No.12911  非浸潤乳癌、無治療経過観察1年、手術迷う

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2023.01.22 M.S. 0 Comments

はじめまして。私は2021年4月に右乳房右下にしこりを触れ、乳首から血がでてきた為、7月末、乳腺外科受診しました。摘出生検の結果、非浸潤がん低グレード1でした。断端陽性です。主治医の治療提案は、癌が広範囲に広がっているため全摘手術、放射線治療、リスクはあるが経過観察。私は、手術の後遺症を懸念して経過観察を選びました。シングルマザーで、現在、私立大学薬学部2年の息子がいる為、今の経済力を維持する必要があるから、手術を決断できなかった。手術が治療のゴールとわかっているし、10年このままではいけないと思っていますが、非浸潤乳癌低グレード1は、一生浸潤しないで墓場までもっていける確率が高いことがわかり、あわよくば、一生いけるのでは、現在どの群が浸潤しないか、わかるようになるのは20年先と言われています。

今、経過観察していますが、大きな変化は見られません。次回は、「マンモグラフイは、やらなくていい。エコーだけ。」と言われました。「それくらい軽い癌で、たいしたことない。」と判断してもよさそうに感じますが、自分の人生を決められず悩んでいます。経済力があればどんな治療でも受け入れられます。アドバイスお願い致します。

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2023.01.22 須田 0 コメント

乳癌細胞が乳管の中だけで増殖している状態を非浸潤性の乳管癌といいます。非常におとなしいタイプ(低グレード)の非浸潤性乳管癌では、乳癌に対する手術を受けた人、受けない人の生存率に差がないという米国の過去データーがありますが、病変の診断に不明瞭な点があること、および手術をしなかった非浸潤性乳管癌が数年後に浸潤性乳管癌になった報告が複数あったことにより、現時点では低グレードの非浸潤性乳管癌でも手術をすることになります。その後については、病変の手術(乳腺の部分切除)摘除標本の検査結果で、次にどのような治療をするか、おおよその方向性を決める判定法として、シルバースタイン再発スコア―(南カリフォルニア大学のグループ)があります。検査結果に含まれる4項目の得点の合計により、治療の大まかな方向性を決める試みです。

1)腫瘍径:1.5cm以下 1点  1.6~4.0cm 2点  4.1cm以上 3点

2)細胞核異型度:グレード1 1点  グレード2 2点  グレード3 3点

3)切除断端と腫瘍の最短距離:1cm以上 1点0.9-0.1cm 2点0.1cm未満 3点

4)年齢:61歳以上 1点40-60歳 2点39歳以下 3点

この4項目の合計スコア―で大まかな方向性考えることになります。

4~6点→乳腺の部分切除のみ。経過観察となります。

7~9点→乳腺の部分切除+放射線治療。放射線治療となります。

10~12点→乳房切除。全摘手術となります。

上記が妥当な治療と分類されています。

 

貴女の場合、腫瘍径や年齢が不明です。例えば、腫瘍径が1cm、核異型度グレードⅠ、切除断端距離0.4cm、年齢48歳であれば、1+1+2+2=6点となり、乳腺の部分切除のみが妥当な治療法という事になり、経過観察となります。しかし、これですべてが決められる訳ではありませ。1つの考え方として、方針を決めるたたき台として、主治医に再度相談してみてはいかがでしょうか。医療費については、高額療養費制度などの支援制度の利用について、1人で悩まずに、かかっている医療機関の相談室や、「がん相談支援センター」に相談することをお勧めします。(文責 須田)

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