No.12446 トリプルネガティブ乳がんステージ1の治療選択と手術方法

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2020.06.12  Y.M. 0 Comments

4年前に右側乳がんになり、ハーツゥ陽性タイプ、1.5センチのステージ1で、術前抗がん剤、ハーセプチン、温存手術、放射線を行いました。術前抗がん剤の時点で、腫瘍は消えてくれました。経過観察で順調だと思っていた所、4月下旬頃から反対側の左胸にシコリを感じ、エコー、CT、針生検、MRIの結果、今度は左側に新たに癌が出来てしまったようです。CT、エコー、針生検、MRIの結果だと、1.5センチの癌で、リンパの転移は明らかではなさそうですが、タイプが、トリプルネガティブのステージ1と言われてしまい、治るものなのか不安で不安で、どのような治療が最善なのか、アドバイスを頂きたいです。

主治医は、腫瘍内科と乳腺外科の2人の先生がいますが、抗がん剤を術前にするか、後にするか、悩んでいます。術前抗がん剤のメリットは、抗がん剤で腫瘍が消えなかった場合、再発予防にゼローダという経口薬を使う事ができるということだそうです。術前ならば、抗がん剤は明日から始められるそうです。手術先決にする場合は、来週には出来るそうです。腫瘍も1.5センチと今なら小さいので、術前抗がん剤と術後の抗がん剤、どちらを選択すれば良いのか。どちらにしても不安です。右側の時はハーセプチンを使えたので、抗がん剤も良く効いてくれ、完全に消す事が出来ましたが、トリプルネガティブだと、はたしてどのような抗がん剤が効くのか、効かない場合、癌を体に放置し、その間に他に転移してしまうのではないかと、1.5センチと小さいうちに早く取ってしまった方が良いのではないかと不安になってしまいます。

1)ステージ1でも、術前抗がん剤をした方が、抗がん剤を変えたり選択が広がるのでしょうか。

2)トリプルネガティブの情報は、悪い事しか入ってこないのですが、根治を目指し、長生き出来るのでしょうか。

3)また、手術方法ですが、私の場合、4年前に右側温存術のため、抗がん剤と放射線を使っていて、心臓のことを考えると、左の場合は全摘の方が良いのではないかと言われました。両側を放射線照射するとなると、重なる部分があり、危険なのでしょうか。遺伝子検査を検討してから全摘を選択しても遅くないのでしょうか。手術先行となると、来週には手術の枠があるそうなので、手術方法も決めないとなりません。ですが、まずは抗がん剤を先にするか後にするか、抗がん剤を先にするとステージが上がらないか心配ですし、手術を先にするとゼローダという薬の選択肢が減るので、どれが最善策なのか迷ってしまいます。

子供の為にもまだまだ生きていないとなりません。根治目指せる方法をよろしくお願いします。

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2020.06.12 0 コメント

1)左乳がんに関してはサブタイプがトリプルネガティブとわかっており、しこりのサイズが1.5cm、ステージ1の乳がんであっても再発予防目的で抗がん剤加療が強く推奨されます。術前施行と術後施行は予防効果が同等とされており、術前に施行すると、しこりのサイズの変化でその効果判定が出来るメリットがあると言えます。

2)トリプルネガティブ乳がんは、その他のサブタイプに比べ再発率が高いことは確かですが、根治できるケースは決して少なくありませんので、標準治療を頑張って頂きたいと思います。

3)手術先行しても術前化学療法の方針としても、どちらも正解です。ですから自分が現時点でより惹かれる方を選択すればよいと思います。また片側乳がんで術後放射線治療施行している場合でも、その詳細がわかっている場合は、対側乳がん術後の放射線加療は安全に行えるケースが多いと思います。私見では必ずしも全摘は必要がないと考えます。(文責 谷)

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