No.12595 リュープリン注射と骨密度について

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2021.01.19 M.N. 0 Comments

初期のルミナルaと診断され、乳房温存術を受けました。発症時42歳、現在44歳です。

8×8×7mm硬癌、 CNB  右CD  IDC(2a3)、 免染 ER 90%〜、 PgR 90%〜、 Her2 (1)、 ki67  1%、 センチネルリンパ節生検で2.1mmの微小転移あり(1/2)。

(見当違いな項目がありましたらご容赦ください。あと、どの項目にあたるのかよく理解できていないのですが、核異型度は1とおっしゃっていました。)

放射線治療後、タモキシフェンとリュープリン注射(6カ月製剤)をはじめ、2年半になりますが、急激に骨密度が低下し、元々平均の99%だったのが、2年目で87%、さらに半年後の今84%となり、活性型ビタミンDとビススォスホネートを投与することになりました。まだリュープリンを続けるべきでしょうか。主治医の先生は、「2年は打ったのでどっちでもいい、自分で決めて」と、おっしゃいます。引越しのため転院して、途中からお世話になっている先生ですが、正直不安です。6カ月製剤は影響が出やすいということはあるのでしょうか。どちらにせよタモキシフェンは10年続けます。リュープリン注射をいつやめるべきか、とても悩んでいます。ご意見いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

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2021.01.19 鈴木 0 コメント

質問有り難うございます。閉経前乳がんのホルモン療法は、一般的にタモキシフェンの内服のみですが、35歳以下の若年者、腋窩リンパ節転移陽性、化学療法を必要とするがどうしても化学療法が受け入れられない、などの方はLHRHアゴニスト(リュープリン、ゾラデックスなど)を追加致します。この治療方針の元となる臨床試験では、LHRHアゴニスト製剤は5年の投与を行っていました(タモキシフェンも5年の投与です)ので、試験結果からすればLHRHアゴニストは5年の投与が良いと思われますが、骨密度の低下、ホットフラッシュなどは増長しますので、注意が必要です。2年投与されて、骨密度の低下が進んだとのことで、ビスホスホネート製剤も始まったようですが、これも長期的にみれば副作用がありますので、再発予防、ビスホスホネートの副作用と、どちらに重点を置くかだと思います。6ヶ月製剤で副作用が強く出ることはありません。2年投与して、月経が発来するかどうか見ながらでも良いかとは思いますが、主治医とよくご相談されて下さい。(文責 鈴木)

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