No.12564 化学療法に使用する薬の選択について

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2020.11.18 ZZ 0 Comments

11/26から術後化学療法が始まります。病理の時点ではTC療法のみ提案されましたが、妊孕性保存を勧められ、大学病院の婦人科を受診した際に医師と一緒に見た診療情報提供書に、「TCまたはFEC+ドセタキセル」という記載があったため、そのことにについて確認しました。病理の時点で、どちらかを実施するということは決めていたが、私が混乱すると思い、その時はFECの話をしなかったとのことです。

FECも検討した理由は、ki67値とER値(陽性ですが、PgRが陰性のため、ほぼトリプルネガティブと考えてよいとのこと)と、グレードが3だから、とのこと。ACやECではなくFECを選んだ理由は、受診しているがんセンターではFECの実施件数が多く、副作用に対してのコントロールができるからとのことでした。標準治療はTC療法とのことですが、再発リスクが高いため、薬については先生方が症例検討会でかなり悩まれたそうです。TC療法でも問題はないと思うが、再発リスクを徹底的に下げたいのであれば、FEC療法のほうがよいのではないか、ただし、FECは副作用がきつく、(副作用に)耐えられない人もいるとのことで、私自身の生活や副作用等のことを考えて、どちらにするか次回の受診までに決めてほしいとのことでした。

親に伝えたところ、再発したときに責任逃れをするために、私に薬を選ばせている、無責任だ、と言っていましたが、主治医の話し方から、きちんと私のことも考えてくれていると感じました。向こうはプロなのだから、主治医に任せるべきだ、というのが親の考えです。

相談室の先生方であれば、私の例ではTCとFECどちらを選ばれるのでしょうか? また、患者に選択させるということはあるのでしょうか? 主治医の話しぶりでは、FECをやったほうがよさそう(FECを提案したい)な感じに受けました。セカンドオピニオンも検討しましたが、私自身も早く化学療法を始めたほうが良いと考えており、主治医も、今の治療スケジュールに間に合うようであればセカンドオピニオンを受ける、間に合わなければ受けない方向で良いのではないかと提案してくださいました。実際に間に合うかどうかはまだわかりません。

病理結果は、腫瘍径2.3cm(浸潤径は聞きわすれたままです)、充実性乳がん グレード3 ki67値50%以上 ER陽性 PgR陰性 HER2+1 です。

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

 

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2020.11.18 0 コメント

乳がん術後の化学療法についてのご質問ですね。妊孕性温存を勧められたとのことで、貴女は30代(あるいは20代)女性であり、提示されている化学療法の内容より、手術の際に腋窩リンパ節転移はなかったものとして考えたいと思います。ただ通常「ER陽性、PgR陰性」はトリプルネガティブとは異なり内分泌治療の適応ですが、貴女の場合はER陽性でも、その値がとても低いという意味でしょうか? もしERが通常の陽性であれば、術後補助内分泌療法の効果も期待できますので、化学療法の意義も大きく異なってまいります。本題のTC療法を選ぶかFEC療法(またはEC療法)を選ぶかですが、結論から言えばどちらも正解であり、それ故、私も主治医の先生と同様に患者さんと一緒に考える様にしております。これはその結果に責任を負わないための無責任ではなく、患者さんと同じ方向を向いて治療を行ってゆきたいという主治医の思いだとご理解頂きたいと思います。どの治療を行っても、あるいは行わなかったとしても、そのいい面が出ることもあれば裏目に出ることもあり、それらをすべて患者さんと一緒に背負っていく必要が主治医にはあると考えているからです。貴女の望む回答ではないかもしれませんが、この回答の趣旨をご理解頂いた上で、ご家族ともよく検討して頂き、納得頂ける結論を出せることを心より願っております。頑張ってください。(文責 谷)

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