No.12837 非浸潤乳管がん0期

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2022.07.17 mrp 0 Comments

非浸潤乳管がん0期と言われました。報告書の意味が知りたく、質問させていただきます。宜しくお願いします。

病理組織診断

Fina report
#1 3 4 6low-grade ductal carcinoma in situ suspected
検体1.6軽度拡張した細乳管の集蔟像が認められ内腔は低乳頭状増生を示す高円柱上皮で裏装されます 内腔には石灰化物を容れてます Columnar cell hyperplasia(CCH)flat epithelial atypia(FEA)atypical ductal hyperplasia(ADH)等が考慮される組織像です詳細については免疫染色(p63 CD10 CK5/6)を施行し再検討します
検体2.5脂肪組織の目立つ萎縮した乳腺組織です乳管の嚢胞状拡張が見られます石灰化(-)
検体3 1と同様の細乳管の集蔟像が認められます内腔に石灰化(-)
検体4 1と同様の細乳管の集蔟像が認められます同部に石灰化は見られませんが周囲の正常組織において石灰化(+)です
検体7脂肪組織の目立つ乳腺組織乳管拡張と小さなfibroadenomaが認められます石灰化(-)悪性所見は認められません
検体8.9.10.11.12脂肪組織の目立つ乳腺組織石灰化(-)悪性所見は認められません
免疫染色を施行
上記異形腺管の上皮の2相性は保たれます乳頭状の増生部ではCK5/6は一様に陰性ですADHないしlow-gradeが考慮される組織像です大きさが2mmを超えていることからlow-gradeDCISが疑われます

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2022.07.17 須田 0 コメント
  • #1~12は、摘除標本を12枚にスライスして12個のプレパラートを作り、1~12迄番号を附って、どのスライスに病変があるかが記載されています。
  • プレパラートの1、3、4、6に低グレードの(ductal carcinoma in situ=DCIS)非浸潤性乳管癌の疑い
  • プレパラート1、6経度拡張した細乳管・・・・内容には石灰化物を容れています。
  • Columnar cell hyperplasia(CCH) 円柱上皮過形成

円柱上皮の正常な細胞の数が以上に増えている病変

Flat epithelial atypia(FEA)平坦型上皮異型

1あるいは3~5層の経度異型を伴う上皮細胞が乳管上皮細胞を置換している病変

Atypical ductal hyperplasia(ADH)異型乳管過形成

癌化の前段階(前がん状態)または良性と悪性の境界病変

上記の病変をまとめて乳管内増殖性病変と言いますが、どの病変が適切な診断かを決めるために免疫染色を行い、その結果を参考にし、再検討します。

免疫染色:抗体を用いてサンプル中の抗原のみを、発色反応を組み合わせて、検出する方法です。

P63

基底細胞の核に陽性となります。癌は基底細胞を含まないため腺管の周囲に陽性所見がみられる場合は、癌を否定する強力な証拠となります。

CD10

浸潤癌周囲の間質に発現しますが、浸潤癌の19%が陽性となります。非浸潤癌や正常乳腺の間質細胞はCD10 の発現は認められません。

CK5/6

基底上皮細胞はCK5、CK6を発現します。乳管内増殖病変で良性の乳管過形成ではモザイク状陽性パターンを示し、異型乳管過形成~非浸潤性乳管癌では陰性パターンになります。

プレパラート7には(fibroadenoma)線維腺腫があります。

プレパラート8~12、悪性所見はありません。

免疫染色がなされ詳細に検討した結果と大きさを考慮してDCISが疑われます(≒考えられます)との結論です。主治医に分からないことは聞いて、説明を受け、十分理解したうえで納得いく治療を受けて下さい。(文責 須田)

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