No.12956 ルミナールAタイプの抗がん剤

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2023.05.27 こもり 0 Comments

はじめまして。49歳。閉経前です。4月に左乳房温存手術をしました。先日リュープリンを1回打ち、今月末より放射線治療を始める予定です。浸潤したしこりの大きさが35mm、リンパ節に微小転移が2つあり、グレード2、ki67は20%でT2N1M0のステージ2B。
オンコタイプDXの結果、「9.9ER陽性、8.4PR陽性、9.7HER2陰性、RS25、9年遠隔再発率20%、化学療法の効果を否定できません。」という結果でした。放射線治療後、タモキシフェン10年とリュープリン3年の予定ですが、中間リスクではあるが、主治医より抗がん剤もやったほうが良いのではと言われ、悩んでおります。抗がん剤の場合、TC療法もしくはTS-1服用のどちらが良いでしょうか。私的には抗がん剤をするにしても、あまり効果がないのであればTS-1を1年と考えております。おとなしいタイプのわりに9年遠隔再発率が20%と高かったため、とても不安に思っております。TS-1では効果はないでしょうか。

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2023.05.27 0 コメント

おそらく世界中でとてもたくさんの方が同様の選択で悩んでおられることと思います。乳がん術後で再発率がとても高い方は抗がん剤を上乗せすることで再発率の下がり幅が大きく下がりますので抗がん剤の使用がとても効果的と言えますし、逆にほとんど再発率のない方にとっては抗がん剤を上乗せしても再発率の下がり幅はほとんどありませんので、抗がん剤の上乗せでのメリットは少なく、逆に副作用が生じることや、そのために時間とお金がかかることなどデメリットが大きく上回ることになります。ただ貴女のように再発率がいくらかある場合は悩ましく、その率を少し下げるための代償として抗がん剤を上乗せするデメリットを受け入れられるかどうかが一番の判断基準となります。また抗がん剤を上乗せするとした場合、TC療法とTS-1服用はどちらも再発率の低下は期待できます。これらの比較ですが、TC療法の方がTS-1服用よりもより再発率を下げるかもしれませんが、再発率がそれほど高くない貴女の場合、その低下率はごく少しであると思われます。一方副作用はTC療法の場合脱毛、浮腫、倦怠感などが高頻度で生ずるのに対し、TS-1では下痢や悪心嘔吐、口内炎などの消化器症状や手足の皮膚がかさかさしてひび割れのようになる手足症候群などがしばしば現れます。このような副作用に対し自分はどれが苦手かということも選択の条件となってきます。いずれにせよこのように一生懸命に考えて選択した方法があなたにとって必ずベストの選択になりますので、主治医の先生とも再度よく相談して方針決定をなさって下さい。応援しております。(文責 谷)

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