No.12045 乳頭からの分泌について

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2017.07.04 0 Comments

私は37歳で、子供は8歳と6歳です。一昨年の10月に胸を挟むと茶色の分泌があり、すぐに受診しました。分泌液の細胞検査は異常なし。エコーで腫瘍があったので、細胞診のあと 針生検しましたが、線維腺腫と診断されました。分泌液の直接の原因は分からないので、経過観察となりました。その後は分泌もなくなっていたのですが、最近また分泌液が出るようになりました。つまんだりしないと出ませんが、赤っぽい色です。病院で診察を受け、分泌液の細胞検査をしましたが、ガンではなかったそうです。エコーとマンモグラフィでも、新しい腫瘍は見つかりませんでした。また3ヶ月ごとの経過観察となりました。前回も今回も、乳管造影まではしなくてよいとのことですが、大丈夫でしょうか? 何から分泌液が出ているのか分からないのは、とても不安です。造影検査をしてくれる別の病院を探したほうがいいのなと思っています。乳管造影をしてもエコー検査と変わりがなく、悪性か良性かの判断はできないと言われました。叔母二人と祖母が乳ガンだったので、検診は20代の頃からずっと受けています。

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2017.07.04 須田 0 コメント

茶色の乳頭分泌とは、おそらく血性のものだと思われます。血性の乳頭分泌の場合、一般的には70%が乳管内乳頭腫、30%が乳管内乳頭癌だと言われています。乳管内に乳頭状の病変があり、これからの分泌だと思いますが、乳頭状の病変がどこにあるのか、また良性か悪性化を判断するには、最終的には病理検査で判定することになります。貴女の場合、細胞診を何回か行い、悪性のものではないとの結果を得ているので、おそらく乳管内乳頭腫による乳頭分泌であろうと推測されますが、家族歴や乳頭分泌そのものが心配で、どうしてもはっきりさせたいという場合は、病理検査を行うことも一つの考え方かもしれません。乳管造影で、責任病変のある腺葉を確定した後、検査のための手術(マイクロドヘクトミー)で腺葉を摘除、その後、病理検査で連続切片による再構築を行うことになります。主治医と充分にご相談し、それでも納得がいかない場合はセカンドオピニオンを受けてみるのもいいかもしれません。(文責 須田)

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