No.12932 HPNo.12920の回答について

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2023.03.28 匿名 0 Comments

「月経発来が発率に大きな影響はないと思いますが、52歳ですので、いずれ閉経で落ち着くと思われます。エストロゲンとFSHの採血検査で閉経期かどうかわかるので、検査されてもいいかもしれません。」

こちらの回答についてですが、閉経期でなければホルモン治療を再開した方が良いと言うことでしょうか?

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2023.03.29 須田 0 コメント

タモキシフェン5年投与後、月経が再開したのをきっかけに、タモキシフェン5年追加投与に関する質問と思われます。タモキシフェンは抗エストロゲン剤で、乳癌細胞のエストロゲン受容体に競合的に働き、エストロゲンが受容体を経て癌細胞に取り込まれるのをブロックし、癌が増殖することを抑え、閉経前・閉経後、関係なく使用されます。タモキシフェンを手術後の初期治療として5年間内服すると、再発や転移を半分近くに減らすことができます。更にタモキシフェン5年投与後、タモキシフェン5年追加投与は、術後10年以降で再発リスクを25%減少する効果を認めていますが、子宮体がんの発症・静脈血栓症・肺血栓塞栓症のリスクが上昇するとの報告があります。更なる追加投与で再発を減らすことを期待する場合、手術後の病理検査での貴女の乳癌の生物学的特性や進行度などと合わせて、副作用との兼ね合い、その他で、益と害を天秤にかけて決定(タモキシフェンでは作用機序から、「月経の再開」は天秤にかける要素ではありません)する事になると思います。貴女の病気について一番分かっている主治医に相談して、納得のいく治療をしてください。(文責 須田)

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