ncc-st439が4000超えている。CA15-3も100を超えている。ceaは正常値。乳がん再発の多発骨転移、肝転移を分子標的薬やホルモン治療他などで治療中。pet検査やCTで、画像では増えたり広がったりはしていないものの、マーカー値だけ上がり続けている。主治医も何故かわからない模様。周りにはセカンドオピニオン勧められるが、経済的にも体力的にも心理的にもハードルが高い。なぜncc-st439だけ異様に高いのか? 治療を変えた方がいいのか?
ご質問有難うございます。再発乳がんに対して治療を行い、画像診断は著変ないものの、腫瘍マーカーが上昇していることについてのご質問ですが、①決して腫瘍マーカーを下げることを治療の目標、目的にしているわけではない、②もちろんマーカーは下がっている方が良いし、上がることは、なんとも気持ちがざわつく、③マーカー、画像、ご本人の症状でトータル的に、ご本人が元気でいることがよい、我々は、このように考えて治療のお手伝いをしています。そのうえで、現状の状態(マーカーは上がるが、画像上著変なく、ご本人の症状も大きな変化ない)であれば、現在の治療を継続されるのがよいと思います。マーカーが上がるのは、何か、病状が動いている可能性はありますので、また、3か月くらいして画像検査を行うのがよいと考えます。このあたりは、主治医の考え、患者さんの思いもあり、一概に正解はありません。患者さん自身が、マーカーの上がることで、気持ち的に落ち着かないのであれば、(画像上は変化がなく、次の治療で別の副作用はでるかもしれませんが)治療を変更してみるのもアリだとは思います。セカンドオピニオンに行くことの、金銭的、気持ち的、体力的にもハードルが高いのであれば、お勧めしません。回りの意見も大事ですが、基本、ご本人の治療ですので、お気持ちを大事にしてください。(文責 鈴木)