No.12059 乳癌の皮膚転移の場合の抗がん剤の種類について (HPNo.12049-3)

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2017.08.14 0 Comments

先日は乳癌の皮膚転移と抗がん剤治療について教えていただきまして、本当にありがとうございました。今も抗がん剤治療には抵抗がありますが、主治医の先生としっかり話し合って今後の治療(おそらく抗がん剤治療)を考えたいと思います。何度も申し訳ございませんが、参考までにもうひとつだけ教えていただきたいのですが、私のような場合の抗がん剤の主流的な薬剤名はどのようなものでしょうか。事前に知っておきたいという思いがやはりありましてお願いいたします。念のため、今までの経緯を再度記載しますのでどうかよろしくお願いします。簡単な経過は以下の通りです。

10年ほど前に左乳房の非浸潤癌が見つかり、温存手術と放射線治療を行う。 7年前、同じ左乳房に石灰化が見つかり左乳房同時再建を行う。 2年前に右乳房全摘を行い、ユーエフティ内服を2年間行い、これからホルモン治療に入る寸前だったのですが、 全摘した左乳房にまた、5ミリ程度のしこりを発見し、先日日帰り手術にて摘出しました。 病理検査の結果とPET CT検査の結果で抗がん剤治療と場合によっては放射線治療との方針。
【病理診断】
Invasive ductal carcinoma, recurrent and metastasis into skin, skin, excisional biopsy.

[ Additional report on ER , PgR , HER-2 immunostains ]
皮膚生検標本により、真皮内に主に小索状構造を呈し浸潤する異型細胞が明らかで、 浸潤性乳頭癌の皮膚転移再発と考えられる像です。
[ ER , PgR , HER-2 に関する追加のご報告 ]
ER 陽性(Proportion Score(PS) 5 , Intensity Score(IS) 3 , Total Score 5+3=8)、 PgR陽性(Proportion  Score(PS) 5 , Intensity Score(IS) 3 , Total Score 5+3=8)、HER‐2 陰性(score 0)でした。

【PET検査報告】 ~別の病院で受けました~
FDG-PET
右傍胸骨リンパ節への軽度の集積亢進あり
SUVmax2.4→2.88
リンパ節転移を否定できず、貴院でのCTでの経過と併せ評価ください。
また、その尾側でも傍胸骨領域にごく淡い集積あり。
SUVmax1.38→1.63
こちらは有意な所見とは言い難い。
右乳腺または近傍の胸壁には淡く索状の集積亢進あり。
SUVmax2.77→3.41
性状からは術後変化を疑う。局所所見と併せ評価ください。
他、有意な集積亢進を指摘できない。

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2017.08.14 石山 0 コメント

一般的に、これまでの治療経過から、抗がん剤を使うならアンソラサイクリン系抗がん剤やタキサン系抗がん剤を使うことになります。たぶん補助療法と考えれば、そういった選択肢となります。PETでは再発が決定的と考えるのか判断が難しく、全身に広がっている再発乳癌と考えれば、ホルモン治療やゲムシタビン、ビノレルビン、ハラヴェンなどの再発用単剤抗がん剤治療となるのが一般的です。(文責 石山)

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