No.13210 局所制御の手術について

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2025.05.02 W 0 Comments

昨年秋にステージ4乳がん(ルミナルタイプ)と診断され、レトロゾール+LH-RHアゴニストの注射とベージニオによる治療をはじめて半年になります。初発で、肝転移・肺転移が認められ、ステージ4となったため、手術等は行っておりません。現在は、服薬により腫瘍は小さくなり、体調も良く、副作用は下痢や軽い脱毛、爪や肌の荒れなどはありますが、減薬や休薬をすることもなく、今に至ります。

主治医からは手術や放射線などの局所治療は転移している場合は適応外、体の負担や薬物治療の休止期間などもあり、延命につながらないと説明されており、私自身もガイドラインや臨床試験なども調べ、手術が生存期間の延長に有意に働くとはいえないということと理解しております。←認識はあっておりますか?

ただ、いわゆる「花咲乳がん」になってしまう可能性があるなら、自分や家族の心理的負担を考えると、小さくなったタイミングで局所制御のために原発巣の切除をするのはどうかと考えました。

・花咲乳がんになる可能性は、ルミナルタイプではどの程度あるのか?

・上記理由での手術は実際にありえるのか? できる場合、その有効性と可能な条件を教えてほしいです。

次回診察時に主治医にも聞いてみようとは思うのですが、こちらでも見解を伺えればと思い、質問いたしました。よろしくお願いいたします。

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2025.05.03 石川 0 コメント

乳房局所の腫瘍がルミナルタイプの場合、放置すればどの程度、「花咲乳がん」になってしまう可能性の明確な報告はありません。細胞の分裂・増殖が盛んな悪性度の高い乳癌ほど進行すると、高い確率でなります。遠隔臓器に転移のあるStage Ⅳでは、主治医の言われるように、手術が生存期間の延長に有意に働くとはいえないということは事実です。だから原則として、手術以外の治療法を選択します。潰瘍と出血を伴う「花咲乳がん」は、進行すると、局所の出血が止まらなくなったり、また腫瘍壊死による悪臭がひどくなり、QOLをさらに損なう場合や、また出血死を防ぐために、姑息的ですが局所切除術の適応となることはあります。(文責 石川)

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