No.12884 浸潤性小葉がん

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2022.10.09 匿名 0 Comments

初めまして。母親の乳がんについて相談です。よろしくお願い致します。

1)右胸に乳がんが発見され、8月17日手術、浸潤性小葉がんとわかりました。断片陽性の疑いと、浸潤性小葉ガンはM R Iでも映らない可能性があるので、全摘を10月27日にする予定です。ホルモン陽性、HER2 2+、リンパに転移なし。 K Iは低く、ルミナルAのようですが、だいぶ日時があくので不安です。微小転移が始まっていないか、再発転移が不安です。大丈夫なのでしょうか?

2)母親の浸潤性小葉ガンですが、手術の時に脇のリンパのセンチネルリンパ節生検をしていただいたのですが、その際リンパを取るのは、だいたい何個ぐらい取るのでしょうか? 手術前は非浸潤がんと言われていたので、浸潤性小葉ガンと言われた時、動揺しました。主治医の先生も非浸潤がんだと思って手術されたので、しっかりセンチネルリンパ節生検をしていただけたか、不安です。浸潤性小葉ガンは、腹膜や卵巣に転移しやすいと聞いたのですが、腹膜や卵巣に転移した場合、どういう症状が出て、どういった治療をするのでしょうか? 予後に影響するのでしょうか? まだまだ乳がんの勉強中の身で、何から質問していいかも分からず失礼をすみません。

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2022.10.09 徳田 0 コメント

1)小葉がんは、がん細胞がバラバラになって広がるので、確かに境界がわかりにくいです。しかし、しこりの大きさが3cm以下であれば、温存手術が可能です。

8月17日の手術は、センチネルリンパ節生検をされているので、メインの腫瘍を切除したのですね。そうであれば、切除標本の辺縁を調べれば、追加切除をしなければならないのか、術後の放射線照射で十分か判明します。おそらく疑いというより陽性なのですね。

また、2ヶ月弱の待機期間であれば、乳がんはおとなしいので、まず再発転移の心配はないです。しかし、HER2 2+は、HER2陰性ということではないので、遺伝子レベルの解析をしてはっきりさせましょう。主治医に確認してください。ご存知と思いますが、HER2陽性は、タチが悪いですが、全摘せざるを得ない状況であれば、術前化学療法でかなり小さくなるからです。また、陰性であれば、ホルモン療法で時間稼ぎをすることもできます。

2)センチネルリンパ節は、患者さんにより異なりますが、通常1−2個切除します。切除したリンパ節に転移があったのかどうかが重要です。陽性の場合は、腹膜、卵巣だけでなく、肺、肝臓、骨など全身に転移する可能性が生じます。そこで、術後に薬物療法を行います。再発する前に全身に広がっているかもしれないがん細胞を駆逐するわけです。再発してしまうと予後は極めて不良です。(文責 徳田)

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