No.12924 代替治療や6種複合免疫療法について

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2023.03.10 0 Comments

2005年に右乳癌と診断され手術を行いましたが、2009年に右鎖骨上リンパ節腫大出現し、FEC療法、動注化学療法施行し、腋窩〜鎖骨下リンパ節郭清施行。その後TAM内服しており、2015年に左肺転移出現し上葉にサイバーナイフ施行、2020年に右鎖骨下リンパ節転移しトモセラピー治療、2021年に左肺サイバーナイフ繰り返し、もう放射線を当てられない状況です。その後ベージニオを内服していましたが、間質性肺炎になり、中止になってしまい、今はファソロデックスの注射のみになっております。

2022年に肝転移も見つかりました。パクリタキセル+アバスチンの抗がん剤を勧められましたが,副作用が強いと聞き、脱毛や手足の痺れ、倦怠感などを避けたく、色々調べてみると、代替治療や6種複合免疫療法というのを見つけました。酸素水や水素水を飲んだり、タヒボ茶というのを飲んだり、採血をして点滴をする6種複合免疫療法というのは、検討してみる価値はあるのでしょうか? 抗がん剤を使わずとも癌の進行を遅らせたり、治ったりするという話は、本当なのでしょうか? それとも、副作用を我慢してアバパクやハラヴァンなどの治療を受けた方が延命出来るのでしょうか? 今この状態で受けられる治験などはあるのでしょうか? このまま抗がん剤治療を受けずに免疫療法や自然療法に頼る場合、どのくらいの余命と考えていれば良いのでしょうか?

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2023.03.11 清水 0 コメント

ガイドラインで推奨されている治療は、その効果も副作用もよくわかっている治療です。一方の代替療法や複合免疫療法というのは、そういったevidenceが明確でない治療です。どちらを選ぶかは貴女が判断することですが、我々乳がん治療の専門の医師が海のものとも山のものともわからない治療をお勧めすることはありません。”抗がん剤を使わずとも癌の進行を遅らせたり、治ったりするという話”は、本当かどうかは分かりませんが、私には、その様な治療を選択した方が良くなったという経験はありません。余命については、貴女の場合、初めての再発からもう13年も経っていますから、再発した時に予想された余命(何年と言われましたか?)はとっくに超えていると思います。ですからいつ余命が無くなってもおかしくないとも言えますし、これだけゆっくりしている癌なのだから、まだまだ余命は残っているとも考えられます。(文責 清水)

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