43歳、浸潤性乳管癌、2024年10月に全摘+腋窩リンパ節郭清しました。病理検査の結果、浸潤径:25×20mm ER:5+2 PR:4+3 HER2:0 ki-67:20% 脈管侵襲あり ly1 v0 グレード2、術前PETCT検査でリンパ節に転移ありとなって郭清手術しましたが、結果は0/21でリンパ節転移なしになりました。主治医に、タモキシフェン10年+リュープリン2年+TC療法×4+TS-1を1年と提案され、ここでオンコタイプDXを実施、しRS:7 遠隔再発率:3% 抗がん剤上乗せ効果なしの結果でした。そこからの最終的な治療方針は、タモキシフェン10年+TS-1を1年と言われました。ここで質問です。
①TCをやらないのはわかるのですが、リュープリンもなしに変更になりました。閉経前なのですが大丈夫なのでしょうか?
②抗がん剤上乗せ効果なしでもTS-1は必要なのでしょうか? 主治医は脈管侵襲していることを懸念されているようです。服用する場合、副作用のことも考え、子供の卒業式と入学式を終えての4月から開始したいのですが、術後から服用開始するまでの期間は重要なのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
ご質問有難うございます。
① もともと、リンパ節転移なしであれば、リュープリンも必要なかったと考えます。リンパ節転移あり、若年、Ki67高値、高グレードなどは、リュープリンの追加効果がありますが、それ以外のケースでの有効性は、はっきりしていません。Ki67を高値と考えるかどうか、です。追加することでホットフラッシュなどは強くでる可能性がありますので、よく考える必要があります。リンパ管侵襲+、Ki67が20%をリスク高いと考え、リュープリンを追加するというのも選択肢です。
② オンコタイプでの抗がん剤の上乗せ効果は、点滴での抗がん剤を想定しています。点滴の抗がん剤を行うまでではなくとも、TS1を上乗せする効果があると、考えられれば、追加した方がよいでしょう。治療開始は、術後3か月くらいで始めることをお勧めします。遅くなると、治療効果が不十分になる可能性があります。(文責 鈴木)