No.13024 術前ホルモン剤治療について

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2024.01.27 ryu 0 Comments

先日手術の待機期間について相談させていただいた者です。ご丁寧なお返事をありがとうございました。

クリニックのエコーで、今年8月に幅4.6mmだった腫瘤が、11月に幅7.6mmになり(高さは3mmくらい)、かつ、上に大きな出っ張り(こぶのようなもの。直径3~4mmくらい)ができていて、その後がん専門の病院で12月中旬に針生検を受け、浸潤性小葉癌、ステージ1、G1という結果でした。サブタイプはホルモン受容体陽性、HER2陰性、Ki67は0.8%ということでした。結局、がん専門の病院で手術を受けることにしましたが、手術が3月上旬になる予定です。11月13日にエコーで怪しい事がわかり、生検をして確定診断が出たのが12月19日ですので、見つかってから4ヶ月近く、確定診断から3ヶ月近く待つことになります。

待機期間が長いことから、先生から、標準治療ではないが術前ホルモン剤治療も考えられると言われています。腫瘍が小さいといっても、待機期間中に大きくなり、特にリンパに転移してしまうことがとても怖くて心配なので、その可能性を少しでも減らせるなら、術前ホルモン剤治療を受けたい気持ちです(次回診察が1月末なので、結局そこから1ヶ月程度の間ということになりますが)。他方、先生は、術前ホルモン剤治療により、本来のがんの姿がマスキングされてしまうということがデメリットであるとおっしゃっていました。

本来のがんの姿が分かりにくくなることで、具体的にはどのようなデメリット、問題があるでしょうか。その他、1ヶ月間の(閉経後)術前ホルモン剤治療のメリットやデメリットなどについて教えていただけると幸いです。また、閉経後の術前ホルモン剤治療では、具体的にどのような薬が使用されるのが通常でしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

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2024.01.27 石川 0 コメント

術前ホルモン剤治療に関して、①メリットは使用したホルモン剤が効くかどうかが分かる、また全身療法となるので、血管内、リンパ管内を含めて微小転移巣制御に有効など、可能性があります。術後の治療が前倒しで早く開始できる点もあります。ただ内服期間が1か月程と短いので、効果判定できない確率も高いと予想されます。②デメリットはホルモン剤がかなり有効だった場合、術後標本の病理組織検査で乳癌のタイプが変化して、違うタイプに判定される可能性があります。閉経後の術前ホルモン剤治療ではアロマターゼ阻害薬か、タモキシフェン剤が一般的だと思います。(文責 石川)

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