No.13060  化学閉経後の生理再開に伴うホルモン療法について

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2024.04.21 匿名 0 Comments

現在39歳です。37歳でステージ1のルミナルBの乳がんに罹患しました。術後補助療法として化学療法(ddEC+ddPTX)を行い、現在タモキシフェンを服用しています。婦人科の医師からは、「年齢の割に卵巣年齢が高いため、化学療法をしたら生理が戻る可能性はほぼないだろう。」と言われていましたが、ラストケモから11ヶ月…先日生理が再開したようです。

化学閉経後の生理再開は予後がよくないため、リュープリンを追加で行うことがあると聞いたことがあります。私の周りでも、同様のケースで、リュープリンをされる方されない方、両者ともいらっしゃいますが、実際はどのような運用をされることが多いのでしょうか? また緊急性はあるものなのでしょうか? 私自身は現在タモキシフェン単独で治療をしていますが、通院日を早めて主治医とコンタクトを取った方が良いのでしょうか。まだ生理も再開したばかりで、次が来るかもわからないため、とりあえず様子見しても良いものなのでしょうか。よろしくお願いいたします。

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2024.04.21 須田 0 コメント

化学療法閉経は本物の閉経ではなく、薬剤により更年期の状態が作り出されていると考えられるので、ホルモン療法は「閉経前」のホルモン療法を行うことになります。化学療法閉経の時期には、薬剤の卵巣に対する毒性により、とりあえず卵巣機能は抑えられており、タモキシフェンなどの抗エストロゲン剤を使用することになります。もし月経が再開したら、急ぎはしませんが、早めに主治医とコンタクトをとり、LH-RHアゴニストの併用を検討することになります。

閉経前のホルモン療法に関する臨床試験にはSOFT試験があります。それによると、タモキシフェン単独とタモキシフェン+ LH-RHアゴニストでは、12年無再発生存率は71.9%と76.1%であり、12年での全生存率は86.8%と89.0%でした。たしかにLH-RHアゴニストの併用は癌に対する抑制効果の上昇に繋がっていますが、臨床的諸因子を考慮して分析すると、LH-RHアゴニストの併用で、癌に対する抑制効果が認められる人と認められない人があることが分かりました。リンパ節転移陰性の方は、差はわずかであり、35歳以下で乳癌が発症した方や、術前から化学療法が必要とされた方は、LH-RHアゴニストを追加併用したほうが良いという結果でした。

LH-RHアゴニスト療法のメリット・デメリット(コストおよび更年期障害・骨粗鬆症等の副作用とがんの抑制効果)を考え、貴女の病状を最も理解して下さっている主治医と相談の上、納得のいく治療を選択してください。(文責 須田)

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