No.12086 全摘の手術を控えています

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2017.12.18 K.M. 0 Comments

乳がんになり、来月には全摘の手術を控えています。不安な事があり、どうにも落ち着かないので、質問をさせて頂きたくメールしました。時系列:全て同じ病院の乳腺外科で、それぞれ担当医は変わっています。二年前:1cm位のシコリをみつけ細胞検査をしたところ良性腫瘍、年に一度の検診で良いと言われました。昨年:シコリが2cm位に大きくなっている。同じ病院で市のマンモグラフィーを受けましたが問題なし。高濃度乳房です。今年:シコリが4cm位になり再度検査をうけると、乳管がんが見つかりました。1/4切除or全摘。同時再建を勧められました。不安なのは、今年の検査の時に、「シコリなんか無いよ。」と否定された事です。別の日にも聞いたのですが、「シコリじゃなくて乳腺です。」と言われました。それでは2年前の良性腫瘍という見立てが間違っていたという事なのか・・・、2年間悪性の腫瘍を放置したという感がいなめません。でも1/4切除や同時再建を進めるくらいだから、できたばかりの乳がんなのかな?とも思いたくなります。そこで質問なのですが、お医者さんは見落としや検査ミスを認めない事はありますか? 2年放置した悪性のがんがあっても、1/4切除、同時再建を勧めたりしますか? それが分かったからと言って争う気力はありません。「たとえミスがあったとしても、やるべき事は前進するのみ。」と、家族で結論は出ているのですが、それでも一人考えると胸が苦しくなります。お忙しい所大変恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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2017.12.18 清水 0 コメント

大変に難しい質問ですね。乳がんに限らず病気の診断というのはとても難しいのです。診断する時点で得られた情報(乳がんであればしこりの大きさ、触診所見、マンモグラフィーの所見、エコーの所見、細胞診、組織診等の結果)から最も考え得る診断をし、その経過をカルテに記載します。結果としてその診断が違ったとしても、それをミスとは言いません。しかし、どれかの検査の結果を確認しなかったとか、検査結果を他人と取り違えたなどという場合には、明らかにミスですから、通常は謝罪します。診断について疑念がある場合は2nd opinionを受けて、その先生(その病院)の診断が妥当であったかどうかを確認する方法があります。しかし、一般的に2nd opinionは結果論になる(結果がガンであるとわかって画像をみるので、バイアスがかかる)ので、厳しく診断される傾向がありますが…。慰めるために言うのではないのですが、もし本当に、最初の診断の時点でガンであって、2年放置した後に診断されたとすれば、このガンの増殖は遅い方と考えられますから、決して手遅れということはありません。ER,PR陽性、Her2陰性乳がんであることが予想され、術式にかかわらず内分泌療法をしっかり行えば、長生きできるのではないかと思います。(文責 清水)

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