No.12874 最終病理1a

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2022.09.19 匿名 0 Comments

ステージ2bです。術前抗がん剤、手術を経て、最終病理でnon-pCRステージ0になれず、ステージ1aとなり、術後カドサイラをしました。画像で確認出来るサイズまで大きくなって、再発と判明するまでは、残った癌がどうなったかを調べる手段は無いですよね? 術後カドサイラをしてもpCRを確かめる術がないと、再発までは私はステージ1aの癌患者のままという認識で良いのでしょうか? よろしくお願いします。

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2022.09.20 須田 0 コメント

相談内容の経過を要約しますと次のようになります。

初診時の臨床的病期分類(ステージ)はⅡBの状態で、術前化学療法を行い、手術をしました。手術した摘除標本を病理検査したところ、病理学的に(p)完全奏効(CR)ではなく、化学療法で小さくなった遺残癌があり、病理学的病期分類でⅠAであったので、術後にカドサイラの治療をしました。「残った癌がどうなったか」については、手術をしているので目に見えるものはなく、潜んでいると思われる癌細胞はカドサイラで対処しています。切除標本がないので、病理学的(p)な結果はありません。

 

術前化学療法の治療効果を病理組織学的に判定する方法は、組織所見から効果を直接推定するもの、遺残癌の量を評価するもの、遺残癌の量にその他の因子を組み合わせたものに分けられます。病理学的完全奏効(pCR)か否かの判定は、遺残癌の量を評価するものに含まれます。

術前化学療法後、病理組織学的に治療効果を判定することは、治療効果の確認と予後の予測のために勧められています。しかし、化学療法後の手術標本の病理検索方法や治療効果の判定基準は標準化されていませんので、詳細については病理報告書を見ていただきながら、主治医に疑問点を含め、説明をお願いしてみてはいかがでしょうか。(文責 須田)

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