No.12770 乳がん術後の抗がん剤治療について

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2022.01.15 S.K. 0 Comments

63歳、2021年12月17日 腫瘍のみの切除手術を受けました。

病理診断結果 :

組織型:浸潤性乳管癌(充実型)、 切除断端:陰性、 浸潤癌の大きさ:0.6㎝×0.6㎝ 、 非浸潤癌の広がり:1.6㎝、  リンパ節転移の個数:0/3、  核異型度:3(悪性度が高いと説明されました)、  Ki-67:40%、 タイプ:トリプルネガティブ、 病期:stage Ⅰ

今後の抗がん剤治療について受けるか受けないかを決めるよう言われましたが、決めかねております。ご意見を伺いたく、よろしくお願いいたします。

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2022.01.15 0 コメント

乳がん手術を施行して、浸潤がんのサイズが6mmと小さく、腋窩リンパ節転移もなく、ステージⅠであったにもかかわらず、サブタイプがトリプルネガティブであり、抗がん剤による術後の再発予防治療(補助療法といいます)を行うか否か迷っておられるということですね。結論から申し上げますと、抗がん剤の補助療法を行うことを私はお奨めいたします。乳がんの再発を左右する因子は、乳がんの進行度合い(すなわちステージ)よりも、むしろ乳がんの性質(すなわちサブタイプ)によるところの方が大きいとされており、貴女の場合、ステージは低いですが、サブタイプがトリプルネガティブであり、総合的には再発率は決して低くはないと考えなければなりません。補助療法を行わないと貴女のようなトリプルネガティブのステージⅠ乳がんの再発率は20-30%くらいであると考えますが、標準的な補助療法を行うと、およそ再発率をその半分程度に減少できる可能性があります。(文責 谷)

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