No.12984 ホルモン療法

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2023.09.05 R.M. 0 Comments

乳がん術後2年、タモキシフェン内服中です(リュープリンpro4回接種ずみ)。タモキシフェンの服用を始めてから肝機能が悪化し、脂肪肝を指摘されました(最新のものでGPT150)。一時休薬3ヶ月間しましたが、数値は横ばい。消化器内科の医師からウルソを処方され、タモキシフェンを再開しましたが、ここへきて更に数値が上昇し(最新のものでGPT150)、現在再度タモキシフェンの休薬6ヶ月間を薦められています。年齢は47才。化学療法もしているので、化学閉経を迎えていればAl剤に変更できるのではないかと考えています。閉経前の乳がんでタモキシフェンによる肝機能障害がある場合、タモキシフェンの内服を中止して肝機能を改善するのが優先でしょうか。タモキシフェンの内服を中止した場合、乳がんに対する治療は6ヶ月間無治療となりますが、大丈夫なものでしょうか。最後のリュープリンpro接種が5月なのですが、休薬の間(12月くらい)にホルモン値を調べて閉経しているかどうか見極めることは可能でしょうか。休薬の間、せめてエクオールを飲もうかと思っていますが、有効でしょうか。宜しくお願い致します。

 

 

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2023.09.05 鈴木 0 コメント

ご質問、有難うございます。タモキシフェンによる肝機能障害はたびたび経験致します。いくつか、ご質問がありますので、箇条書きに致します。①科学閉経をしていると判断し、AI剤への変更は可能ですが、リュープリンとの併用はできませんので、AI剤のみで治療を行います。その際、再度、月経が発来する可能性はゼロではありません。②肝機能が改善しないまま次の薬剤を始めるのは、本来お勧めしませんが、治療をしないことの不安もあるでしょうから、主治医とよく相談のうえ、先に述べた、AI剤の単剤で進めるか、もしくはトレミフェンへの変更も選択肢になります。③AI剤、トレミフェンで、肝機能がさらに悪化する可能性はゼロではないので、肝機能のモニタリングは慎重に行いましょう。④リュープリン、タモキシフェンなど、ホルモン治療中に血液中のホルモン値を調べても、明確なデータが出ませんので、あくまでも、参考値として考える必要があります。⑤エクオールの効果については、不明確で、乳癌に対しての治療効果は不明です。以上が回答になります。不安はあるかと思いますが、肝機能の改善を待って(食事、運動、ウルソなどの内服)から、次の治療に進む(AI剤への変更、トレミフェンへの変更)のが良いように思われますが、主治医とご相談いただければと思います。(文責 鈴木)

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