No.12803 HER2陽性乳ガンの治療法について

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2022.05.03 M.K. 0 Comments

51歳。術前では、画像上ということでステージ2bとなり、サイズ4.5センチほどのリンパ節転移あり。2つ。HER2陽性3+のホルモン−。 ki67は、45%でした。術前抗がん剤として、ドセタキセル+ハーセプチンの4クール行いました。

術後、右乳房全摘した後の病理検査ではステージ1となり、浸潤がん1センチ、非浸潤ガン含めると4センチとなり、リンパ節は、ひとつ摘出して、無しということでした。その後 カドサイラ14回予定で、現在6回目となっています。今回 術前にAC.EC療法など行っていない事や、放射線治療もやっていない事から、転移再発を心配しています。担当医に伝えた所、お薬がよく効いているのと、根拠のある治療法ですと言われたのですが、とても気になって相談いたしました。ネットなどでは、同じサブタイプの方、やはり皆さん ハーセプチンの他にも抗がん剤を使っているのですが…。よろしくお願いします。

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2022.05.03 清水 0 コメント

術後にカドサイラを使う根拠となっているのは“KATHERINE試験”という臨床試験で、ハーセプチンを使った術前治療で根治できなかった場合(今回の1cmの浸潤がんが残った場合など)、術後治療として、従来ならばハーセプチンを使うところ、それをカドサイラに替えたら無病生存期間が延びたというものです。この場合の術前治療は、タキサン+(ハーセプチン+/-パージェタ)+/-(AC or EC)です。ですから、術前にAC,ECを使っていなくてもOKなのです。現在のレジメンは主治医の先生がおっしゃるように根拠のある治療法なのです。もし心配であったなら、術前治療の段階でAC,ECの使用を先生に相談したらよかったということになりますが、もう戻れませんね。現在の治療でもEVIDENCE(科学的根拠)はあるので、信じて治療することをお勧めします。(文責 清水)

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