No.12090 葉状腫瘍の追加手術について

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2018.01.11 0 Comments

41歳主婦です。昨年12月に、全身麻酔で、3cmの葉状腫瘍の摘出手術を行いました。術前の組織検査では線維腺腫であった為、マージンは取らず、腫瘍のみの摘出になっています。病理の結果、良性でしたが、切除断端が一部陽性とありました。主治医は、再発することもあるので、今後も経過観察をと言っていましたが、追加手術は必要無いのでしょうか? 断端が陽性で(たとえ一部でも)、再発しない可能性もあるのでしょうか? 色々とネットで調べ、葉状腫瘍の恐ろしさと、再発を繰り返すと悪性度が増す事もあると知ったので、もし再発したらと思うと恐くて不安です。こちらから強く、マージン確保の追加手術をお願いした方が良いでしょうか? それとも、経過観察をし、再発したら次こそ十分なマージンをつけての手術でも、手遅れにはならないでしょうか?

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2018.01.11 高橋 0 コメント

ご相談どうもありがとうございます。葉状腫瘍にも良性と悪性がございます。良性で断端陰性であれば追加手術は必要ありません。悪性で断端陽性であれば必ず追加手術が必要です。Cさまの場合には、良性で断端陽性。ガイドライン上は、良性、悪性問わずに、1cmの余裕(マージン)を確保して切除するべきであると記載されておりますので、ガイドラインに従えば、さらに最低でも1cm正常乳腺を追加切除する必要性がございます。しかし、追加切除を望んだとしても、正確にどの部位が断端陽性なのかの判断が難しく、乳腺全体的に追加で大きく切除することになると考えます。それだけの利点があるかどうか。手術をされた主治医の先生とのご相談になると存じます。一方、十分な切除をしたとしても局所再発があり得る疾患ですので、追加切除をしたとしても、慎重な経過観察は必要です。もう一度主治医の先生とご相談してみてくださいね。応援しています。(文責 高橋)

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