC 100は3回でしたので、今回のEC も3回でいいのではないかと思うのですが。 EC の3回と4回では、生存率に大きな差があるのでしょうか。 パクリタキセルも12回必要でしょうか。 1期ですがトリプルネガティブ、 抗癌剤と放射線しかないのはわかっていますが、心毒性も心配です。 先生でしたらどの薬剤を何回打つか、ぜひ教えていただきたく、よろしくお願いいたします。

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2018.04.13 緒方 0 コメント

パクリタキセルやドセタキセルには心毒性はありません。

Eのみの毒性と思ってください。

EC (2w+Gラスタ)×4回 1wパクリタキセル×12回が、EC (2w+Gラスタ)×3回 1wパクリタキセル×12回になったら、生存率に大きな差が出るわけではありません。

なぜなら比較したデータがないからです。

前半4回をdose denseといって、ぎゅっと縮めて投与するスケジュールですが、後半とセットになっていて、それは臨床試験でいろいろな検討がなされた結果のセットだったり、スケジュールだったりします。前半4回のレジメンで、一定の評価を得ているものですから、3回に安易に減らすことは普通はしません。

また、右乳癌の時の3回-3回のセットは、どこでも行われているわけではないので、治療された施設での臨床試験などの可能性もあると思われます。

私なら、EC (2w+Gラスタ)×4回 1wパクリタキセル×12回で問題ないと思います。(文責 緒方)

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