以前、抗がん剤の必要性について質問させていただいたものです。オンコタイプの結果を元にTC療法を4回行うことになり、先日最後の抗がん剤を終了しました。そこで、次に放射線療法の話がでました。腫瘍径が4センチ以上あったこと、リンパ節転移1個、年齢を考慮すると悩み所だとのこと。ただ、私は1次再建を行っています。もし放射線療法を行うなら、インプラント入れ替え後になると思いますが、色々調べると再建後の放射線は感染や拘縮などのリスクがあり、せっかく辛い思いをして再建したのに整容性が失われたら…また皮膚炎による色素沈着が治らなかったら…といった思いと、再発率を下げられるなら、やった方がいいのか…でも抗がん剤もやって放射線までやる意味はあるのか…と考えてしまいます。再建後の放射線療法について病理結果や放射線をやることでどのくらい再発率を下げることにつながるかなど、先生の意見を聞かせてもらいたいなと思い質問させていただきました。文章まとまらず、すみません。
ガイドラインではリンパ節転移がある場合は胸壁、鎖骨上リンパ節への術後照射が推奨されています。この推奨の元になった臨床試験は古い時代のDATAなので、現在の術後補助療法でも同様に有効かどうかは疑問ですが、そのDATAでは、局所、領域リンパ節の10年再発率は26->8%に減少し、20年乳癌死亡率66->58%に減少したとあります。再建との関連については、NCCNのガイドラインでは、Expander->Implant->放射線治療、もしくは、Expander->放射線治療→Implant(但し放射線治療後6ヶ月以上の期間を空けて)、となっていて、放射線治療が遅くならないようにと注意書きがあります。もちろん放射線治療による合併症も皆無ではありませんが、全身的な副作用はあまりありませんから、私としては放射線治療をお勧めします。(文責 清水)