48歳です。6月末に部分切除し、現在放射線治療中です。浸潤癌12mm リンパ転移なし ステージ1 一部静脈侵襲あり グレード2 ER 95% PgR 95% HER2 1+ Ki67 10-20%
静脈侵襲があったこともあり、抗がん剤治療をするかの判断のためオンコタイプDXを調べました。結果は、再発スコア17、9年遠隔再発率5%、化学療法の上乗せ効果〜1.6%でした。先生からは、年齢が50歳に近いことや腫瘍の大きさなどから、放射線治療→リュープリン2年+ホルモン治療10年でいいと思いますが、少しでも再発率を下げるために抗がん剤治療をしますか?と聞かれました。抗がん剤の副作用に対し、効果が〜1.6%ということで、すぐに決断ができなかったため、まずは放射線治療を先に進めています。静脈侵襲がなければ、放射線治療→ホルモン治療でよかったと思うのですが、やはり静脈侵襲が引っかかり、抗がん剤治療をした方がいいのではないかと不安がつきまといます。このような結果の場合、抗がん剤は必要でしょうか? また抗がん剤の中でも、TS-1のような脱毛が少なく比較的副作用が少ないもので治療することで再発率を下げることはできるのでしょうか?
オンコタイプDxの結果が、”化学療法を加えた場合1.6%の上乗せ効果がある”ということですから、貴女が副作用も考慮した上で、この1.6%という数字を大きいと感じれば化学療法を行い、小さいと感じれば化学療法を行わないということです。静脈侵襲の有無はあまり気にしない方が良いと思います。浸潤がんであれば、通常は静脈内にがん細胞が入っていると考えます。病理の静脈侵襲というのは、たまたま病理標本になった割面で、がん細胞が静脈の中いるのが見えたかどうかということなので、逆に”静脈侵襲なし”だったとしても、静脈の中にがん細胞がいないということではありません。オンコタイプDxが推奨している化学療法の中にTS-1は含まれていないと思います。TS-1を内服すれば、内服しない場合よりはいくらかは再発率を下げることはできるでしょう。その程度は不明です。(文責 清水)