No.12788 温存手術後、断端陽性で追加切除

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2022.03.25 Y.S. 0 Comments

2月中旬に同時性両側乳がんで部分切除の手術を受けました。先日、病理検査の結果で、両側共に非浸潤癌は確定しましたが、右側が断端陽性で、追加切除となりました(局所麻酔)。そこでいくつか教えて頂きたい点があります。右側は良性だろうと言われていた腫瘤(6×5mm程度の物が同一乳管に2つ)をセレロ生検したら、非浸潤癌が見つかりました。術前のMRIではほとんど写らず、広がりはほとんどないと言われていたのに、実際には6cm以上になるかもしれません。

1、6cmも広がっている癌がMRIで写らない事はありますか? それともMRI後に広がったのでしょうか? MRI検査から手術まで2ヶ月空きました。追加切除は2ヶ月後なので、その間に広がっていかないのか不安です。

2、手術中の迅速検査で、断端の確認はしないものですか? 手術中に分かれば一度に済んだのではと、腑に落ちません。せっかく傷が落ちついたのに、また手術になり、落ち込んでいます。

3、追加切除でさらに広がりが見られた場合、全摘となる事も考えられますか?

4、断端陽性以外にも、非浸潤癌の再発率リスク因子と言われている項目が沢山当てはまります。45歳以下、高濃度乳腺、コメド壊死、グレード2〜3、両側乳がんなど。非浸潤癌の部分切除+放射線で再発率は5%程度と言われていますが、リスク因子が多い場合、どの程度再発率が上がりますか?

5、放射線開始が術後5ヶ月近くになりそうです。5ヶ月以内なら、術後すぐに治療開始した場合と再発率は変わらないのでしょうか?

以上、沢山の質問で申し訳ありません。どうぞよろしくお願いします。

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2022.03.26 0 コメント

1.癌の乳管内への拡がりを診断するにはMRI検査が最も感受性がよいとされておりますが、MRIでは異常が認められなくても、術後病理で癌の乳管内への拡がりを指摘されることはしばしばあります。

2.切離標本の断端迅速検査はすべての切除断端の確認ができるわけではないので、迅速検査では切除断端に癌が認められなくても、術後の病理検査で切除断端陽性(切除断端に癌が露出していること)と言われることがあります。そのため切除断端の迅速検査を行っている施設と行っていない施設があります。

3.直接拝見しているわけではありませんので詳細は分かりませんが、癌の拡がりがさらに認められた場合など、乳房の全摘出をお奨めせざるを得ないケースもあると考えます。

4.これらのリスク因子と再発率の関係を示す正確なデータは知り得ませんが、リスク因子が全くないものに比してリスク因子がそろっているものは3-4倍程度再発率が上昇するものと私は考えております。

5.おそらく大差ないものと考えられます。(文責 谷)

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