No.12438 浸潤小葉癌部分切除後の治療について

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2020.05.30 チョコ 0 Comments

こんにちは。よろしくお願いします。術後の治療について、化学療法をしたほうがよいのかどうか、ご意見をお願いします。術前検査は、以下です。
浸潤小葉癌 しこり25cm、拡がり横3.8cm 深さ3.7cm 放射状6.8cm、核グレード:1、エストロゲン受容体:+、プロゲステロン受容体:+、HER2:-、Ki-67:38%

49歳、閉経前(子宮内膜症のため、リュープリン注射をしています)。腋窩にリンパ節腫大が見当たらないため、温存手術後は、放射線+ホルモン治療をするとの診断でした。手術の際、リンパ節への微小転移が1個あったが、廓清せず、上記の治療でいきましょうとのことでした。癌はすべて取りきれたそうです。病理結果で、リンパ節への微小転移1個はマクロ転移2.5mmであったため、化学療法を行ってから、放射線+ホルモンにすすんだほうがよいと言われました。マクロ転移が1個でもあった場合は、化学療法をしたほうがよいのでしょうか? また、ki67値や浸潤の大きさなど、総合的に見た場合の術後治療のアドバイスをいただけますか。よろしくお願いします。

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2020.05.30 須田 0 コメント

術後の化学療法を行う最大の目的は、体のどこかに潜んでいる可能性のある微小転移を根絶させることにあります。また、腋窩リンパ節を廓清するかどうか(取り除くかどうか)についてですが、病理検査でセンチネルリンパ節に転移がないか、あるいは転移があっても一定の条件を満たす場合は、腋窩リンパ節の廓清を省略することも、標準治療として認められています。センチネルリンパ節の転移が微小(2mm以下)であった場合は、腋窩リンパ節に転移がある可能性が低く、廓清省略が可能です。また最近では、センチネルリンパ節に2mm以上の転移があっても、「①センチネルリンパ節への転移が2個以下、②乳房のしこりの大きさ5cm未満、③乳房温存手術を行い、術後に腋窩を含む放射線治療を行う、④術後薬物療法を施行」という条件をすべて満たしていれば、腋窩リンパ節の廓清を省略しても生存率は低下せず、遠隔再発率も上昇しないというデーターがあります。

貴女の場合、細胞増殖の指標であるKi67が38%と高いので、化学療法は必要です。2.5mmの転移についての考え方は、上述のとおりです。放射線療法と化学療法の両方を受ける必要がある場合は、生死にかかわる可能性がある遠隔転移を減らす目的で、数か月間の抗癌剤治療を先に行い、その後に放射線治療を行うことが一般的です。化学療法の薬剤につては、主治医と相談のうえ、納得のいく治療を選択してください。乳癌治療は日々進歩していますので、前向きに頑張っていただければと思います。応援しています。(文責 須田)

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