No.12412 再発後の治療方法について

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2020.05.02 ひろ 0 Comments

私は2度の温存手術と、3度目で全摘再建手術をしました。その後は3カ月に一度の定期健診と、半年に一度のマンモとCT検査をし、リュープリン注射(今は終了)とタモキシフェン服用も続けていましたが、鎖骨下の皮膚下に、コロコロの動かないしこりを見つけました。連休とコロナウイルスの為、連休明けにCT検査予定ですが、症状から悪性乳がんではないかと心配しています。もし乳がんだった場合、タモキシフェンが効いていなかったのでしょうか? 効いていない場合、次回はホルモン療法でなく、抗がん剤治療となりますか?

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2020.05.02 須田 0 コメント

診察・検査しなければ、はっきりしたことはわかりませんが、もし再発転移だとすればの話として回答します。

転移再発乳がんの治療は、ホルモン療法がまず選択されます。原則的には、一次内分泌療法が奏功した場合は無効になるまで治療を継続し、同様に二次・三次内分泌療法を行う事になります。内分泌療法が効かなくなった場合、化学療法に移行します。三次内分泌療法は、一次・二次で使用されなかった薬となります。

閉経前の場合は、LH-RHアゴニスト製剤と抗エストロゲン薬の併用からスタートし、抗エストロゲンが効かなくなったら、LH-RHアゴニスト製剤とアロマターゼ阻害薬を使います。閉経後ではアロマターゼ阻害薬が使用されますが、ステロイド性と非ステロイド性があり、最初に用いた薬で効果が見られなくなったら、もう一方に換えます。また、抗エストロゲンに換えることもできます。

LH-RHアゴニスト、抗エストロゲン薬、アロマターゼ阻害薬、それぞれに何種類かの薬が出ていますので、どの薬を使うかは主治医と相談することになります。ホルモン療法の効果の可能性がある間は、ホルモン療法を続けることになりますので、再発転移であれば、これからの治療方針を主治医からよく聞いて、頑張っていただきたいと思います。(文責 須田)

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