No.13244 オンコタイプ中間リスクの治療法

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2025.06.21 匿名 0 Comments

オンコタイプの結果が出ましたので、ご相談させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 
腫瘍径58×12×55mm 浸潤経13×10×15mm invasiveductalcarcinomawith a predominantintraductalcomponent 組織学的グレード 1  核異型度 2  核グレード 1 ER 95% Pgr 70% ki-67 10% HER2+2fish陰性 f.EIC.comedo.calcification.necrosis全て+ リンパ管侵襲Ly1  センチネルリンパ0/8 で、オンコタイプがローリスクで返ってくるだろうと言われていましたが、まさかの中間リスクで返ってきました。
 
RS16 ホルモン療法単独9年遠隔再発率4% 化学療法上乗せ <1  50歳以下 1.6%?  ER 10.0 PR 7.6 HER2 10.2陰性でした。 主治医は、RS16でギリギリやけどタモキシフェンとリュープリンの治療を提案しています。先生なら患者さんに化学療法を勧めますか?必要でしょうか?  (1.6%をどう捉えるのかだと思いますが、先生ならどう治療をされるかお聞きしたいです)
ly1 脈管侵襲があるので、ホルモン療法とTS-1(私の希望)でやりたいのですが、TS-1腫瘍内科医は適応だと言い、主治医は適応外だと言います。 Ly1リンパ管侵襲のある私は適応ではないのでしょうか? Ly1が心配で仕方ないのですが、遠隔転移につながりますか? ホルモン療法でも大丈夫でしょうか?

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2025.06.21 清水 0 コメント

おっしゃる通り、1.6%の再発率の低下と化学療法による副作用とを天秤にかけて、貴女が決めることです。あなたの意向を無視して私の考えを言えということであれば、医師としては治療の副作用は一過性のものであるから頑張ってもらい、再発が少しでも減る治療(それが1.6%でも)を(内分泌療法+化学療法)お勧めしたいと思います。TS-1の添付文書を見ると曖昧な記述なので、適応があるとも適応がないとも読めます。ただし、Oncotype Dxで言うところの化学療法にはTS-1は入っていないと思いますので、化学療法を行うなら,AnthracyclineかTaxanか、もしくは両方を使う治療を考えて下さい。”Ly 1”については、最近は治療選択の決定にほとんど関与しません。それはLyという情報は不確かな情報だからです。まず、基本的に浸潤がんであれば、リンパ管内にがん細胞は入っています。ですからLy0と表記されても、リンパ管内にがんがいないということではありません。リンパ管という管の一部の横断面に、たまたまがん細胞がなかったということなのです。ですからLy0もLy1も大差ありません。また、病理標本でリンパ管内のがん細胞を見つけることはとても難しく、Ly3であれば誰が見ても問題ない所見ですが、Ly0とかLy1の所見が病理の先生の間で食い違うことは珍しくありません。最近ではOncotype Dxのように遺伝子の変化を見て治療方針を決めようという時代に、古風なLyの情報を加えて治療方針を考えるということはないと思います。Oncotype Dxをやって得た1.6%という数字が全てです。シンプルに、RS=16で、内分泌療法単独では9年遠隔再発率が4%で、化学療法を行うことで9年遠隔再発率が4 – 1.6 = 2.4%になるということです。この4%と2.4%の差が大きくないと考えれば内分泌療法単独を選択し、少しで再発リスクを下げたいと考えれば化学療法を上乗せして下さい。あまり変なふうにこねくり回さない方が良いと思います。(文責 清水)

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