No.12825 ランマークと抜歯について

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2022.06.21 匿名 0 Comments

先日70代の母が骨転移(3か所)の告知を受けました。現在痛み等自覚症状はありませんが、骨折リスクがある1か所について放射線治療を先行し、放射線治療終了後、イブランスとフェマーラ開始予定です。

質問は、ランマークと歯科治療についてです。転移告知当日に主治医から虫歯の有無を聞かれ、半年ごとに行っている歯の定期健診でレントゲン撮影やクリーニングを終えたばかりだったので、ないと答えたところ、その日に早速ランマークの投与を受けました。病院側からランマークの副作用等について説明がなく、帰宅後、顎骨壊死のリスク等を調べ、かかりつけの歯科医に今後のメンテナンスについて相談したところ、顎骨壊死のリスクになり得る歯があるとのこと。今は自覚症状なしですが、ランマーク治療をするのであれば、今のうちに抜歯した方がいいだろうということになりました。歯科医はランマークの休薬は不要との考えでしたが、乳腺外科の主治医は安全のために抜歯前3ヵ月休薬した方がいいとのこと。抜歯は顎骨壊死のリスク因子と言われていることから不安が大きく、また抜歯前後の休薬によって乳がんの治療が遅延してしまうことも、とても心配しています。母も転移のショックに加えて、本来ランマーク前に抜歯処置すべきところを1回投与を受けてしまったショックと、顎骨壊死の不安とで参っており、なんとか最善と納得して治療に臨めるようにしてあげたいです。まだ研究途上で十分なエビデンスが確立されていない領域だと思いますが、以下の点について現時点での知見やお考えをお伺いできれば幸いです。

 1)抜歯前後のランマーク休薬について

最近の研究で、抜歯自体はリスク因子ではなく、感染源となり得る歯を温存することがむしろ顎骨壊死発症と優位に関係することや、抜歯前の休薬は不要といったデータが示されていること、日本口腔外科学会においても抜歯前の休薬は不要とのコンセンサスを得たとの記事も目にしました。投与回数も1回のみですが、「抜歯前3ヵ月の休薬」というのは一般的なのでしょうか。抜歯後も安全をみて2ヶ月休薬を要するとなると、半年近く治療ができず、不安です。また、イブランスの骨髄抑制による抜歯後の傷の治癒や二次感染への影響も考えると、イブランスも休薬で治療が滞り、その間に進行してしまうのではと心配です。

2)乳腺外科主治医と口腔外科主治医との見解に違いについて

今回のように両主治医の見解が異なる場合、どちらの意見を重視したらいいでしょうか。ちなみに乳腺外科の病院には口腔外科はなく、歯を診て頂いているのは地元のクリニックです。

3)低カルシウム血症予防のためのデノタス服用について

カルシウム濃度が高くない限り、予防のためにカルシウム・ビタミンDを服用することとランマークの添付文書に記載がありますが、主治医は実際に低カルシウム血症を発症しないと処方しない方針(?)のようでした。服用しなくていいのか不安なのですが、処方しないことは一般的なのでしょうか?処方をお願いした方がいいですか?

以上、まとまりのない長文で大変失礼しました。宜しくお願い致します。

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2022.06.21 石山 0 コメント

最新のエビデンスからは、ご指摘の通りで、口腔外科でのチェックをしながら投与は可能ですが、休薬やデノタスの使用など添付文書通りであれば2カ月は休薬でしょうが、単なる抜歯なのか、歯槽骨までの炎症があるなどハイリスクな抜歯なのかで異なります。当院では口腔外科医師と、患者さんの病状によってランマークの休薬を短くすることもあります。デノタスは全例に処方し、カルシウムが異常高値になれば中止するのが一般的で、異常高値はまずないので全例投与が安全と思いますが。(文責 石山)

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