No.12749  放射線の臨床研究について

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2021.10.26 匿名 0 Comments

温存手術で断端陰性で取り切れていれば放射線治療を省略するという臨床研究に、もう数千人が参加していると聞きました。これから放射線治療を省略するというのは、スタンダードになるのでしょうか?

薬も良く効いていて、断端陰性なので、省略できるなら省略したい気持ちと、悪性度も増殖スピードも早く、大人しいタイプでないので、リスクが高いかなと不安に思っています。放射線で胸が更に小さくなったり、副作用も心配なので、省略できるなら省略したいです。

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2021.10.27 鈴木 0 コメント

質問有り難うございます。温存手術後の残存乳腺は、10-20%の局所再発(厳密には新規の乳癌も含まれる)が起こり得るため、放射線照射を行い、そのリスクを下げるのが目的で放射線照射を行うのが標準治療です。ご指摘の臨床研究に関しては、情報がなく、そのような研究が進んでいるのかは不明です。仮に研究が進んでいたとして、その目的は、①照射を省略しても再発率に違いがないか、②長期的な予後はどうか、③省略できるのはどのような病理学的特徴のある症例か、などを検証するために行うわけで、現状、数千人が参加していても、省略が可能と結論が出ている訳ではなく、むしろ省略することで、①再発率が高くなる、②長期的な予後が悪くなる、などの結果になる可能性もあります。そこを理解して、臨床研究に参加されるのは、個人の自由意志ですので、慎重に判断されたらよいと思います。

結果が出る以前の話であれば、照射は行うべきと考えます。(文責 鈴木)

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