No.12532 現在の治療法について (HPNo.12502-2)

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2020.10.11 ちろ 0 Comments

20年前に乳がんが見つかり部分切除、8年前に3度目の手術(全摘)をしました。今年5月に手術側の胸壁に再発、リンパと肺に転移も見つかり、ベージニオとフェマーラ内服治療が始まりました。今はベージニオ副作用の下痢も少なくなりましたが、体重減少が続いています。5月に38kgあった体重が34kgになり、3か月で体重の10%減です。私は悪液質を心配していましたが、主治医は”悪液質でない”という返事だけです。こちらの相談室の先生も悪液質について質問しましたが、「悪液質ではなく薬の副作用でしょう」という回答でした。

1) 私は癌が身体の栄養を奪って体重減少するのが悪液質だと思っていましたが、『悪液質』とはどういうものでしょうか? 薬の副作用での体重減少は悪液質と言わないのでしょうか? 主治医は体重減少を重く考えていないようですが、薬の副作用であれ体重減少はあまり重要ではないのでしょうか?

2) 治療後3か月半のCT検査で腫瘍が小さくなっていました。薬が効いているとの事ですが、これは延命に繋がるって事ですか? それとも癌が小さくなろうが、なかろうが、大きさに関係なく、余命は変わらないのでしょうか?

3) 他の方が色んな検査(MRI、骨シンチ、PETなど)をしているのを聞きますが、うちは月一回の血液検査と3~4か月に一回のCTのみです。これで本当に進行を把握できるのかも不安です。通院している病院は県の総合病院で、がん診療連携拠点病院と指定されている大きな病院ですが、ベージニオの経験が未だ殆どなく、質問しても曖昧な返事しか返って来ません。身体の不調、変化を伝えても、「私の考え過ぎ」という事で終わってしまいます。相談できる専門家がいないという思いでとても不安です。セカンドオピニオンも考えましたが、いずれ入院となった場合、大きな総合病院にいた方が良いのではないかとも思います。
4) 本当に今の主治医のやり方で大丈夫だと思われますか?

こちらの相談室の先生や他の先生の考えもお聞きしたいと思います。いくつか質問(①②③④)書きましたが、宜しくお願い致します。

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2020.10.12 久保内 0 コメント

1)「悪液質」という言葉の定義はかなり難しいのですが、おっしゃるとおり『癌などの消耗性疾患で生じた栄養失調の状態』と解することが出来ます。薬の副作用で下痢や食欲不振で体重減少が起こった場合は、薬剤の投与中止で改善すると思われるので、悪液質という概念には相当しないと思います。この場合は、体重減少が進行性のようなので、薬の副作用として適切な対応をしてもらう必要がありそうです。

2)抗悪性腫瘍剤の効果判定は、腫瘍径の30%以上縮小すれば有効とされ、変化がない場合も、進行の停止や症状の緩和が認められれば有効とされます。この場合は縮小している由ですので、有効と判断されます。しかし、縮小効果と延命効果は必ずしも一致しません。ただしベージニオとフェソロデックスの併用では、全生存期間の延長が証明されており、有効であれば余命の延長が期待されます。

3)再発治療の多くの場合、薬剤は全身に効くので、対象病変の縮小が得られれば他の部位にも有効です。しかし、一方で縮小していても、他の部分で増悪している場合が有り、長期の経過観察では全身の転移状況を観察することも必要だと考えます。いろいろの検査を次々行っても無駄なことが多いですが、1年に一度位はPET等での評価は必要ではないでしょうか。

4)効果のある治療法を選択してもらえて、「月一回の血液検査と3~4か月に一回のCT」をされているので、癌治療としてはほぼ問題ないと考えます。ただし、患者さんの気にされている「体重の減少」に対しても、きちんと対応されているかどうかが気になりますが…。(文責 久保内)

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